薙刀と笠!!まるで弁慶と牛若。与那国島の伝統芸能・「棒踊り」
こんにちは。ドクターリトーです。
【与那国島】
《アクセス》石垣空港から飛行機で数十分。または石垣港からフェリーで4時間(週2便の上に、かなり揺れるらしいので大変みたいです)。
《宿泊》民宿多数あり。私は素泊まりの「おじいの宿」に泊まりました。
《食事》スーパーもありますし、食事処にはあまり不自由ないと思われます。沖縄だけあって居酒屋も多し。
◾️与那国島の伝統芸能、「棒踊り」
今回の記事では、与那国島の伝統芸能、棒踊りについて取り上げたいと思います。
棒踊りというのは、九州から沖縄に広く伝わる、若い衆が棒を打ち合わせて舞う舞踊です。地域によって様々なバリエーションがあり、与那国島では薙刀を使っていました。
棒踊りが披露されるのは、主に豊年祭やイベントなど。
私が与那国島の棒踊りを見ることができたのは、「第27回国際カジキ釣り大会」開催中に島を訪れたからでした。
◾️国際カジキ釣り大会にたまたま遭遇
与那国島では、毎年7月初頭に、国際カジキ釣り大会といって、カジキを釣る大会が島を挙げて行われます。
カジキおっきいですね!!笑
私はカジキ釣り大会について全く知らなかったのですが、与那国島を訪れた時がジャストタイミングで大会期間中だったのです。不思議な巡り合わせと言うしかありません。
カジキ釣り大会の最中は、カジキだけでなく、与那国島に乗馬できるイベントや、海底遺跡グラスボートツアーなど開催されます(与那国島の他の記事で取り上げたので、是非ごらんください)。
イベントの一つとして、1日目の夜に、伝統芸能も披露されるのです。
会場には一面屋台が立ち並び、離島とは思えない活況を呈しています。カジキ釣り大会の最中は、島の外からも多くの人が訪れるようです。
◾️伝統芸能の披露が始まる
伝統芸能の披露の始まり。最初は女性たちの華麗な舞いから。衣装が本土のものとは異なり、艶やかなのが印象的です。
三人ともタイミングが見事に揃っていて、壮観です。
続いては、若い衆が叩く太鼓。そして合わせて笛の音が幻想的!!
◾️いよいよ棒踊りのスタート
さて、棒踊りのスタート。伝統的な衣装に身を包んだ二人の青年が登場し、舞いを踊ります。
それぞれ、大きな薙刀と、そして短剣と笠。動きはスローですが、実に見応えがあります。
これは弁慶と牛若をイメージしたものではないかと、私には思われました。
この舞いと、太鼓と笛の音が混じり合って、実にエキゾチックで良い雰囲気です。
日本風ではあるのですが、琉球独特な要素が強いです。それも沖縄本島とは違い、八重山地方、そして与那国島にいかにもふさわしいというか。不思議と印象に残る、味わい深い伝統芸能「棒踊り」です。
与那国島では人口減少が進み、棒踊りを初めとする伝統芸能の担い手が不足してきているようで、後継者の育成に力が注がれているようです。島の青年会が踊りを担っているようで、青年会の方々の労力にも頭が下がります。
文章では上手く伝えられないのがもどかしいですが、動画を載せておきますので是非ごらんください。
与那国島を訪れる際は、是非7月初めのカジキ釣り大会に時期を合わせることをお勧めいたします。色々と楽しめますよ。