村上水軍発祥の島には、秘境のスイス牧場があった!?新居大島に行ってみよう。
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、愛媛県新居浜市の新居大島(にいおおしま)について取り上げたいと思います。日本に「大島」と名付けられた離島は数多いですが(一番思いつきそうですしね!)、その一つです。
新居大島は、瀬戸内海の真ん中あたりにある離島です。四国本土から間近いですが、意外なほど秘境感に満ちていて、とてもおすすめの島でした!
◾️新居大島に渡る。日本一やすい航路!?
新居大島に渡るには、こちらの販売機でフェリー券を購入します。驚きなのは、往復で僅か120 円!!
缶ジュース一本ですね。
発券すると、片道料金60円。60円ですよー!! 0が一つ抜けているのではないかと、疑うほど。
普通のフェリー乗船券は、数百円は最低するのが普通なので、新居大島がいかに財布に優しい島であるかが知れます笑
ちなみに、地図でみると、こんな島です。
さっそく船に乗り込み、大島を目指しましょう。
といっても非常に近いので、船に乗るなり目の前に大島は浮かんでいました。さて、どんな離島なのでしょう。
◾️新居大島、上陸。
上陸すると目の前にあるのは、当然のことながら待合所。ピカピカで、建物が完成してからまだ新しそうです。
私は使いませんでしたが、島内散策用の自転車も多数用意されていました。とても親切な仕様です。
◾️神社や、村上水軍史跡を巡る。
港すぐそばにあるのは、「龍神社」。なんともストレートな名称・・・笑 鳥居がかっこいいです。龍神を祀っているのかなー。龍神といえば、海や水の神。
こちらは、大島八幡神社。
島を代表する神社スポット。歴史のある佇まいが、島の伝統を伝えているようです。
瀬戸内海の離島だけあって、柑橘類の畑がちらほら。そこまで多くはないですが。
神社近くからは、島の風景、そして対岸には四国本土が見渡せます。相当近いですよね。
こちらは、本丸跡。「本丸」ということは、昔城があったということ? その通り。
この新居大島は、実はあの村上水軍発祥の地。
南北朝時代(1300年代頃)、村上義弘という武将がこの大島を根拠として水軍を率い、「海賊大将」と呼ばれたそうです。それが村上水軍の始まりだそう。
村上水軍というと、もう少し西寄りの芸予諸島のイメージがそうですが、この新居大島から伊予大島(しまなみ海道沿い)へと次第に根拠を移したようです。
そういう訳で、この島にはとかく水軍関係の史跡が多い。こちらは「船くぼ」というスポット。海際にあり、昔はここで船を造ったそうです。・・・見た感じ、普通の草原にしか見えないのですが。
こちらは集落にある屋敷ですが、村上水軍の末裔の方が住まれている「村上邸」。
私宅なので、承認を取らないと中に入れません。通りがかりの近所のおじさんに主人の住まいを聞いて、見せてもらおうかと思ったのですが、あいにくお留守でした。
◾️スイス名物、「ジャックのパン屋」を目指して。
この新居大島で最近話題を集めているスポットが、ジャックのパン屋。
スイス人のジャックがこの島に移住してきて、スイスパンを作って販売しているそう。外国人が瀬戸内の離島に移住するとは珍しく、とても注目されているようです。
こちらがジャックのパン屋!! しかしどういう訳か人の気配がありません。一応営業している時間帯のはずなのですが。
臨時休業でしょうか。しかしカフェ「BAUHAUS(バウハウス)」というのは開店しているらしいので、気を取り直してそちらへと向かっていくことにしました。
よく見るとハウスの綴り、なんか違うような? HOUSE? HAUS? 英語でなく、ドイツ語とかなのかなー。
◾️はるばる北へと、バウハウスを目指して。
バウハウスは、島の港とは反対、つまり北側にあるらしいので、相当歩かなければなりません。通行止めになぜかなっているけど、歩行者なら良いということで笑
海沿いの道を歩いていきます。
途中、工事車両が。通行止めになっていた理由が、これで分かりました。
バウハウスにたどり着くためには、道無き道を行かねばなりません、艱難辛苦を乗り越えて・・苦笑
◾️ついにたどり着く。スイスの秘境!?
30分くらいかけて、ようやくたどりつきました。このけばけばしいカラーリングの小屋が、バウハウス?
付近に他に建物もないので、多分そうでしょう!
確かに、そうでした。「小さなスイス」。
中へと入っていきます。誰かいるかなー。
内装も洒落ていました。スイスに行ったことがないのでよく知らないのですが、スイステイスト!?
一人年配の女性がおり、今日のスタッフをされていました。もしやジャックがここにいるかも知れないと期待していたのですが、ジャックは大阪に出張中だそうです。道理でパン屋もやっていなかった訳。
外の牧場を見てきていいと言われたので、少し外に出て散策してみることに。
確かに、外には「スイス」が広がっていました。
鈴をつけたヤギの群れ。歩くたびに鈴が揺れて音が鳴ります。まさにアルプスの少女の世界な感じ。「ユキちゃん」だったっけか。
放牧されて育っている立派な雄鶏。放牧されているので、養鶏場の鳥と違って、非常に健康そうです。
こちらの横たわっているのは、豚。信じられないほどに、めちゃくちゃ特大サイズ。そして臭いもすごい。
出荷される時期(半年)をはるかに超えて、1年半の豚だそうです。命拾いしてここにいるのだとか。果報者です。
瀬戸内海の小さな離島・新居大島には、確かに「小さなスイス」がありました。この秘境感は凄まじい。絶対に訪れてほしいと、強く思うスポットです。
心癒される場所です。
せっかくなので、食事もいただきました。当日は私が一人目の客で、他に客もいなかったのでその場の特製です。
こちらのパンはジャック手作りだそうです。少し硬くて、とても美味でした。
新居大島。それは「近いけど、釣り合わないほどに秘境」な離島。とてもおすすめです。
紹介できていないスポットもまだありそうですが、ご自身で行ってみてください。私もまた行ってみたいですー。
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