こんにちは。ドクターリトーです。今回の記事では、与那国島最西端の地、西崎(いりさき)について取り上げたいと思います。
西崎とかいて、「いりさき」と言います。
与那国島では、東の端の岬を「東崎(あがりさき)」というので、これは、太陽の上がる、入るを象徴した呼び方なのかも知れません。
こちらの写真、これまでご覧になったことはあるのではないでしょうか。これこそ、正真正銘「日本最西端の碑」です。
日本にはもちろん、最南端の地、最北端の地、最東端の地・・・と東西南北の最果ての地がそれぞれあるのですが、与那国島・西崎の偉大な点は、本当の「最西端」であることです。
他の「最果ての地」についてですが・・・
最北端=択捉島(ロシアに占領されていて、一般人はたどりつけない)
最東端=南鳥島(自衛隊員しか行けないので、一般人はたどりつけない)
最南端=沖ノ鳥島(島というより岩であり、やはり一般人はたどりつけない)
http://www.osaka-c.ed.jp/ed/H17/visual/geography/ryodo/map.html
つまり、他の北・東・南の端は、一般人が行く機会はまずありません。与那国島だけが、気軽に(アクセスは大変ですが)訪れることのできる、真の最果ての地なのです。
ちなみに一般人が訪れることができる最果ての地シリーズだと
北端=宗谷岬
東端=納沙布岬
南端=波照間島
西端=与那国島
となります。
最西端の碑の付近には、ソテツの木、アダンの木、そしてその向こうには藍色の海が一面広がります。実に絶景広がるスポットでもあるのです。
少し離れてみると、こんな風景。石垣島からやってくるフェリーが着く、久部良の港が一望できます。与那国島漁業組合の建物があるのもこちらの湾沿いです。Dr.コトー診療所に登場するスポットです。
こちらは、最西端の碑付近の展望台の床のタイルです。
年間平均気温24度(実に暖かい)。
沖縄本島まで520キロ、台湾まで111キロ!! 沖縄本島より台湾の方が遥かに近い。
実に台湾から身近な土地であるということが、分かりますね。
実際、私が西崎を訪れた際、台湾の島影が見えました!(本当に)。
台湾は山が高い島なので、100キロ先からでも見えるようです。
この日本最西端の碑までやってくれば、一時的ですが、「日本の一億二千万人の中で、最も西に立っている人間」になることができます。そういう意味でも、実にレアな土地です。
私は島巡りをこれまでしてきましたが、最西端の与那国島へと到着した感慨は深いものがありました。ようやく最果ての地にやってきたのだという思いです。
与那国島。アクセスはそれなりに大変なのですが、是非訪れてみてください。石垣空港からプロペラ機で三十分、もしくは石垣港から高速船で四時間です。