2016年は世の主没後600年。島を守った悲劇の島主を偲ぶ:沖永良部島


 

こんにちは。ドクターリトーです。

 

今回の記事では、沖永良部島(おきのえらぶじま)世の主(よのぬし)伝説及び、没後600年の取り組みについて取り上げたいと思います。

 

沖永良部島

沖永良部島。こんな島です。オカリナの形またはひしゃくの形をしていると言われます。奄美群島の離島の一つ。

 

 

世の主(よのぬし)とは、沖永良部島の大昔の統治者。「世の主」とは、沖縄では一般的に支配者に与えられる名称ですが、沖永良部島では、まるで固有名詞のように使われます。

沖縄本島ではその昔、北山、中山、南山の三つの王国が並立する「三山時代」という時代がありましたが(中国の三国志みたい)、その頃沖永良部島は日本と関係がなく、北山王国の領土でした。沖永良部島は現在は鹿児島県の離島ですが、沖縄本島と伝統的に関係が深いのです。そして北山王国から支配者として派遣されたのが、えらぶ世の主だったのです。

 

北山王国は中国との貿易などで栄えましたが、首里を基盤とした中山王国の勢いに押され、1416年に滅びてしまいます。

北山という後ろ盾を失った沖永良部島の世の主は非常に落ち込みます。その時中山王国の派遣する船が島を訪れました。これは実は和睦の船だったのですが、気弱になった世の主は軍船だと思い込み、島と島民を守るために早まった最期、つまり自決を遂げてしまったのです。これが世の主伝説。

 

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私は先日、ちょうど沖永良部島を訪ねてきました!沖永良部島は、私がそもそも島旅を始めるきっかけとなった離島でもあります。思い入れも深いので、何回も行っています。

上の写真はフェリーから撮影したものですが、サンゴ礁が隆起して出来た島なので、ご覧のようにかなりぺちゃんこな島です。高い山はありません。山と言えば、せいぜい海抜200メートル程度です。

 

今年2016年は、世の主が自決したとされる1416年から数えてちょうど600年に当たる年。ですので沖永良部島では色々と企画がされていました。世の主は命にかえて島を守ったことから現在でも非常に尊敬されているのです。

 

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こちらは、世の主神社。現在は神社になっていますが、もともとは世の主の城があったところです。

「ー600年の時をこえて今、よみがえるー」

世の主音楽祭なども行われたようです。私は日取りが合わず参加しませんでしたが。

 

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階段を上ると、城の頂上に行けます。以前は草が茂っていて足元も視界も悪かったのですが、600年を記念して綺麗に整備されたようです。実に美しくなっています!

 

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神社の社。南西諸島の社なので、どこか南国風です。電球が取り付けられているのは、夜にはライトアップがされるようで。

 

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城跡からは、実に眺めがいい!! ここからは、島のふもとと海岸線、そして海が一望できます。この海を進んでくる中山王国の船を眺めて、世の主は自決してしまったのでしょう。残念な限り。

 

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こちらは世の主の墓。琉球式のサンゴ礁を彫り込んだトゥール墓という造りの墓です。この中には、世の主とお妃、そして嫡子の骨が埋葬されています。みんな自決してしまいました。

 

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落ち着いた雰囲気の、壮麗なお墓です。島の人々の世の主への尊敬の念が伝わってきます。

 

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サンゴ礁で作られた石垣もグッド!!

 

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島の博物館、「和泊町歴史民俗博物館」では、世の主没後600年の特集が組まれていました。

 

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世の主関連の資料がたくさん展示されています。こちらは、まだ世の主が統治者として順調だった頃の様子。

 

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新聞の切り抜き。写っているのは、世の主の墓。

 

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三山時代の勢力図。沖縄北部の今帰仁(北山王国の首都)と沖永良部島とのつながりが示されています。

 

世の主関連の史跡も整備されましたので、沖永良部島を訪問した際は、是非世の主関連史跡も行ってみてください。沖永良部島の昔をうかがい知ることができると思います。世の主伝説は謎に包まれた部分が多く、ロマンを感じる伝説でもあります。城跡に行って、世の主が眺めただろう景色を眺めてみてください。

 

沖永良部島といえば、世の主です!!

 

離島ナビ

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