奄美群島,  日本の果て,  離島トリビア

「日本最南端」だった与論島!沖縄返還前は若者に人気のリゾート地でした。

こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、鹿児島県の奄美群島、与論島(よろんとう)について、取り上げたいと思います!!

 

◾️沖縄から22キロしか離れていない、鹿児島県最南端の島

 

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http://pdclub.co.jp/yoron/

 

与論島は、奄美群島の中でも最も南に位置する離島。

 

そして小さな離島で、約20平方キロ。人口は現在は六千人です。島の形が特徴的で、熱帯魚に見えるとか、よく言われるようです(島の西側が魚の尾びれということですね)。

ちなみに沖縄本島から数えて、一つ北にある島が与論島ですね! その北には奄美群島が、沖永良部島、徳之島、奄美大島・・・と列をなして続いていきます。

 

与論島、本当に沖縄から近くです!!

 

沖縄本島の北端の辺戸岬(へどみさき)からは、約22キロしか離れていないというから、驚きです!!鹿児島県より、むしろ沖縄県に編入された方が自然ではないかという距離です。文化的にも、沖縄にとても近いものがあります。

 

しかし、与論島は、沖縄ではなく奄美の離島の一つとして規定されてきました。そして、奄美の離島であったことが与論島の運命に決定的な影響を与えるに至ったのでした。それは第二次世界大戦後の、日本復帰の過程においてです。

 

◾️とにかく海の美しい島

 

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これが与論島の海です。透き通るアクアブルー。なんと美しい海だと驚かれるかと思います。与論島は、周囲がサンゴ礁にぐるりと囲まれているので、写真のような美しい海が島中に溢れています。

そして与論島は隆起サンゴ礁でできた離島なので、高い山も存在しません。これは隣の沖永良部島についても同じですが。

 

◾️かつては、「日本最南端の島」だった!

 

与論島は、この素敵な海を利用して、かつて与論島は観光で売り出していました。キャッチフレーズは「日本最南端の与論島」

 

違和感ありますよね。現在日本の最南端は、有人島に限っては沖縄県の波照間島(はてるまじま)です。これにはカラクリがあって、与論島が沖縄が日本に返還されるまでの間、確かに日本最南端だったのです。

 

奄美群島が日本に返還されたのは1953年の話。戦後10年以内です。それに対して沖縄が日本に返還されたのは、1972年。なんと19年の開きがあります。だからこの19年の間、与論島は確かに日本最南端でした。

 

与論島はほとんど沖縄のような島ですが、戦前に鹿児島県に所属する離島であったことで、早期に日本に復帰することになったのでした。

 

沖縄本島と与論島。たった22キロの距離が、日本復帰のおいては19年間のタイムラグになってしまったという訳ですね。なんだか不思議な話ですが。

 

◾️昔はリゾート地として、若者で賑わっていたらしい

 

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現在の与論島はご覧の通り、ゆったりとした雰囲気の静かな離島ですが、日本最南端であった頃は、非常に賑やかで騒がしかったといいます。

 

1970年前後は、与論島に限らず日本じゅうで離島ブームで、与論島にも大勢の若者達が押しかけました。そして与論島にはディスコができたり飲屋街ができたり、海水浴場にはパラソルが山のようにさされていたといいます。

 

私は約2年前に与論島を訪れたのですが、まったくその面影はありませんでした。島内を歩いていても、すれ違う人はわずかで、サトウキビ畑とパラパラと家々が広がっているばかり。そして家々は沖縄風の赤屋根ではなく、バラックのようなものばかりでした。

 

「日本最南端」をウリにしてリゾート地として栄えていた与論島は、「日本最南端」の地位を沖縄に奪われると共に、活気を失っていく運命にありました。小さな離島で、特に際立った観光名所もない与論島は、沖縄には太刀打ちできなかったということなのですね。

 

 

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しかし沖縄本島のように開発にさらされなかったことが幸いして、与論島の周りの海の美しさは維持されることになりました。今でも沖縄よりも与論島を愛している人も多いですし、ダイバーには非常に人気のある離島です。

 

◾️百合が浜は、干潮時だけ顔をだす幻の砂島

 

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https://retrip.jp/articles/3706/

 

極楽のような美しい砂浜、百合が浜(ゆりがはま)もありますよ。絶景です!!これは満潮の時は海の中に隠れていて、潮が引いた時にだけ現れる不思議な砂浜なのです。

 

◾️与論島へは、沖縄からフェリーですぐ!!

 

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こちらは、奄美の島々を行き来する、マルエーフェリー。

マルエーフェリーには、鹿児島まで行く便もありますし、なんと大阪まで向かう航路もあります。私は大阪まで一度乗ったことがあるのですが、30時間以上も海の上にいることになり、とても大変だった記憶があります。

 

与論島は沖縄本島から近い島なので、本島の那覇港からフェリーで数時間でアクセスすることができます。飛行機でも行けますが、是非フェリーを利用してみてください。船旅は楽しいです。

時刻表はこちらを参考に→http://www.cs-cruise.co.jp/my/okinawa/ferry_MRX.html

 

 

 

与論島、是非行ってみてください。美しい海で、心洗われ、リフレッシュされること間違いなしです。

 

さあ、島旅に出ましょう!!

ritou-navi.com(離島ナビ)

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