日本を狭く感じるのは、離島に行かないからです。
こんにちは、ドクターリトーです。
今回の記事では、日本は本当に狭い国なのかについて考えていきたいと思います。
◾️日本は「狭い国」なのか?
「狭い島国、日本」。これはお決まりのように繰り返されるフレーズで、日本人は概して日本を非常に狭いと思っています。
日本の国土面積は約37平方キロメートル。これは世界で200くらい国がある中でだいたい60番目くらいの広さだそうです。世界規模で見ればそこまで狭くもありませんが、そこまで広くもありません。中の上くらいな感じ。
もっとも世界的な大国アメリカ、中国は900平方キロメートルくらいあるので、大国と比べると遥かに狭いです。日本の20倍以上もあります。
しかしこの記事で取り上げたいのは、他の国との比較の話でなく、日本人は日本のことを実際よりも小さい国だと思っているのではないかということ。
◾️日本人の国土に対する視線は「北寄り」?
上の地図ですが、だいたい日本はこんな国だと思っていないでしょうか? 北海道があって、一番大きいのが本州。そして南に四国、九州がある。
「日本地図を描いてみてください」と街角で言われてホワイトボードを渡されたら、多くの人はだいたいこんな感じで表現するのではないでしょうか?
http://www.japan47.net/map/japan/map_a.html
しかし、日本列島は実際は、こんな感じ。本土4島の南には、南西諸島、そして伊豆諸島、小笠原諸島があります。
もちろんこれらの島々が日本の領土であることは知識としては多分大抵の人が知っているはずなのですが、小さな島々の集まりなので意識の上での存在感が薄いのです。
日本人の意識の上では、日本の国土はかなり北寄りのウェイトが置かれていると思います。東京は日本の中心地で地理的にも真ん中だと思われていますが、実は南西諸島や小笠原諸島を含めた地理的にはかなり北の方に位置しています。
◾️南の海は広い
南西諸島などは確かに面積は小さいですが、島々の連なりなので、地理的な広がりとしてはかなり大きいです。
実は、こちらに2点間の直線距離を計算できる便利なサイトがありまして・・・
→http://www.kyori.info/%E7%A8%9A%E5%86%85/%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6
計算してみると、本土四島の端と端にある稚内から根室までの直線距離は約1800キロ。
そして、鹿児島から与那国島までは約1080キロ。実に稚内ー鹿児島の3分の2くらいの距離があります。
南西諸島がいかに広範囲にまたがっているかが分かるでしょう。東京ー小笠原(父島)も約1000キロあるのでかなりの広がりがあります。
◾️日本の広さは「海と島の広がり」
日本の広さ。それは土地の広さではなく、海と島の広さなのだと思います。
こういう地理的な広がりの感覚というのは、地図帳を眺めていてもなかなか分かるものではありません。実際に旅行をする中で実感するものだと思います。
そういう訳で、是非離島に旅してみましょう!! という島旅の勧めでした。