スーパーへ行くと「離島」を感じる。なんと商品入荷は月・金だけ!!:与那国島
こんにちは。ドクターリトーです。今回は、離島(与那国島)におけるスーパーマーケットについて取り上げてみたいと思います。
【与那国島】
《アクセス》石垣空港から飛行機で数十分。または石垣港からフェリーで4時間(週2便)。
《宿泊》民宿多数あり。私は素泊まりの「おじいの宿」に泊まりました。
《食事》スーパー、食堂、居酒屋多数。
◾️離島にいることを実感させる、島のスーパー
スーパー。それは「離島」を感じる場所の一つです。特に私、ドクターリトーはスーパーで働いていた経験があるため、余計に気になります(笑)
離島は、本土から海で隔てられた土地。よって本土とは違って、トラックによる商品の輸送が出来ません。
そして飛行機による輸送はコストが高すぎるため、普通はフェリーで商品は輸送されます。
それなりに本土から離れている僻地にある離島の場合、フェリーは週に数便程度しか運行されない場合があります。
ですので、生鮮食品が島に入荷するのも、週に数回になってしまいます。
逆に本土から近かったり、フェリーが1日に何便も入るような交通の便の良い離島の場合、スーパーも本土のものに違い水準が維持される傾向があります。
要は、すべては流通の如何にかかってくるということです。当たり前の話ですが。
◾️週二回のフェリーでしか、商品が入荷しない
こちらは、与那国島の中心地区、祖納集落にあるスーパーです。
ここのスーパーは、なんと商品入荷が、月・金の週二回だけ。もちろん与那国島のフェリーの運行と相関しています。
この写真では、生鮮食品が入荷したばかりなので、それなりに多く並んでいますが、すぐになくなってしまいます。
輸送コストが高いため、価格は高く、鮮度は良くない。これが離島のスーパーで販売される、野菜や果物の特徴です。率直に言えば、良いところはないということです・・・苦笑
離島におけるスーパーの特徴として、冷凍食品が多いということもあります。
冷凍食品は保存が効くので、離島での生活に相性がいいということだと思います。生鮮食品だとすぐに使わないと鮮度劣化してしまいますし。
◾️店の棚はすぐにガラガラになる(!)
入荷日から入荷日のスパンが長いので、商品の陳列はなくなってしまいやすいです。これが本土のスーパーであれば当日発注して次の日に入荷可能ですが、離島においてはそうはいきません。
青果物と並んで、牛乳や日配品も陳列がなくなりがちです。
特に台風や暴風などでフェリーが欠航してしまうと、流通が途絶えるので、全くなくなってしまいます。離島の流通において恐ろしいのは、天候不順です。
おそらく商品が入荷した直後の、陳列前の様子。
◾️離島の小売店は、観察すると面白い
このように、離島におけるスーパーはプラス面はほぼ何もなく、マイナス面ばかりが目立ちます。強いてプラス面をあげるなら、離島における特産品は入荷が早いということでしょうか。
全ては離島の地理的特性によるものです。海で本土から隔絶されているために商品の入荷に多大な負荷がかかるのです。
あまりに規模の小さい離島になると、スーパー自体が存在せず、共同売店など、集落が協力して運営している店しかないケースもあります。波照間島の共同売店とかはそんな感じ。共同売店は単なる商店ではなく、コミュニケーションの場などにもなっていて居心地のよいところです。
規模が大きな離島においては、専門店がないので、逆にスーパーを通り越して、家電や高級品まで扱っている「プチ・デパート」のような様相を呈しているケースもあります。鹿児島県の沖永良部島のスーパーは確かそんな風だったと記憶しています。
離島に赴いた際には、是非島の小売店を観察してみてください。本土との差異が興味深いと思います。