阿寒湖に浮かぶマリモの秘境島!!チュウルイ島。
こんにちは。ドクターリトーです。今回の記事では、北海道の阿寒湖(あかんこ)に浮かぶ島、チュウルイ島について取り上げたいと思います。
【チュウルイ島情報】
《アクセス》「ましゅう丸」にて阿寒湖クルーズに参加。
《宿泊》もちろんなし
《食事》なしです
◾️マリモの島、チュウルイ島
阿寒湖といえば、北海道の、それもかなり東部にある湖です。市町村合併に結果、現在は釧路市の一部です。
ところで阿寒湖といえば、何が思い浮かぶでしょうか。・・・そう、マリモです。
阿寒湖といえば、とにもかくにもマリモが有名。マリモは球体状になった藻のことですが、マリモが存在する湖は世界的にも珍しく、日本の阿寒湖が世界で最も数多くマリモが生育する湖であるようです。
そしてなんと、世界に存在するマリモの起源は、全て阿寒湖に起因するという説もあるそうです。阿寒湖は非常に古くに形成された湖で、渡り鳥が阿寒湖からマリモを外へと運んだとか。なんかすごいですね!!
◾️阿寒湖の四つの小島
こちらが阿寒湖の地図です。阿寒湖の中には、四つも島が浮かんでおり、大島、小島、ヤイタイ島、チュウルイ島の四つです。その中で今回取り上げるチュウルイ島は、マリモ展示観察センターが設置されている島です敢えて島の中にセンターが設置されているとは面白いですね。
マリモ展示観察センターでは、マリモの生態を知ることができ、また実物のマリモを見ることができます。
チュウルイ島。非常に珍しいというか、唯一無二の島です。
◾️阿寒湖なのに、なぜか「ましゅう丸」
チュウルイ島へと向かうには、阿寒湖のクルーズに参加しなければなりません。こちらの「ましゅう丸」が阿寒湖一周ツアー、そしてマリモ展示観察センター見学へと連れて行ってくれます。阿寒湖なのに「ましゅう(摩周)」丸なのが、ミステリアスです笑
船に描かれているのは、アイヌ民族伝統の紋様。阿寒湖温泉には、北海道内最大のアイヌコタン(アイヌ民族の集落)もあり、アイヌ民族とゆかりの深い土地であります。
船の中には、ご覧のようにアイヌ民族ゆかりの品が数多くあり、クルーズの雰囲気を盛り立ててくれます。
◾️クルーズの始まり
さて、クルーズの始まり!! 北の湖の、味わい深い景観が広がります。
こちらが小島。植生などから、いかにも北海道らしい雰囲気が伝わってきます。
森の向こうに見える山は、雄阿寒岳という山。
◾️マリモができるのに必要な条件は?
この湖の下には、マリモが生息していると考えると、わくわくします。
ましゅう丸のアナウンスで聞いたのですが、マリモが生息する条件として、
①ミネラルの湧き水があること(栄養)
②浅瀬が広がっていること(光合成がしやすいよう)
③沖から陸への風が吹いていること (マリモが転がらないと、丸くならない)
が必要だそうです。
阿寒湖はその三つを全て満たしている貴重な湖であるということ。ちなみに阿寒湖には六億個のマリモが生息しているというから驚きです。日本の人口の数倍ものマリモが、このさして大きくない湖に暮らしているのです。
◾️ついにチュウルイ島に到着
クルーズが始まり数十分経つと、湖の北部に浮かぶチュウルイ島が近づいてきました。実に小さく、そしてどこか幻想的な島です。建物があるのは、センターの一部なのでしょうか。
桟橋がみえてきました。
◾️意外と森の深い島
桟橋に到着し、ついにチュウルイ島上陸。
小さな島ですが、深い森が広がっています。実に奥が深い島。
◾️マリモ展示センター
マリモ展示観察センターに到着。人が非常に多いです。ちなみにチュウルイ島には、約一時間に一本のペースでクルーズが出ているので、かなり交通の便は良いです。
ついにマリモとの対面!! 写真で伝わるかは分かりませんが、非常に大きいです。大きいものは直径30センチ。バレーボールくらいの大きさがあります。水槽の中にいるので触ることはできないのですが、マリモは見た目よりはしっかりとした構造になっていて(触ると壊れるほどに柔らかいのかと思いきや)、そしてゴワゴワとしているようです。
昔はグラスボートで直接湖底のマリモを眺めるツアーがあったらしいのですが、マリモ保護の観点から、チュウルイ島での展示に切り替わったようです。このマリモたちも、やがては湖へと返されます。
マリモの生育過程の展示もあります。マリモはもともと丸いわけではなく、小さな藻がたくさん集まって、球体を形成するようです。
マリモのチュウルイ島。是非北海道東部を訪れる際には、是非寄ってください。