直島銭湯「I love 湯」。入浴できるけど、アートなんです!!
こんにちは、ドクターリトーです。
今回は瀬戸内海は香川県、直島(なおしま)についてです。アートの島として、かなり有名な離島なので知っている人も多いと思います。
こちらが直島のおおまかな地図です。ちなみに直島は香川県に所属する島ですが、岡山県の方が距離的には近いです。
◾️瀬戸内海の心地よさ
瀬戸内海は個人的に非常に好きなエリアです。離島といったら、国内で一番人気のエリアは間違いなく南西諸島ですが、私は南西諸島より瀬戸内海の島々が好きかも知れません。
散らばるように浮かぶ大小様々な島々と、そして荒れることの少ない穏やかな海。
瀬戸内海にいると妙に安心するのは、そこがやはり中国地方と四国地方に挟まれた、安定した内海だからでしょう。本土四島の周囲の外海とは違ってとにかく優しい。
本土との距離の近さは、アクセスの良さにつながり、旅程の面でも安心感を持つことができます。また南西諸島などは、それぞれの島が海に隔てられた、文字通りの「離島」ですが、瀬戸内海に関しては、島と島との距離が非常に近く、すぐに隣の島に行けたりします。
◾️瀬戸内国際芸術祭
直島は、ご存知の通り、アートの島として世界的にも有名です。
香川県が主催している、瀬戸内海の島々を舞台にしたアートのお祭り、「瀬戸内国際芸術祭」をご存知の方も多いのではないでしょうか?
(瀬戸内国際芸術祭はこれまでに2010年、2013年に開かれており、次回は2016年を予定されていますね。3年ごとに定期的に開催されるようです・・・すごい!)
直島は、芸術祭においても中心的な役割を果たしています。
ベネッセアートサイト、地中美術館、そして港にある「カボチャ」など見るべきところは多いのですが、この記事では、入浴できるアート、「直島銭湯」について書きます。
◾️直島銭湯
こんな銭湯です。本当に変わった外見ですよね!・・笑
もう少し近くでみると、こんな感じです。非常にカラフルです。
入り口をもう好き近くで見てみます。写真のおいて扉の右側の方に、ハートマークが描いてあるのが分かりますでしょうか?
直島銭湯にはサブタイトル(?)がついていまして、直島銭湯 「I ♥湯(アイラブユ)」というのです。
なんともシュールな名前ですね。そういう訳でハートマークが描いてあります。
◾️入浴できるアート作品
この直島銭湯、アートの島である直島を象徴するものの一つとして、島民の皆様、そして島を訪れる人々の交流の場として設けられたものです。
アートの島だけあって、芸術的な銭湯が作られることになりました。というか、これは島では銭湯ではなく、芸術作品という扱いらしいです。まさに「入浴できるアート」なのですね。
場所は島の西側の宮之浦港から近く、入浴料は500円ですね。
中に入るとこんな感じです。外装だけでなく、もちろん内装も凝っています。入浴場に行く扉の端のステンドグラスとか、非常にいい感じです。
◾️銭湯の内装も、もちろん突き抜けている
中もちらっと紹介します。
全体的に真っ白な入浴場。男湯と女湯を仕切る壁の上には、なんと巨大な象が!! もちろん作り物です。
そして壁には、海女(あま)が漁をしている姿が描かれています。
写真では分かりにくかも知れませんが、浴槽の底にもやはり絵が描かれています・・・細かいところまで丁寧に作られています。
そして入浴場には、南国風のなんともユルいBGMが常時流れているのですね。
一回入ってしまうと独特な世界観に魅了されて、しばらく銭湯から出たくなくなること、請け合いです。私は直島に行く度に、必ず直島銭湯に寄ってしまいます。
◾️直島銭湯の作者、大竹伸朗も面白い人
ちなみにこの入浴場をデザインしたのは、この人、大竹伸朗(おおたけしんろう)さんという人です。現代芸術で世界的にも有名な方です。
どことなく少し危険な香りが出ていて、そして魅力的な御仁ですね。
アートをやるような人は得てして、どこかアウトローな雰囲気をお持ちです。この人も例の漏れず。
実は、私は大竹さんの講演を間近で聴いたことがあります。
その時は「道を歩いているだけで職務質問をよくされる」というエピソードを本人は語っていらっしゃいました。
なかなか衝撃的なエピソードですが・・・常識を離れたアートをやるためには、やはりアウトローなところがなければならないようです。