九州の島,  サブカル・映画

離島医療・ドクターコトーのモデル、甑島(こしきしま)の瀬戸上先生!

こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、いよいよドクターリトーの本家、ドクターコトーについて取り上げてみたいと思います。

【甑島情報】

《アクセス》鹿児島・川内駅から川内港ターミナル、そこから高速船。もしくは、串木野駅から串木野新港、そこからフェリー、ニューこしきで。

《宿泊》民宿など多数あり(上甑、下甑など)

《食事》レストラン、スーパーあり。

 

◾️ドクターコトーのモデル、瀬戸上医師

 

ドクターリトーとして、本家のドクターコトーについては、いつか扱わないといけないなーと漠然と思っていました・・・笑

 

ドクターコトーといえば、離島医療をテーマにしたテレビドラマとして有名ですが、実は実際にモデルになった人物がいるんですよ。

 

それは、瀬戸上健二郎(せとうえけんじろう)という医師です。

 

瀬戸上先生が住んでいるのは、鹿児島県は甑島(こしきしま)。難しい漢字なのですが、「こしきしま」と読みます。なかなか読める人がいない地名ということで、逆に有名です。

 

◾️甑島

 

甑島はあまり有名な島でなく、場所も鹿児島本土の西方の海という、辺鄙なところにあります。

 

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http://www.geocities.jp/cnkrs800/koshiki.html

 

赤い丸で囲まれているのが、甑島。

周囲には他に島もなく、まさに「ザ・離島」といった島です。

 

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http://blogs.yahoo.co.jp/fmvbiblo1976/53519077.html

 

 

大きな地図で眺めると、こんな地勢です。一口に甑島といっても、上甑島中甑島、そして下甑島の三つの島から成ります。

 

そして瀬戸上先生がいらっしゃるのは、下甑島であるそうです。手打というところに「手打診療所」がありまして、そこで診療されているそうです(※瀬戸上先生は高齢のため2017年現在すでに引退されたそうです!)

 

◾️甑島=古志木島?

 

ドラマ版のドクターコトーだと、志木那島という架空の離島が舞台となっていて、沖縄の与那国島がロケ地になっているのですが、元々の原作・漫画版のドクターコトーでは、古志木島という、まさしく甑島を当て字にした架空の離島を舞台にしています。

 

ドラマ版だと、亜熱帯の離島が舞台なのですが、漫画版だと温帯の本土っぽい離島が舞台。

 

なので、ドラマ版と漫画版だと、印象が全然違うみたいですね。私は漫画版の方は読んでませんのでよく知りません。

 

 

◾️30年近く離島医療を担った人

 

瀬戸上先生は、もともとは鹿児島大学の医学部出身で、非常に有能な外科医でいらっしゃいますが、医師不足の甑島に一年ほど駐在する予定が、離島医療にひきこまれ、30年近く甑島の医療を担うことになったそうです。

 

詳しいことは、瀬戸上先生の著書、「Dr.コトーのモデル Dr.瀬戸上の離島診療所日記」という本に全て書かれています。

 

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こんな本です。是非読んでみてください!!

 

この本を読む限りは、神のような人物であるのだと思われます。もちろん皮肉ではなく。

 

瀬戸上先生にとっては、離島医療とは単なる仕事や技術の次元ではなく、もはや求道の域に入っているような印象を受けました。

 

◾️大変な離島医療

 

私は医学についてほとんど何も知らないのですが、離島医療というのは、オーソドックスに何でもできなくては務まらないのですね。

 

なぜなら本土の病院では、内科、外科と分野ごとに医師を確保することができますが、離島だと一人で全ての分野を取り持つことになるからです。

これが、非常に難しいところなのだと思います。

 

難しい患者がでたらすぐに本土の病院に送るのではなく、離島で医療を完結させることを目指すとするなら、ほとんど超人的な能力を必要とするでしょう。

 

それは、Dr.コトーのコトー先生の例を見れば分かると思います。不十分な設備で手術を行ったり、普通では考えられない世界です。

 

実は離島において、医療の問題は常に課題となり続けていまして、医者が確保できないために離島から人離れが進むことも、とてもよくありふれたことなのですね。

 

よく離島に橋をかけようという運動が起こるのですが、それは経済の問題というより、医療の問題の面が大きいようです。

 

本土から近い離島だと船を出せばすぐにように思われるのですが、嵐で船やヘリコプターが出せない時に急患が出ると、ストレートに人命にかかわる問題に発展してしまうようです。橋があれば天候が悪い時にも車で搬送できるということですね!

 

しかし日本の離島のうち、架橋ができるのはごくわずかで、大半の島は本土からは離れています。だからこそ、離島医療というものが必要になってくるのでしょうね。

最近は「ドクターヘリ」というものも整備されるようになってきました。これは本土から遠く離れた離島にも、すぐにヘリを飛ばして急患を運べるようにしたシステムです。

 

◾️甑島の風景

 

甑島についても少しだけ紹介したいと思います。私は行ったことがないのですが、知人が美しい写真を撮ってきてくれました。

近日甑島を訪れたので、こちらの記事をご覧ください。長目の浜、沖縄みたいな集落などとても面白い島でした!!

→http://ritou-navi.com/2017/09/18/kamikoshiki/

 

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これが、甑島に向かう高速船甑島。平成26年に新調された、新しい船のようです。

 

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これが、上甑島の、長目の浜。「ながめ」の浜というだけあって、眺めも良いようです・・・笑

昔薩摩藩の殿様が「眺め」が良いなあと言ったことから、「長目」になったそうなので、本当の由来でもあります。

 

京都の天橋立のように砂州が伸びていて、内側は湖のようになっています。絶景ですね!!

 

 

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磯の方にも美しい風景が続くようです。

 

瀬戸上先生の本は離島医療について大変参考になるので是非読んでみてください! そしてドクターコトーのドラマ版も、是非とも観てくださいね。

 

さあ、島旅に出ましょう!!

ritou-navi.com(離島ナビ)

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