まるで熱帯のお祭り?泥まみれの宮古島の奇祭「パーントゥ」!!
こんにちは、ドクターリトーです。今回は、沖縄県の宮古(みやこ)島について取り上げたいと思います。
【宮古島情報】
《アクセス》東京や大阪から直行便あり。那覇空港からもすぐに行けます。
《宿泊》民宿、ホテル、ペンション、ゲストハウスなんでもあります。私は「七福荘」に泊まりましたが、サービス、食事とも実に満足できました。
《食事》いろいろありますが、ボリュームのある「宮古食堂」がオススメ。
◾️奥深い魅力のある宮古島
私が宮古島を訪れたのは、昨年の8月です。この離島には、何とも独特な世界が広がっています。同じ先島諸島の八重山諸島とは、雰囲気がかなり違うような感じがしました。
八重山諸島、特に石垣島とか竹富島は、観光客をとても意識しているように感じるのですが、宮古島は八重山ほどには観光客の方を向いていない印象を受けました。
宮古島は全体的にとてものんびりとした雰囲気が漂い、そしてとても奥深い魅力を持っている島だと思います。
◾️海の美しい島
まず、宮古島の良さと言えば、海の美しさに違いありません。
これは、宮古島の北に位置する「池間島」と宮古島を繋ぐ橋です。
実に爽快な、南の海。いい色をしています。
エメラルドの輝く浅瀬。
宿の人たちと一緒にシュノーケルもしましたが、実に美しく熱帯魚がわんさかいました。
そして宮古の海が沖縄一美しいという理由も納得しました。
◾️東平安名崎(ひがしへんなざき)
こちらは、東平安名崎(ひがしへんなざき)という名所。宮古島の南東部に突き出た、細長い岬です。見渡す限り水平線が広がる、絶景スポットです。
マングローブ林をみることができる公園まであります。
◾️パーントゥ祭り
宮古島には、無形重要文化財にも指定されている、「パーントゥ」というお祭りがあります。
シーズンでなかったこともあり、私は直接見ることはできなかったのですが、お土産屋さんにはパーントゥのコーナーが用意されていました。宮古島でも非常に重視されているお祭りのようです。
この「パーントゥ」というのは非常に変わったお祭りで、身体中に泥を塗りたくったパーントゥという仮装神が人を見つけ次第、手当たり次第に襲いかかっては泥を塗りたくるというものです。
これがパーントゥです。本当に見た目、怖いですね。こんな格好の人たちが祭の時は歩き回るのです。
集落を歩き回り、人を見つけ次第追いかけて泥を塗りたくるそうですが、泥を塗られると厄除けの効果があるとされています。
ちなみにこの泥は井戸にたまった泥を取ってきたもので、非常に匂うらしいです・・・笑
パーントゥは、旧暦9月(10月頃?)に行われるのですが、正確な期日は直前まで発表されないといいます(!)
ドッキリ作戦のようで面白い趣向ですが、宮古島を訪問する立場からするといつ島に行けばパーントゥ祭と遭遇することができるか、分かりにくいことこの上ないです。
まさに、幻のお祭りですね!・・・笑
このパーントゥ、名前もそうですが、神様の容姿、かなり日本離れした印象を受けませんか? 日本のお祭りというより、東南アジアや熱帯地方とか、もっと南の地域のお祭りである感じがします。
◾️オセアニアとのつながりを感じる南西諸島
パーントゥ達の姿と言い、日本の遥か南のミクロネシアとかさらに南のパプアニューギニアとか、そういった熱帯地方の文化の香りが漂ってくるようです。そういえばトカラ列島の悪石島のボゼ祭と少し似ているかも。
ボゼ祭はこんな人たちが登場します。ボゼはビロウの葉をまとい、そしてその葉にはパーントゥと同じく泥が塗りたくいます。木の棒も持っていますが、これにも泥が塗りつけられています。そして村人に対して襲いかかり、泥を塗りたくるところも同じです。
怪しいお面をつけているところなど、何とも雰囲気が似ているように感じられます。
悪石島・ボゼ祭りについてはこちらの記事をご覧ください→http://ritou-navi.com/2017/09/12/boze/
こういう文化を目にすると、きっとオセアニアなど熱帯の地域と宮古島を含む南西諸島には、深いところで文化的な連続性があるに違いないと、そう思えてきます。
宮古島を含む南西諸島は、日本と熱帯の文化を結びつけてくれる架け橋のような地域なのかも知れないと、私には思えます。
熱帯に連なるエキゾチックな雰囲気を感じさせてくれるところも、宮古島の魅力の一つであり、それが宮古島の奥深さの要因であるかも知れません。
都合がつく方は、宮古島に島旅をする祭に奇祭「パーントゥ」、どうぞ見てきてくださいませ!! 日程を合わせるのは至難の業だとは思いますが。