廃墟ロマンが爆発!!北大東島の「リン鉱石貯蔵庫跡」を探検してみよう。
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、北大東島のリン鉱石貯蔵庫跡について取り上げたいと思います。
【北大東島情報】
《アクセス》沖縄本島「とまりん」からフェリーで約15時間。名物、「クレーン下船」のおまけがついてきます。
《宿泊》民宿二六荘、リゾートホテル「はまゆう荘」(辺境の離島に似合わない気合の入ったホテル)
《食事》スーパーあり。食堂などはあまりなかったように思われます。
◾️リン採掘で賑わった島
北大東島は最果てに浮かぶ小さな島ですが、昔はリンが採掘される島でリン事業で多いに賑わったと言います。
しかし小さな島なのでやがてリンが取れなくなり、戦後間もなく1950年に閉山してしまいました。
しかしリン鉱石を貯蔵していた施設は現在でも残されており、見学をすることもできます。
こんなところです!!
時間が経っているので建造物もかなり壊れてしまっています。古代ローマの遺跡を彷彿とさせる雰囲気をまとっています。
ここは掘り出したリンを運ぶためのトロッコが出入りしていた場所だそうです。
倒れた赤レンガの柱。
まさに滅びてしまった古代文明の痕跡のよう。北大東島がアクセスの良い場所にあったとしたら、友ヶ島みたくラピュタとかいって騒がれているのではないでしょうか。
「リン鉱石貯蔵庫跡」は、廃墟が好きな人には非常に魅力的なスポットに映るはず。
◾️まるで古代遺跡の廃墟
前述しましたが、トンネルのようになっているところはリン鉱石を運ぶトロッコが搬入された出入口です。
トロッコの搬入口も所々破壊されて、むき出しになっています。
味わい深い雰囲気を醸し出している?
通路の中へと入っていきます。
壊れた天井から青空がのぞいているのが、なんとも廃墟ロマンを醸してします。まさに廃墟ロマンが爆発しているのが、この「リン鉱石貯蔵庫」。
どこか異次元へと通じていそうな、神秘的な雰囲気が漂っています。
そして足元には、かつてのリン鉱石の名残が散乱しています。
ちなみにこのリン鉱石貯蔵庫跡は、「準景観地区指定」が検討されているようです。観光名所のあまりない北大東島ですが、この廃墟ロマンをウリにするつもりなのかも。
暗黒穴。異次元への出入り口っぽい?
かつての隆盛を忍ばせるリン鉱石貯蔵庫跡。
北大東島で最もアトラクティブなスポットに違いないので、きっと立ち寄ってください。沖縄でも極めてマイナーな北大東島を訪れる人は、かなりの好き者だとは思いますが。
◾️上陸公園
せっかくなので、北大東島の他の名所も見ていきましょう!!
島の西側に、「上陸公園」という小さな公園があります。
由緒ある地で、北大東島に入植した人々が最初に上陸したポイントなのです。だから「上陸」公園。実は南大東島と同じく、北大東島は明治になって人が入植するまで全くの無人島だったのです。そこそこ100年ちょっと前の話。
北大東島には砂浜など全くなく、周囲はすべて断崖絶壁。だから上陸することだけでも一苦労でした。だから上陸したことが、非常に大きな功績なのです。最初に上陸した人は偉大だと思います。
まあもっとも動機はかなり不純で、アホウドリの乱獲によって一山当てるのが目的だったらしいですが。
大東諸島の周囲には、深さ4000メートルの深海が広がっていますが、少しばかりの浅瀬は存在します。
岩に打ち寄せた波が、白いしぶきを巻き上げていました。荒涼とした大東諸島の海を象徴した風景。
水平線に島影がうっすらと見渡せたのですが、それは南大東島。実は二つの島は7キロ程度しか離れていません。
しかし両島の間には、こう見えて4000メートルの深海がしっかり横たわっているので、不思議な気分になります。
北大東島と南大東島を結ぶRAC(琉球エアコミューター)航路は、日本で一番短い航路として有名で、飛び立ったと思うとすぐに着陸してしまいます。
私も大東航路乗りましたが、すごいあっけなかったですよー。
◾️台風岩
こちらは、「台風岩」。名前の由来は、台風の勢いで吹き飛ばされてきたからだそうな。
平成21年のことだそうなので、そう昔のことではありません。
大東諸島は台風の観測地点としても有名ですが、こんな大きな岩でも運んでくるとは信じられません。
家や車に当たったりしたら、恐ろしい大事故が発生しそうです。まあ何事もなく、こうして観光名所になっていて何よりです。
しかしこんな「台風の岩」までわざわざ観光名所化しないといけなところに、北大東島観光のスポットの希薄さが現れているような気がしました・・・苦笑
◾️沖縄最東端の碑
こちらは、沖縄最東端の碑。
大東諸島は、沖縄本島から東に370キロも離れている絶海の孤島なので、もちろん沖縄の東端に位置しています。
北大東島がその中でも東端ということです。
まあ「沖縄の最東端だから何?」というツッコミは入れないでおいてください。こ
沖縄で一番最初に昇る朝日を眺めることができます。荒涼とした岩場に昇る太陽は、不思議な味わいがあります。
それにしても、北大東島の絶海の孤島感はハンパないです。ぞくっとするほど最果ての地にいることが体の芯にまで伝わってきます。人も少ないですし。
日本国内でも、ここまで孤島感に満ちている離島は他にないのではないか、と思われるくらい。これは周りに他に島がないことと、無人島歴が長かったことが影響していそうです。
空気が沖縄の離島とは全然違います。これは実際に訪れてみて初めてわかる感覚だろうと思います。
◾️北大東島唯一の信号
こちらは、島唯一の信号!! 小学校の前にあります。
離島では、島の中で小学校の前だけに信号が設置してあるケースがままります。「離島あるある」の一つ。
「信号の存在を知らなければ子供たちが将来島から出た際に危険なので、この信号で道路を横断する練習しておく」というのが設置理由。
愛を感じる信号、まさに「愛の信号」なのです・・・笑
他にもスポットはいくらかありますが、このくらいで。
北大東島。一度は訪れてみてほしいと思います。他の離島では決して感じることのできない孤島感を満喫できます。見るべきものは少ないですが、忘れられない島になるのではないかなーと思います。