1993年7月12日。奥尻島を襲った津波・・・津波館と時空翔!!


 

こんにちは、ドクターリトーです。

 

今回の記事では、北海道の奥尻島(おくしりとう)について扱いたいと思います。

 

有名な事件ですが、1993年に奥尻島を襲った津波についてです。

 

奥尻島についての他の記事も是非ごらんください。
http://ritou-navi.com/category/北海道の島/奥尻島/ 

 

1993年7月12日・・・奥尻島の北方沖の海底を震源地として、マグニチュード7.8の地震が発生しました。

 

海底が震源地なので、当然津波が起きます。

 

津波は奥尻島へと襲いかかりました。震源地は奥尻島から見て西の方角にあったので、津波はまずは奥尻島の西海岸へと襲いかかりました。

 

ですので、人が密集している東側については被害は少なくなるはずなのですが・・・

 

奥尻島付近の海底は急に浅くなる構造になっているようで、そのことが津波を島の近くで異常に高くすることになってしまったようです。

 

そして島の市街地に大きな被害を与えることになりました。

 

死者、行方不明者合わせて、200人に及ぶといいますから、どれほど被害が大きかったか伝わってきます。(奥尻島は津波がやってきた当時人口5000人弱だったので、実に島の人口の4パーセントが消失した計算です!!)

 

私が今月奥尻島に行った時は、津波の痕跡はもはや全く見当たらず、美しい風景が島には広がっていたので、とても奥尻島に津波が襲ったとは信じられない思いでした。

 

津波から20年以上も歳月が流れているので、当然のことなのかも知れないですが。

 

この美しい島をかつて悲劇が襲ったなんて・・・。

 

okusiri
http://imagic.qee.jp/sima/hokkaido/okusiri.html

 

 

特に被害が大きかった、奥尻島の南端の青苗(あおなえ)地区に、津波館が建てられました。

 

 

tunamikan
http://www.tabi-hokkaido.co.jp/okushiri-kankorentacar/map.html

 

こざっぱりとした、洒落た建物です。

 

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津波当時の被災の状況がわかるパネルが、たくさん飾られています。

 

めちゃくちゃに壊れた建物と、そして火災ですね。

 

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津波が奥尻島を襲ったのは、夜中。

 

写真から朝になっても、火災が続いていたことが分かります。

 

・・・・ところで、津波がやってくるとして、昼と夜と、どちらが被害が大きくなるのでしょうかね。

 

昼間だと人の活動が盛んで火も使っているので火災が大きくなりそうだし、夜だと視界が良くないので逃げるのに苦労しそうです。

 

昼間だと島の漁師たちも漁に出かけていた可能性が高いので、船も波に飲まれてしまったかも知れません。

 

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まるで空爆の後の光景のよう。

 

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震災後の海岸を再現した模型です。

 

震災が起こったのは夏だったので、海を漂っている最中に救出された人もいたようです。

 

これが冬だったら、北海道の海ですから、とても生還されることはできなかったことでしょう。

 

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津波とは関係のない、島で発見された大昔の勾玉も陳列されていました。近畿地方で作られた勾玉だそうです。

 

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妖艶な美しさを放っています。

 

大昔から奥尻島に人の暮らしがあり、そして外部との交易があったことの証拠に違いありません。

 

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こちらは、津波館のすぐ隣にある、「時空翔(じくうしょう)」がある広場。

 

時空翔。それは、津波で亡くなった人たちを慰めるためにつくられた慰霊碑。

 

階段を上っていくと、広場に行き着きます。

 

広場には、ひとかたまりのモニュメントがあります。これこそが、時空翔。

 

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未知の飛行物体の中心部分をくりぬいたかのような、不思議な形をしています。

 

そして異様な存在感を周囲に放っています。

 

 

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奥尻島の観光課の人が丁寧に説明してくださいました。

 

この時空翔はハートの形を表しているようです。ハートとは、人の魂。

 

そして黒い色をしているのは・・・黒は全てを吸収する色・・・つまり、人の悲しみを吸収する色だからだそうな。

 

 

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広場には、天皇陛下が詠んだ歌の石碑も!

 

壊れたる 建物の散る 島の浜

物焼け 煙立ちて 悲しき

 

そう書いてあります。

 

 

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津波館と時空翔からは少し離れているのですが、こちらは島の沿岸に建っている、避難用の施設です。

 

沿岸にいる人が、急にやってきた津波から身を守ることができるように、津波後に設置されました。

 

私は行ったことがないのですが、東北地方の沿岸にも、こういう建物が設置されているらしいです。

 

奥尻島の教訓が生かされたのでしょうか。奥尻島が被災して約20年後に発しした東日本大震災では、やはり多くの人が犠牲になってしまったのですが。

 

離島というのは、海に直接接している土地なので、津波の被害は大きくなる傾向が高いはずです。

 

奥尻島もそうなのですが、南西諸島にありがちな、山がない真っ平らな島なども、一度津波が来たら大変なことになるかも知れません。

 

奥尻島の事件は、全国の離島における津波対策の重要性を示してくれているかも知れません。

 

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奥尻島にやってきた時には、津波館を訪れて、かつて島を襲った津波と海の恐ろしい一面、そして亡くなった方達に思いを馳せてみると良いのではないかと思います。

 

さあ、島旅に出ましょう!!

ritou-navi.com(離島ナビ)

 

 


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