サンゴ礁の大島海峡を渡って加計呂麻島へ行こう!!弾薬庫などの戦跡も見所。
こんにちは。ドクターリトーです。
今回の記事では、奄美群島の加計呂麻島(かけろまじま)について取り上げたいと思います。
◾️加計呂麻島(かけろまじま)
http://umisachihiko.blog.fc2.com/blog-entry-3.html
加計呂麻島は、奄美大島のすぐ南に位置する離島。
奄美大島の一部のようにも見えるかも知れませんが、別の離島です。大島海峡という海峡で隔てられています。
奄美大島(712平方キロ)のすぐそばにあるので小さな島に見えてしまいますが、加計呂麻島も77平方キロほどあり、伊豆諸島のほとんどの島よりも大きいほどです。
◾️エキゾチックな名前、「カケロマ」
加計呂麻島という名前自体が、どことなくエキゾチックな感じがしませんか?
「カケロマ」 語感がちょっと日本離れしているというか。
実はこの加計呂麻島は、八重山諸島の波照間島と名前の由来が同一という説もあるようです。
「カケロマ」 「ハテルマ」 たしかに、似通っているように思われます。
琉球弧の北の方に浮かぶ加計呂麻島と南端に浮かぶ波照間島が、ネーミングに共通点が見受けられるなんて面白い話だと思います。
南西諸島は、一つの文化圏であるということを思わせるエピソードです。
こちらの記事もぜひ参考に!
→http://manyu.cocolog-nifty.com/yunnu/2007/02/post_03cb.html(与論島クオリア、「波照間=加計呂麻」)
◾️フェリーかけろま
加計呂麻島に行くには、古仁屋の港からこちらの「フェリーかけろま」に乗ります。
見るからにかなり老朽化が著しい古びた船でした。
聞いた話では、もうすぐ新しい船に代わるようです。これだけ古びていたら納得。
新しい船になるのが、楽しみですね!! facebookに加計呂麻島の観光ページがありますので、登録してみたら色々情報が得られたりしますよー。
◾️大島海峡を渡る。
大島海峡を渡って加計呂麻島へと行くのですが、大島海峡には海上自衛隊の船舶が停泊しているのを見かけました!!
海峡を航行しているのではなく、その場で待機しているようでした。まるで監視でもしているような感じで。
実はこの大島海峡は、戦前は国防戦略上重要な海峡であり、あの戦艦大和や武蔵も停泊していたそうです。
その伝統は現在も続いているようです。大島海峡、地政学的に大事なエリアであることが伝わってきました。
◾️まるで瀬戸内海のような景色
加計呂麻島の入江は複雑に入り組んでいて、島がたくさんあるようにも見えます。
ここが瀬戸内海だと言われても、違和感なく納得してしまいそうな景色。
そして実際、この大島海峡を挟んだ奄美大島の南側と加計呂麻島は「瀬戸内」町という名前なんです。
とても実質を表しているネーミングセンスだと思いました。
◾️のどかな島の風景
加計呂麻島に到着すると・・・花の咲き乱れるのどかな風景が広がっています。
人口もあまり多くなさそう。
アダンやハイビスカスが植えられ、民家もまばら。まさに奄美の原風景といった感じ。
開発されていないし観光地化もされていないので、加計呂麻島には昔ながらの奄美の風景が色濃く残っているように感じられます。
◾️デイゴ並木
こちらは、有名なスポットらしい「デイゴ並木」。
今はただの緑ですが、5月ごろはデイゴの花で真っ赤に染まるそうです。是非一度見てみたいもの。
◾️砲台跡
加計呂麻島の東の端には、戦跡も残っています。
こちらは茂みから顔をわずかに出す第一砲台の跡。
大島海峡は戦略的に重要な拠点なので、敵機を撃ち落とすために砲台が密かに備えられていたそうです。
実際に米軍機を18機も撃墜したそうです。すごい・・・笑
太平洋戦争時は、大活躍したようです。
◾️ため池
旧日本軍が要塞を作っていたらしく、飲料用のため池も作られていたり。
ここは、本格的な基地だったようです。
◾️弾薬庫
今では廃墟のような弾薬庫の跡も残されています。そういえば、小笠原の父島にも似たようなスポットがありました!!
離島というのは国の境界に近いエリアにあるので、軍事的にも重要に拠点でありがちなようです。
本土を守るための防波堤というか、そういう意味合いを離島は持っています。
安倍政権が、全国の離島航路の割引など離島活性化に近頃積極的ですが、それも離島を強化することで日本の防衛を強化するという狙いがあります。
◾️美しい海
そして展望台から見渡せるのは、美しい海!! 晴れてくると、エメラルドの浅瀬が鮮やかに見えるように。
瀬戸内海にはサンゴ礁はないので、ここまで美しくはないなー。この光景を目にすると、ここがやはり奄美であるということを思い知ります。
とにかく海が美しいのが、この島のよう。
浜辺に生えるモンパノキとのコントラストもいい味出してる。
どことなく赤茶けた色の浜辺。
南国らしくハイビスカスも咲き乱れています。いやー、楽園だな。
加計呂麻島の風景。美しすぎますので、是非行ってみてください。もう一度行ってみたいなー。