こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、奥尻島(おくしりとう)について取り上げたいと思います。
奥尻島には、360度パノラマで島と海を見渡せる、眺望の良い山があります。玉島山(たましまやま)です。
標高369メートルだそうです。見渡す限りに広がる森は、奥尻島の代名詞の一つ、ブナの森!!
絶景です!!
海岸までブナ林は続いています。
ブナ林の北限は、ちょうど奥尻島のあたり。ブナ林は温帯でしか生育できないそうです。
奥尻島は緯度はそれなりに高い位置にありますが、すぐそばを暖流の対馬海流が流れていることから、温暖な気候を享受しています。そのことがブナ林を育んでいるようです。
日本海がはるか先まで見渡せて、爽快な気分になれますよ。
奥尻島にやってきたならば、玉島山は必ず訪れたいスポットです。
さて、広大な面積のブナ林が奥尻島全体を覆っているのですが、そのことで恩恵を受けている活動があります。
稲作です!!
離島に水田がたくさんあるというのは珍しいことなのですが、奥尻島は稲作の盛んな離島なのです。
実は、最北限の稲作の行われている離島なのだとか。
ちょうど9月に訪れたために、稲穂が黄金に実っています。喜びあふれる風景です。
稲穂を眺めると嬉しくなる感覚は、やはり日本人のDNAに刻まれているのでしょうか。
実はブナ林というのは、ブナの樹の下に豊かな腐葉土をたくわえるので、緑のダムと表現されるほどに貯水能力が高いのです。
離島というのは得てして水不足に悩まされがちなものですが、奥尻島は水資源の豊富で、枯渇したことは一度もないようです。
奥尻島に水田の多い理由は、ブナ林が作り出す豊富な水資源と密接な関係があるのでした。
そして、奥尻島の水田で栽培されているのは、ゆめぴりかという品種。
私は島で食べさせていただきましたが、もちもちとした食感で実においしいものでした。
ゆめぴりかは、北海道でも随一に美味しいブランドだそうで、こしひかりにも匹敵するそうです。
「ぴりか」とは、アイヌ語で、美しい、元気という意味。ネーミングも北海道ならではですね。
北海道のお米というと、失礼ながらあまり美味しくないイメージだったのですが、今回の旅にて見事にくつがえったのでした。
奥尻島に行った際には、ブナ林を見て回り、そしてお米を食べてみてくださいね!!
http://www.okushiri.net/archives/250
9月だとブナ林は深い緑色をしていますが、5月頃、新緑のシーズンに訪れると、見事なライトグリーンの森が島全体を覆うらしいです。
是非とも5月の奥尻島に行ってみたいですね!!