伊勢湾・三河湾の島,  橋で繋がる島,  訪れたい博物館・資料館

純白の夢の世界に浸れる。夢の島“ミキモト真珠島”訪問はいかが?

こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、一風変わった“島”についてご紹介したいと思います。

ミキモト真珠島という、伊勢湾に浮かぶ島です。幻想的な雰囲気に浸れることと思いますので、うっとりとしながら読んでくださいね。

 

■夢の真珠島へGo!!

 

 

近頃自車ができたので、志摩地方の島々へと足を延ばしてみようと思い立ち、その時に足を延ばした島の一つがこちらです。

ミキモト真珠島という、不思議な名称の小さな島です。場所は近鉄電車の鳥羽駅からすぐ近く。全島が、株式会社御木本真珠島の運営するレジャーランドになっているという珍しい島です。ちなみに架橋されているので、“離島”ではないです

ミキモト真珠島はただの島ではなく、全島がテーマパークですから、入場費用がかかります。

大人は1人1,650円ですので、それなりの価格です。

詳しくは、公式HPをご覧ください

http://www.mikimoto-pearl-museum.co.jp/information/

 

 

入場券を提示して入り口から階段を上り、通路を渡って、島へと“入場”です。島へと入場するなんて新鮮で、なんだか楽しい気分になってきます。入場料もそれなりの価格ですし、真珠島のブランドイメージにふさわしく、上品で清潔な通路になっております。

 

■真珠島、入島。

 

 

晴れて入島すると、こちらの不思議なモニュメントがお出迎え。目玉ではなく、もちろん真珠を象ったものです。

 

 

この島のかつての主であり、ほかならぬミキモト真珠の創業者である御木本幸吉の銅像です。

この方がいらっしゃらなければ、志摩の養殖真珠の歴史はなかった。御木本の歴史のすべては、この男から始まった。銅像からだけでも、実にかっこよい素敵な御仁であったことが偲ばれますね。

 

■真珠博物館へ入ってみる

 

 

入り口のモニュメントや銅像を抜けてしばらく歩くと、大きな建物に行き着きました。

“真珠博物館”とあります。さっそく中に入ってみましょう。わくわく。

 

 

真珠ができる仕組み、コーナー。

 

 

世界の様々な地域の真珠貝が陳列されています。

 

 

こちらは、オーストラリアのアラフラ海で獲れる、白蝶貝という貝。真珠ではなく、貝殻が高級ボタンの材料として重宝されていたようです。

 

 

こちらは、白蝶貝の中に入っている天然真珠と養殖真珠の対比。形状の違いで一目で分かりますね。

天然真珠はでこぼことしたジャガイモのような形状で、養殖真珠は整った球体です。

ちなみに白蝶貝は、オーストラリアの木曜島において、かつて日本人ダイバーが真珠獲りのダイバーとして活躍していた折に、採取していた貝。野生の白蝶貝を獲った際に、中に真珠が入っているとダイバーの取り分になったそうです。白蝶貝の貝殻が材料として必要だったからです。

ごくまれに大きな真珠が入っていたりすると、急にお金持ちになったりしたそうですよ。

 

■海女さんの真珠とり

 

 

ミキモト真珠島では、全国でもここでしか見られない、“海女さんの真珠とり”のショーを目にすることが出来ます。非常に貴重なスポットなのです。

写真のように、白い衣装を身に着けた海女さんが船に乗って、登場してくれます。

昔は海女さんは真珠養殖を行う上で、なくてはならない存在だったのです。海底に潜ってアコヤ貝を採取して、核入れをして再び海底に戻す作業です。

今では機械化されて必要とされなくなりましたが、往時の貢献を記念して、今でも当時の作業の再現としてショーとして残されているのです。

 

 

桶を持って船から海へと降ります。そして足を高く掲げて、頭から潜っていきます。

 

 

海の上には、桶が浮くばかり。海女さんはいなくなりました。

 

 

・・・・・・数十秒後、海女さんが再び海上へと戻ってきました。そして、採取したアコヤ貝を桶へと放り込みます。この繰り返し。

それにいても手慣れたもので、動作が機敏で、美麗。人魚かと、気が付くと見とれていました。素晴らしいです。この海女さんのショーは、作品の取材としても非常に参考になるもので、見られて本当に良かったです。大変感謝いたします。

 

■真珠貝と聖書、文学

 

再び博物館へと戻ります。

真珠についての行程作業や貝の説明だけでなく、この博物館では真珠を様々な切り口から紹介しているのが特徴です。例えば宗教や文学など。

聖書の中にも、真珠についてのエピソードが入っているそうです。真珠貝=聖母マリア、真珠=キリストとか。なんだか納得にいく例えです。キリストを守り育むマリア。

旧約聖書にも例えがあるそう。知恵は真珠を得るに勝る。

真珠は素晴らしいものなので、知恵はどれほど素晴らしいものなのかが伝わってきます。

 

 

こちらは、豚に真珠ということわざの元ネタですね。まさか聖書の中にある記述であったとは、驚き

 

 

真珠を題材にした日本の文学も多いようです。装丁からも、レトロな匂いがしますね。

 

◾️真珠の展示、真珠を使ったモニュメント

 

 

真珠の実物の展示です。

真珠などとは普段縁のない生活を送っておりますので、真珠にバリエーションのある色があるなんて知りませんでした。クリームが真珠だと思っていましたから。

ピンク、ゴールド、グレー、ブルーなどあるようです。

 

 

様々なタイプの世界の真珠たち。真珠の世界がこんなに豊かであるとは知らなかった。

眩いばかりに輝く真珠たち。これだけあるならば、一つくらいは欲しいものです。この島に来ると、否応無く真珠好きになるように仕組まれているような感じですね。それを狙って設けられたレジャー施設でしょうし、まんまと嵌められました。

 

 

ギネス記録に載った巨大真珠だそうです。肉まんのような大きさ(例えが悪いか)。おいくらくらいするのでしょうか。気になります。

 

 

真珠の五重塔。大昔、博覧会に出品されて人気を博した作品だとか。

 

 

好きな人は好きだろうなあ。ジュエリー系。

 

 

真珠の地球儀。どれだけゴージャスな地球儀だろう。

真珠が織りなすロマンチックで幻想的な世界にどっぷりと浸かることができるのが、こちらの博物館であると実感しました。

夢のような時間を堪能できますよ。初心者の私でさえこうなのですから、真珠好きの方にとってはどれだけ豊穣な時間を持つことができるでしょうか。

 

◾️最後に“珠の宮”に参拝

 

 

真珠博物館を堪能したところで、最後に真珠島の片隅にある、珠の宮に参拝して帰りましょう。

海にまつわる神社ですので、弁天社とも呼ばれるそうです。延命に効能がある神社だそうで、信仰心の厚い御木本幸吉も96歳にも渡る天寿を全うしたそうです。凄い効果ですね。

ミキモト真珠島。だいたい以上のような感じでした。少しは雰囲気が伝わったでしょうか。

ただのテーマパーク島かと思いきや、とてつもなく楽しく、興味深く、勉強になり、おまけにロマンチックな時間を過ごすことが出来る素晴らしい島でした。もう忘れられそうになさそうです。また行ってみたいなー。

実際のところは、ご自身で訪れて、確かめてくださいませ。

 

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