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秘境!!答志島の家々の壁に描かれた、謎の「マルハチ」の理由。

こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事は、三重県は志摩半島近海にある、答志(とうし)島について扱ってみたいと思います。

【答志島情報】

《アクセス》鳥羽港(佐田浜、鳥羽駅から徒歩10分)から乗船。詳しくはこちら→https://www.city.toba.mie.jp/teikisen-kanri/unkou.html

《宿泊》温泉宿、民宿など。

《食事》BBQ施設を始め、食堂、寿司屋など色々あります。

◾️答志島

 

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http://imagic.qee.jp/sima2/mie/tohshijima.html

 

この島は東西に長く、島の東側と西側、それぞれに集落があります。

そしてアクセス方法としては、志摩半島の鳥羽マリンターミナルから船に乗るか、もしくは愛知県の渥美半島の伊良湖港から伊勢湾フェリーを使って向かう方法もあります。

 

ドクターリトーが答志島を訪れた時は、島の東南側の和具港から入り、そして東北部の答志港の方へと歩いていきました。

 

◾️とにかく独自性に富んだ島

 

この答志島のニュアンスを一言で伝えるならば、「答志島国」とでもいったところでしょうか。

 

というのも、答志島は、島の中に何とも言えない独特な雰囲気が充満していて、この島は「答志島カルチャー」とでもいうものを明確に持っているなと感じたからです。一つの共同体としてまとまっているというか。

 

私は旅してきた多くの島の中で、ここほど濃い文化を維持している離島を他に知りません。

 

離島といえども、文化は徐々に本土化しているところも多く、島旅の最中にひしひしと感じるほどに独自性のあるところは、そうは多くはないです。

 

◾️密集する家々

 

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答志港周辺を歩いていると建物のひしめきあっているエリアがあります。この密集具合、感動を覚えるほどです。

 

島の狭い土地を生かすため、こういった街並みになったのでしょう。

 

一体何が待っているのか、これから探検をするのが楽しみ。

 

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遅い時間の船で答志島に入ったので、宿はとっていませんでした。無理を言って飛び入りで宿泊させてもらうことになったのが、民宿「しま」。

離島好きの私は、宿の名前だけで気に入りました。アットホームなお宿です。

 

しかしこの「しま」、「島」なのか、それとも志摩半島に近くだから「志摩」なのか。

どちらなの意味なのでしょう。結局聞きそびれました。残念です。

 

◾️美多羅志(みたらし)神社と龍神様

 

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この答志港の近くには面白い神社があって、美多羅志(みたらし)神社という神社です。

 

とても古い神社のようで、名前もユニークなのですが、境内にある「龍神さん」と呼び慣わされている木が印象的です。

 

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こちらの木です。

木の幹が変形して、龍の頭のような形になっているのが分かりますでしょうか?

口がパカっと開いています。

パワースポットとして訪れる人も少なくないそうな。

 

◾️漁師の島

 

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ここ答志島は生粋の漁師の島のようで、少し海際へと出ると使われていない船がたくさん置かれています。

 

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タコ壷もたくさん見かけます。タコ漁もさかんな様子。

 

島の人に話しかけると、人の雰囲気もどことなく独特です。

島で会話した人たちはいずれも話し口調が力強く、押しが強そうな人でした。

 

ここが漁師の島であることと関係があるのかも知れません。

 

◾️まるで迷路のような、昔懐かしい集落

 

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答志の集落には、このような込み入った街並みが続きます。

そして夕方なので、家々から食事を作る音や匂いが漂ってきます。

 

なんとなく昭和の香りを色濃く残している、迷路のような街並み。ふらふらと歩き続けると、どこか違う国に迷いこんでしまったかのようなワクワク感を呼び覚まされ、楽しい気持ちになってきます。

 

この島、子供をとても多く見かけます。こんなにたくさんいるんだと、驚くほど。

やはり漁師の島は子沢山なのでしょうか。子供が遊んでいる様子を見ると、懐かしいというか、嬉しくなってきます。

 

家と家の間の細い路地、よく分からない空き家。そんなものに、異様にときめきます。一体なぜなのでしょう。

 

やはりこの島、「答志島国」という表現がぴったりきます。

ここは独自の文化を持った、少しオーソドックな日本とは違う国。だからちょっとしたことにカルチャーの違いが見出され、そして刺激を受けるのでしょう。

 

ここは、実際に歩いてみて、雰囲気を確かめてほしいです。どこか外国の街の路地裏を歩くことと、少し似ているかも知れません。

 

◾️謎の「マルハチ」マーク

 

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極め付けはこの答志島の集落、集落中のほとんどの建物に「マルハチ」と読んで良いのか、とにかく不思議なマークが墨で記されています。

本当にどの建物を眺めても、必ずどこかにマークが入っているのですよ。何か宗教的なものを感じます。

気がついてみると不思議でならず、島で暮らす人に尋ねてみました。

八幡神社が近くにあり、毎年冬、八幡神社で燃やした灰を奪い合うお祭り(?)があるそうな。

 

そして手に入れた墨を使って、家に「マルハチ」マークを書くと、魔除けの効果があるということです。

燃やした灰を奪い合うお祭りがどのようなものなのか気になります。できることなら、その場で見てみたい限り。

とにかく、「マルハチ」の意味は、八幡神社に由来しているそうな。

この「マルハチ」マークは、答志島全体の風習らしく、島のどこでも見ることができます。

 

◾️体験してほしい「答志島カルチャー」

 

この風習も、答志島カルチャーを象徴しているものに思えます。島だけに伝わる秘儀とでも言いますか。

 

やはりなんとも言えない独自性の離島、答志島です。

 

この島は、一度行くと忘れられなくなると思います。是非訪れてくださいませ。

 

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さあ、島旅に出ましょう!!

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