車エビ料理が名物の大分・姫島!!赤茶色の拍子水温泉もおススメ!
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、瀬戸内海は大分県、姫島(ひめしま)について取り上げたいと思います。
【姫島情報】
《アクセス》大分、別府から電車、「宇佐」で下車。そこからバスで伊美港まで移動。伊美港からフェリー。
《宿泊》民宿多数あり。私は「マリンハウス村さ来」に宿泊
《食事》レストランいくつかあり。私は「お食事処かの屋」に行ってきました。姫島では車エビ料理が有名。
◾️姫島
http://www.oab.co.jp/sp/rejaguru2/detail.php?mode=3&id=588
姫島は大分県の国東(くにさき)半島沖合に浮かぶ島。面積は6.8平方キロとそこまで大きくはないですが、人口は約2000人います。
そして姫島のすごいところは、市町村合併の嵐の吹き荒れる今の時代でも吸収合併されることもなく、一島で一共同体を維持していることです。
つまり「姫島=姫島村」なんです。「村」ですよ、村!! 独立心旺盛な島であることがよく伝わってきます。
◾️姫島へのアクセス
姫島に行くには、国東半島の伊美(いみ)港からフェリーに乗るのが唯一のアクセス方法。飛行機はありません。
そして伊美港へと向かうためには、大分・宇佐駅からバスが出ています。そういう訳で、姫島へのアクセスはそれなりに大変かも。
洒落たデザインのオレンジの船に乗って、姫島に出発です!
姫島フェリーについて詳しくはこちら→http://www.himeshima.jp/kanko/access/
◾️姫島の風景
姫島に到着しました!
港を降りてしばく歩くと、集落の中へ。
そこには小さな畑と民家の織りなすのどかな風景が広がっていました。いかにも離島らしい光景。
しかし一方で、とても離島の道路とはとても思えない、太い道が通っています! これには驚きました。
知らない内に島から出て本土に戻ったのかと、錯覚してしまいました。それくらい立派な道です。
ちなみにこれは「県道686号線」らしいです。さすがは姫島村=独立共同体の離島だけあります!
この太い道をひたすら東の方へと走っていくと、トンネルに行き着きます。坂の勾配がきついので、自転車だとなかなかに大変でした。しかしがんばって向こうをめざします。
道沿いには、こんな良い感じの仏像も安置されています。歴史のある離島であることが伝わってきます。
◾️拍子水温泉
しばらくすると、こんな黄土色の池に出くわしました。これは拍子水温泉。
これは姫島に伝わる「七不思議」の一つで、手拍子を打ってお祈りをすると、なんと温泉が湧き出たそうです。「拍子水」という名前はその伝説に由来するとのこと。
この池のすぐ隣に拍子水温泉があり、入浴することができます。やはり赤茶けた独特な色をしています。そして鉄錆のような臭いがそこはかとなくする。非常に気持ちいい温泉ですよ。瀬戸内海の離島で温泉が沸いている島はそう多くないのですが、姫島は特別です。
この温泉は島民の方々の交流場所にもなっているようで、休憩所には多くの人々がいました。
◾️車エビ養殖場
この姫島の特産品が「車エビ」。姫島村は、車エビの一大産地でもあるのです。
車エビを大きな養殖場で育てています。こちらが養殖池のはずですが・・・なんと水が入っていない!
もしかして、廃業したのかな!?
しかしこちらの養殖池には水が溜められていました。しかしエビの姿はどこにも見当たりません。
これにはからくりがあって、姫島を訪れたのは四月半ば頃だったのですが、実はしばらく後に車エビの養殖シーズンが始まるようで、この時はちょうど休憩シーズンだったそうです。早とちりをしました。
◾️車エビを食す!
もちろん島特産の車エビを食すこともできます!!
車エビが食べられる食堂はいくつかあり、ここ港の近くの「かのや」もその一つ。
車エビ丼はかなり美味しかった! もっとお金を出せば、いいものが食べられたのですが・・・笑
ちなみにこれは民宿の夕食で出たエビフライ。かなり大ぶりなエビです。そしてしっぽまで食べられます。
姫島にとって、車エビこそシンボル的存在であることがつくづく思い知らされました。
◾️姫島灯台
こちらが姫島灯台。姫島の東の端に建てられています。洒落た感じの灯台です。
こんなシャム猫(?)も近くに暮らしていたり。
隠れスポット(?) ハート型に切り株。屋久島でも確か似たような光景があったなーと。ウィルソン株。
瀬戸内海を一望できる、実に絶景スポットです。ちょうど桜の季節だったので、さらに絶景。
◾️千人堂
姫島随一の絶景スポットは、島の西の端の方にある観音崎(かんのんざき)。松と御堂と広大な青い海が織りなす、文句無しの絶景です。
この御堂は、千人堂と言います。「大晦日の日に債鬼に追われた善人を1000人かくまうことができる」ことからつけられた名前だそう。「債鬼」とはなんぞやというと、どうやら借金取りのことらしい。借金取りから追われる善人とは、なんだか不思議な感じがしますが・・・笑
とても小さな御堂ですが、ドラえもんの四次元ポケットみたく、1000人を収容できる広さがあるそうな。
◾️ジオパーク
観音崎のすぐ隣には、こんな不思議な光景が。丸みを帯びた湾を赤茶けた岩が取り囲んでいます。これはもともとカルデラの火口部にあたるところだそうです。
実は姫島は「日本ジオパーク」にも指定されていて、地質的な見所も多い島なのです。
日本ジオパークには日本各地にスポットがあり、離島で指定されているのは2島。姫島と、そして山形の飛島。
飛島のジオパークについて→http://ritou-navi.com/2017/06/03/tobishima-2/
こんな縄文土器の文様みたいな地形も見られます。という舌を噛みそうな名前の地層だそうな。
「地震等の揺れが加わったことにより地層が流動化し、層が乱されて形成される構造」だそうです
姫島がジオパークであることは、姫島には温泉が湧いていることと関係が深いかも知れません。地質活動の活発な離島なんです。
◾️見所満載の姫島に行ってみよう!
姫島は小さな島ですが、車海老をはじめ、非常に名所の多い島です。瀬戸内海の船旅も楽しいし、ぜひとも訪れてみてほしいと思いました!!
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