世界文化遺産!!かつては炭鉱の一大産地だった廃墟の島、軍艦島。
こんにちは、ドクターリトーです。今回は世界文化遺産登録に決定された、近頃話題でもちきりの島、軍艦島(ぐんかんじま)について紹介したいと思います。
【軍艦島情報】
《アクセス》長崎港からツアー参加のみ上陸可能(島の周囲を巡るだけのツアーも)
《宿泊》無人島なのでなし
《食事》もちろんなし
◾️世界遺産になった軍艦島
本当に世界遺産登録決定、おめでとうございます!!
ちなみに世界遺産に登録済みの島、既に三つあります。
一つは鹿児島県の屋久島、もう一つは東京都の小笠原。そして広島県の厳島ですね。
それぞれキャラクターの全く違う島々ですが、四番目の軍艦島は、また独特なキャラクターの離島です。
生活の跡、廃墟の離島ですからね。
◾️軍艦島へのアクセス
アクセスですが、長崎港から高速船が出ています。だいたい30分程度で到着します。
やまさ海運株式会社(こちらでご覧ください)
シーズンには、早めに予約しておきましょう。人気の離島なので、すぐに満席になる恐れがあります。
◾️軍艦島へ向かう
日の丸が掲げられた、中程度の大きさの船で、いよいよ軍艦島に出発です。
ちなみに軍艦島に行くには、周遊コースと上陸コースの2種類のどちらかを選択します。
貴重な産業遺産であることもあり、1人で勝手に見て回ることはできないのです。
周遊コースは、船に乗って軍艦島を外から鑑賞するコース。そして上陸コースは、実際に上陸するコースです。
ドクターリトーは、もちろん上陸コースを選択しました。ガイドの人がついていて、島の中を案内してもらえます。
◾️船のテレビも面白い
船は長崎港を離れ、どんどん進んでいきます。軍艦島を訪れたのは2014年9月ですが、この時はまさか世界遺産に登録されることになるとは夢にも思っていませんでした。登録に向けての運動は継続的に行われていたらしいですが。
船の中に設置されたテレビでは、軍艦島にまだ人が暮らしていた頃の映像が流れていました。
島をあげての運動会や、島の外の海での水泳などです。わいわいと楽しそうな風景でした。
最盛期の人口は五千人を数えたと言います。
この狭い島に五千人。もちろん人口密度は日本一で、東京を遥かに超えていたといいます。
軍艦島は炭鉱が多く産出されたので、労働者が多く集まって賑わっていました。
当時(1960年頃)には、軍艦島の人々は最先端の電化製品であるテレビや冷蔵庫も揃い、非常に生活水準の高い暮らしをしていたと言います。
その後エネルギー革命で、石炭から石油に資源が移り変わったので、軍艦島の炭鉱は閉山しました(1974年)。
ちなみに軍艦島というのは、島の姿が海の上から見ると軍艦に見えることからついた愛称で、本当は、端島(はしま)という名前なのです。
◾️軍艦島に到着、そして観光へ
とうとう軍艦島の目の前までやってきました。うん、絶景!!
数階立ての建物、そしてそれなりの高さのある防波堤。廃墟感たっぷりです。それに名前の通り、軍艦にそっくりです。
人の姿はもちろんなく、往時の繁栄の様子は、この廃墟から、想像してうかがい知るしかありません。
その日は波が高く、船の着付けに時間がかかりました。
上陸開始!! ガイドの人に従って島内へと入っていきます。
ちなみに移動する前に全員にヘルメットが配られました。
軍艦島から人がいなくなって久しいので、もしも建物が崩れたりした時などのための安全対策であるようです。
なんとスリリング。ドキドキ。
◾️廃墟から、往時の繁栄をしのぶ
本当に人が暮らしていたのかと疑ってみたくなるほどの崩れよう。
しかしここかしこに、芸術を感じる。
もし時間を巻き戻せたとしたら、一体どんな光景が広がるのでしょうか。
ビデオに写し取られているような、子供達の遊んでいる姿、家族たちの生活の光景が現れるのでしょう。
確かにそこにあったはずだけど、今は手の届かないところにいってしまった、日常生活。
廃墟の魅力とは、非日常の中に、そこに確実に存在していたに違いない日常、時間の積み重ねを感じる。そのことにあるのかも知れません。
イメージを積み重ねていくと、あと一歩で当時の様子に手が届くような気分になりますが、しかし実際には届かないといったところです。
◾️端から端まで建物づたいで歩けた島
こちらに見えるのは、柱の列です。ここにも建物があったのでしょうが、倒壊してなくなってしまったようです。
軍艦島には、かつて飲み屋、パチンコ屋、小学校、中学校、商店・・・ありとあらゆるものがありました。
ちなみに軍艦島の建物はすべてがつながっており、島の端から端まで、一度も地上に降りることなく到達することができたようです。
ガイドの人はそう説明してくれました。
雨の日でも、雨に濡れることなく学校に通うことができた訳ですね。なんと上手くできていることか。
◾️軍艦島上陸証明書
そうしてやがて、軍艦島を去る時間がやってきました。
少し荒れる海に佇む軍艦島は、まさに軍艦そのものにしか見えなかったです。
荒海を進んで戦地に向かう、軍艦です。ああ絶景かな、かっこいい。
軍艦島に上陸すると、上陸証明書をもらうことができます。上陸コースの参加者のみがもらえる、貴重な証明書です。
大切にとっておきましょう。
世界遺産軍艦島、長崎市内の観光と組み合わせて、ぜひ行ってみてくださいませ。
最後に、軍艦島で撮影した動画を載せておきます。