国生みの島!?絶景広がる淡路の神話の里、沼島を歩き回る。海鮮も美味いです。
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、兵庫県は淡路島の南に位置する小さな離島、沼島(ぬしま)について扱いたいと思います。「ぬましま」ではなく、「ぬしま」です。正直読めないですね。沼島は、「国生みの島」と呼ばれ、日本で一番最初に出来たとされたりしています。
◾️沼島へ行く
沼島へ行くには、まず必ず淡路島へと向かう必要があります。
そして淡路島の南端の土庄(はぶ)港からフェリーに乗るのです。ちなみにフェリーはこんな感じ。
沼島⇄土庄 小さな沼島にふさわしく、小さな船です。
◾️沼島上陸!
そう時間をかけることもなく、沼島へと到着しました!
看板からも伝わる通り、名所はたくさん。国生み神話のスポット、自凝(おのころ)神社など、気になります。
◾️沼島を歩く。
港からしばらく歩くと、こんな感じの雰囲気の良い神社が。
「弁財天」らしいです。島人は古来、海の守護神として崇拝してきたとか。沼島でも歴史のある神社であるらしい。道理で綺麗に保たれているわけ。
漁港の風景。冬の晴天らしく海も空も澄み渡っていて、良い空気が流れています。
◾️沼島を食す。
沼島は離島なので、もちろん海鮮もあります。こちらの海鮮漁師料理「水軍」に入ってみましょう。
豪華絢爛な海鮮丼が出てきました。確か1500円くらい。
エビの自己主張が半端ないです・・・笑 そしてとても美味い。
沼島でも、まず行くべきスポットの一つかも知れません。離島の食の楽しみと言えば、やはり海鮮。これは鉄板です。
◾️自凝(おのころ)神社
次は、国生み神話の神社、おのころ神社へと向かってみましょう。
急な石段を登って、神社本体へと向かいます。
そしてこちらが神殿。なにやら、不思議な絵画が飾られています。
国生みの神である、イザナギ、イザナミの二神です。
すぐ近くには、銅像も。この鉾(?)のようなもので日本を創っていったそうな。そして最初に出来た小さな塊が、「おのころ島」。つまり、最初の日本の土地。
おのころ島は淡路島だとか、絵島だとかも言われていますが、この沼島も有力候補の一つだそうです。
私としては、沼島推しかなあ。だって沼島の空気、澄み渡っていて、どこか神聖ですから。おのころ島としてふさわしいと思います。
◾️元気のある沼島
沼島の街並みを散策していて思うのは、新しい雰囲気の建物が多いということ。
全国の離島を巡っていてこれまで感じたことは、建物は基本古びていることが多いので(特に商店などは)、新しい装いの飲食店を目にすると、軽い違和感を覚えました。
沼島が観光客が多く、活気のある離島であることの証左でしょう。
人口の多い淡路島に隣接していて、近畿都市圏から近いので、観光客もそれなりに多いのかも知れません。
◾️沼島風景。梶原五輪塔
沼島の散策を続けましょう。こちらは、「梶原五輪塔」というスポット。
沼島水軍を支配していた梶原一族の祖、梶原景時の墓だそうです。大河ドラマ、鎌倉殿の13人でも記憶に新しい、頼朝公の側近です。
沼島も瀬戸内の離島なので、やはりかつては水軍の根拠地だったそうです。梶原景時は平安時代末期、「平家物語」の時代に活躍した武将だそうな。沼島水軍が活躍する戦国時代よりも相当昔です。名をあまり耳にしないのは、それが理由でしょうね。
謎の井戸もあったり。今は使われていないようです。
小中学校も完備の沼島。
廃校ではなく、現役で稼働中のようです。こういうところも、沼島の活気を表しているよう。やはり子どもがいなくなれば、離島の将来も危うくなる、というか、なくなりますので。若年層が島にいるかどうかは、本当に大事です。
子どものいない島には、表現が難しいのですが、どこか寂しさが漂っているのが常です。滅びゆく島というか、そんな感じかな。
◾️国生み神話のシンボル、上立神岩。
沼島港の反対側には、上立神岩(かみたちかみいわ)という国生み神話を代表するスポットがあります。
徒歩ではそれなりにかかるのですが、坂道を歩いて行ってみましょう。途中、登山用の竹の杖が用意してあるので是非使わせてもらいましょう。
丘の上に上と見えてくるのがこの景色。これこそ、上立神岩です!
海からにょきりと屹立する、圧倒的な存在感を放つ奇岩。30メートルもあるそうです。
イザナギとイザナミが、この岩の周囲を回りながら結婚したと言われています。まさに日本神話の舞台と言える場所。
「天の御柱」とも呼ばれているそうです。さもありなん。
周りの海も透き通っていて美しいですね。古代日本の雰囲気を醸しているかのように思われます。
海岸に降りて眺めるとこんな感じ。
真横から眺めても美しい。この上立神岩は是非とも眺めて欲しいです。沼島が日本創生の地とされている根拠ですし、とても大事な場所には違いありません。
◾️灯台を目指して登山。山の大神社は鳥居の並びが印象的
沼島灯台が山の上にあるそうなので、山登りをしつつ向かってみることにしました。
途中で出くわしたのが、こちらの「山の大神社」。
鳥居が並んでいるのは、京都の伏見稲荷を彷彿とさせますが、雰囲気は何故か似て非なるものです。こちらの鳥居は金属でできているようだし。
私の他には、人通りももちろんなく、ひっそりと寂れています。伏見稲荷ではそんなことを感じたことはなかったのですが、誰もいない鳥居の並びというのは、恐ろしいものであることを思い知りました。
そして行き着いたのは、こちらの灯台。
絶景が望めるかと思ったのですが、周りは木に覆われてあまり見通しはよくありませんでした。
国生みの島、沼島。こんな感じでした。雰囲気も清らかで、予想以上に楽しい島でした。是非行っていただきたく思います。
美しい絶景と豊穣なる神話の世界が待っていますよー。
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