本土も世界の中では「離島」・・・離島とは、島国日本の縮図である!!
こんにちは、ドクターリトーです。
今回の記事では、島国日本の成り立ち、構造について少し考えてみたいと思います。
◾️「島国」日本の成り立ち
普段は意識しませんが、日本には、島しかありません。
「本土」と呼ばれる大きな四島。本州、北海道、本州、九州。これらも島であることに、違いはありません。
離島も含めて全てが島から成り立っているのが日本という国です。
◾️本土四島は世界レベルでは?
本土四島の大きさを世界の島々と試しに比較してみましょう。
本州は、面積227,970平方キロ。これは世界の島の中だと、7番目の大きさです(かなり大きな島なのですね)。
本州に面積の近い島としては、イギリスのグレートブリテン島(8位、219,850平方キロ)があります。
北海道は、面積78,073平方キロ。世界の島では21番目の大きさです(これまたかなり大きい)。
北海道に面積の近い島としては、樺太(22位、76,400平方キロ)、カリブ海のエスパニョーラ島(23位、74,700平方キロ)があります。
九州は、面積36,749平方キロ。世界の島では36番目の大きさ。面積の近い島として、台湾があります。
四国は、面積18,780平方キロ。世界の島では49番目の大きさ(四国でもそこそこ大きいですね)。面積の近い島として、イタリアのサルデーニャ島があります。
ちなみに、世界で一番大きな島は、北極海のグリーンランド(面積2,175,600平方キロ、飛び抜けて大きいです)。グリーンランドは一応デンマーク領。
二番目は、インドネシアのニューギニア島。三番目は、同じくインドネシアのボルネオ島です。
◾️世界レベルでは、日本列島自体が「離島」?
こうして世界規模で眺めてみると、日本が世界の中では、離島に相当することがよく分かるのではないでしょうか。
離島というと、本土から離れている辺鄙な小島であるという印象ですが、なんのことはない、日本自体が世界から見ると、辺鄙な小島だったのです。
◾️日本が「離島」であることは、日本の独自性を育んだ原因
この、世界から見ると辺鄙な小島であるという地勢は、日本に歴史的に決定的な影響を及ぼしてきました。
まず辺鄙なところにあるので、外的の標的になりにくい。しかも海を挟んでいるので、攻めにくい。
このことが日本に平和をもたらし、日本独自の文明を育むことに寄与しました。
日本のセキュリティーの甘さも、島国であるのが理由でしょう(離島でも、車のキーが差しっぱなしだったり、セキュリティーが甘いです)。
島であるので、どうしても視野が国の中にこもりがち。鎖国をしてみたり、島国根性、ガラパゴス化という言い回しもあります。外とつながるのではなく、国の中で完結してしまう傾向があります。
また辺鄙なところにある島であるので、民族的にも均質的になりがちです。感性や物の捉え方が、かなり似通っていたりします。
◾️離島の入れ子構造?
こういう日本の国の性質は、離島の性質と非常によく似ているのですね。
日本の面白いところは、島国であるがゆえに、国の構造が離島の入れ子構造になっている点です。
世界規模で考えた場合の日本は、日本規模で考えた場合の離島とよく似ています。
世界:日本=本土:離島 といった感じでしょうか。
◾️つまり、離島は日本自体の縮図かも?
従って、離島について掘り下げることは、日本について理解を深めることと、部分的には通じる面があると思います。
そういう意味でも、離島とは、日本において、非常に重要な存在であると言えるのではないでしょうか。
離島についてよく知ることで、日本全体についても理解を深めていきましょう!!