尖閣湾に二ツ亀。佐渡島最北端を目指して「外海府海岸」を走り抜ける!!
こんにちは。引き続き、佐渡島について。本記事においては佐渡島の北側、「外海府(そとかいふ)海岸」について扱っていきたいと思います。佐渡島は日本有数の巨大な離島だけあり、外海府海岸は長さ50キロにも及ぶ非常に長さのある海岸です。
■外海府海岸を北上する。「尖閣湾」
この佐渡旅ではレンタカーを借りて、島内を走ってみたのです。島一周はなかなか大変ですので、主に北側です。外府海岸を北上して最北端の岬まで走り抜け、島の北半分を回った感じでした。
佐渡金山近くの七浦海岸からしばらく北上すると、「尖閣湾(せんかくわん)」という絶景スポットに行き着きます。
険しい崖に日本海の荒海が打ち寄せる、実に渋いスポット。
日本列島は3000万年前にシベリアから引きちぎられ、分離した陸地が元になっており、その時の石灰岩などが尖閣湾にはあるようです。強い力で引きちぎられた為に、列島の日本海側には荒々しい岩肌が名残となって姿を留めているのです。
地球の胎動、歴史を感じられるジオ・スポットであります。大陸から動いてきた土地が、日本海の荒波を受けて侵食されて出来た奇跡の景観!! 私たちは国破れても山河ありなんていって、大地は留まったものだと思い勝ちですが、長い目で見れば壮大な移動や変動を繰り返している訳です。
ここに立つだけで心が洗われるようで、清々しい心持ちになります。外海府海岸の旅は始まってすぐですが、期待できそうな予感。
おまけですが、「サドガシマン」と写真を撮れるスポットも。観光地あるあるですが、戦隊員が「ザクザクゴールド」「シマナガシブルー」等、笑える名前になっています。ひねりが利いていて素晴らしいです。尖閣湾に
■奇観は続く、どこまでも・・・
尖閣湾を離れても、息を呑む様な奇観が続きます。本当に当たり前の様にあるので、驚かされます。新潟県随一の景勝地と言われるそうですが、実際に訪れてみると納得。
奇岩のふもとに為される墓石たち。こんな景勝地で眠る方々は幸せでしょうか。分かりませんが、埋葬地としても良いように思われました。
水田のすぐ向こう聳える険しい岩肌。生活のすぐそばに奇観があるとは、素晴らしいですね。都会ではまずありえないでしょう。
■外府海岸、最北端「二ツ亀」を目指して
ここから更に、佐渡最北端を目指して走っていきます。
夕暮れの海岸に打ち寄せる波が何とも言えない趣があります。佐渡の北岸は風情あふれ、心癒されるところ。
小さな滝なども発見。全て車にて行けますが、道が細かったり坂道が多いので、運転は要注意です。
佐渡の北端には、「大野亀」、「二ツ亀」という二つの絶景スポットがありますが、北側の二ツ亀を目指して走り抜けていきます。
こちらは大野亀。確かに横たわる亀の形に見える。海へと飛び出そうとする、アグレッシブな亀さんです・・・笑
そしてやってきました。こちらが最北端の二ツ亀!!
目の前には岩塊があり、それが砂州で繋がっています。スケールにおいては遥かに小さいけれど、函館とかと同じ構造ですね。真ん中の細いところが函館の街な訳です。
それにしても雰囲気が、北海道の利尻島や礼文島と類似しています。北方の島はどこか寂寥感が漂うというか、南の島とは異なる独特の情緒があります。どちらもそれぞれ良さがあるので、私はどちらも好きです。昔は南の島の方が陽気で好きだったのですが、年を重ねるにつれ、北の島も好きになってきました。やはり年齢を重ねると分かる事もあるのかな。
外海府海岸にはまだまだ見所が多いと思われますが、とりあえずこのあたりで。雰囲気を感じ取っていただけたら嬉しいです。
佐渡は文化や芸術の面でも素晴らしいですが、自然風景においてもずば抜けております。こんなに素敵で、見所の多い島もなかなかないでしょう。何度でも足を運びたくなる魅力に満ちております。是非とも行ってみてください。