黒糖地獄を伝える蘇鉄トンネル。そして闘牛熱に燃える血気盛んな徳之島!!

こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、奄美群島の徳之島(とくのしま)について取り上げたいと思います。

 

◾️長らく足を運ばなかった、徳之島(!)

 

最近になって、長く続いた日本の離島旅がようやく完了したのですが(もちろん細かくみれば到達していない島も多いのですが)、徳之島は最後の最後の方になってようやく行きました。徳之島はとても大きいし人口も多い島なのに、すっ飛ばしてしまっていたのです。

 

他の奄美の島に比べてこれといった観光スポットに乏しいと考えていたことと、そして徳之島の島民の方々の気質が荒々しいと聞いていたことが主な理由です。

 

大学生時代、沖永良部島で暮らしていた頃、島の人から「隣の徳之島の人はとても血気盛んだよ」と聞いていました。それが印象に残っていたのです。ちょっと怖い島なのかなーと思い込んでいました。

沖永良部島の人は温和であると言われるので、同じ奄美群島の隣同士の島でも正反対の性格なんだ、興味深いなーと強く印象に残っていました。

 

奄美群島が近頃国立公園指定がなされ、そして奄美大島と徳之島が世界遺産に指定される可能性も高いと聞いて、世界遺産になってしまう前に是非とも足を運んでみようと思ったのです(※今年2018年の世界遺産は見送られてしまいました)。

 

◾️早起きして、徳之島へ!

 

 

前日は奄美大島に滞在していたため、早朝のフェリーで徳之島を目指すことに。フェリーは朝6時頃出航なので、起きるのがなかなかに大変です。四月なのでまだあたりは薄暗かったです。

 

◾️金見崎ソテツトンネル

 

 

亀徳港へ着いた後すぐにレンタカーを借りて、真っ先に向かったのは島の北端の金見崎ソテツトンネル。

 

ここは、日本でも珍しい、蘇鉄(そてつ)の木が並木のように並んだトンネルがあるのです。

 

 

頭上をソテツの樹々に覆われた、薄暗いトンネルが百メートル以上も続きます。ちょっとした冒険気分が味わえます。

 

 

小道に大きく突き出したソテツの木も見受けられ、面白い事ことこの上ないです。

 

 

こちらがソテツの花です。花というか、咲き終わって実がついた状況かな。

 

今年の大河「せごどん」をご覧になっている人も多いと思うのですが、奄美群島は江戸時代に薩摩藩にひどい搾取をされ、食べ物にも困る有様でした。というのも、政策で稲作が禁止されたからです。代わりにサトウキビの栽培が強制されました。

 

 

飢饉の際に、穀物の代わりになったのがこのソテツの実なんです。「ナリ」と呼ばれたりします。

ナリには毒があるのですが、水にひたして時間を置くと毒気が抜けて食せるようになるそうです。といっても、美味しいものではないそうですが。

 

毒性のあるソテツの実を食料にしなければならないほどの飢饉を「ソテツ地獄」、「ナリ地獄」なんて当時は呼び習わしたそうです。またこのサトウキビ栽培強制による慢性的な食料不足のことを「黒糖地獄」と呼んだりします。どちらにしろ地獄ですね。

 

 

毒があるといっても、ソテツは島人たちにとっての大切な食料であったことに変わりはありません。今でも道沿いにたくさん生えていますが、当時のなごりでしょうか?

 

◾️闘牛行事に偶然遭遇!!

 

 

徳之島では、時折闘牛が開催されます。といっても、年間を通してそれほど回数は多くないらしいのですが。

 

日取りなんて全く考えず、曜日すら適当に徳之島へ足を伸ばしたのですが、何と闘牛行事が開催される日にドンピシャで日程が被ってしまいました! なんと運の良いことでしょうか・・・笑

 

徳之島といえば闘牛というほど島の代名詞的存在なので、これを見なけりゃ損であること間違いないです。

 

闘牛場の付近は上の写真のように車が道沿いにずらりと並んでいて、駐車も一苦労の有様でした。島の人にとっての一大イベントであることが伝わってきます。

 

 

会場はこちらの「なくさみ館」。島の南部の伊仙町にあります。徳之島の中でもとりわけ島民の気性が荒いとされている地域です・・・笑  さすがに闘牛会場があるだけありますなー。

 

 

闘牛場は写真のように、円型のリングを観客席が取り囲む形になっています。古代ローマのコロッセウムを彷彿とさせる仕様です。剣闘士(グラディエーター)が戦うところです。

 

まだ闘牛が始まる前から会場には熱気が満ち、屋台とかも数多く出店されていました。なんだかドキドキする。

 

 

いよいよ、闘牛が開始されました! 巨大な牛たちが角を突き合わせて戦います。牛たちのそばには、牛の飼い主たちが寄り添い怒号を飛ばして牛を叱咤します。若干ポケモンバトルに似ているかなーと思いました。

 

 

戦闘が激しくなると、牛たちの足元には砂塵が舞います。両者、少しも譲りません。

 

 

と思ったら、黒い牛が逃げ、灰色の牛に追われ始めました。こうなると、間も無く戦闘決着のようです。

ボクシングと同じく、判定は審判が行います。

 

 

黒い牛の勝利となりました。買った牛にはタスキがかけられ、角にはリボンのようなものが取り付けられます。勝者に与えられる栄誉ですね。

 

余談ですが、思わず立ち上がって写真を撮っていると、島の人たちに多少ドヤされました。迷惑をかけて申し訳なかったのですが、多少徳之島の島民たちの気性の猛々しさを垣間見たきがしました・・・笑

 

 

なくさみ館の外には、これから戦闘を控えた牛の姿も。こちらはチャンピオンらしいです。いかつい風貌してました。

 

◾️牛の神社

 

 

島内一周道路の道沿いに、まさかの闘牛神社がありました。牛が祀られている神社なのでしょうか?

 

 

牛同士が角を突き合わせている像も! 闘牛は江戸時代から徳之島に伝わる伝統行事。いかに徳之島にとって重要な存在であるのかが伝わってきました。

 

 

おまけですが、浜辺で闘牛が連れられて散歩をしている姿を目撃しました。これはトレーニングか何かなのかな。

先ほど激しい決闘を観戦したばかりでしたが、闘牛たちのオフののんびりとした姿を垣間見たようで面白かったです。

 

 

◾️徳洲会を生み出した島

 

 

徳之島と言えば忘れてはいけないのは、全国最大の医療グループ「徳洲会」発祥の島であること。

 

徳洲会の創始者の徳田虎雄の故郷がこの徳之島だからです。徳之島と縁が深いから「徳洲会」なんですね。合点。

 

というわけで、本場の徳洲会病院を見に行ってきました。徳田虎雄の故郷の病院である割には、年季が入っている気がしました。

 

 

彼の半生が描かれたこんな漫画もあるらしいので、是非読んでみてください。一代で巨大な組織を作り出した徳田虎雄、いろいろスキャンダルもありましたが、気になる人物です。

 

徳之島に滞在したのは結局半日くらいだったのですが、見所も多い魅力的な離島だと思いました。また機会を見て足を運んでみたいかな。是非とも一度行ってみてください。

 

離島ナビ

http://ritou-navi.com