雪に閉ざされた冬の利尻島を探検してみよう。まるでファンタジーの世界!!
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、冬の利尻島について扱います!!
【利尻島情報】
《アクセス》稚内駅から、稚内フェリーターミナルへ。そこからハートランドフェリーに乗船。もしくは札幌空港から飛行機で利尻空港(1日1便)
《宿泊》旅館、民宿多数。ただ冬季休業の宿泊施設あり。
《食事》スーパー、コンビニあり。食堂もあります。あまり困らないかと。
◾️日本最北、真冬の利尻島へ向かう!!
利尻島は、礼文島と共に日本のほぼ最北端に位置する離島です。北海道最北端の都市、稚内からすぐ近くにあります。
今回訪れたのはなんと2月!! 真冬もいいところの季節でした。
なぜこの時期に敢えて利尻島に向かったのか。それは冬の利尻島に是非とも足を伸ばしてみたいというただの冒険心からでした・・・笑
日本最北端に位置するので、当然真冬は雪で覆われれます。
利尻島は夏に訪れた時には緑に溢れた離島で、本州に比べて涼しく過ごしやすいくらいでしたが、それとは大違いでした。とにかく雪まみれで大変だったのです。
そういう訳で、真冬の利尻島について、これから紹介していこうかと思います。
利尻島に渡るには、こちらのハートランドフェリーに乗ります。稚内のフェリーターミナルから出港します。
ちなみに冬場は、夏に比べて就航率が大幅にダウンするようなので要注意! 冬の日本海は半端ないってことですね。
ハートランドフェリーの時刻表→http://www.heartlandferry.jp/timetable/
◾️雪をかぶった利尻富士
フェリーに乗ってしばらくすると、利尻島の遠景が見えてまいりました。
山裾は樹木たちがかろうじて見渡せますが、山の頂上側は真っ白になっています。厚い雲で覆われていて、上半分は見えません。そして空が雪で曇っているので、海も鈍い鉛色を湛えています。
夏に訪れた時にはからっと晴れ渡っていたので、この時点で凄まじいギャップを感じました。まるで別世界やん、という。
ちなみにこちらが、真夏の利尻島。海も真っ青で、山頂までちゃんと見えます。
どれだけ夏と冬で雰囲気が違うかが、この写真で伝わるのではないでしょうか!!
◾️ペシ岬に登る
利尻島についてまず訪れてみたのは、ペシ岬付近。
ペシ岬は鴛泊集落付近にある、眺めのすこぶる良い岬です。利尻島のシンボル的名所の一つでもあります。夏に訪れた時もとても良かったので今回も行ってみることにしました。
かなり雪が深くて、歩くだけでかなり消耗します。靴がズボズボと雪にめり込んで行きます。夏に歩く時の三倍は大変だったかも知れません。ペシ岬から振り返ると、フェリーが港を離れて稚内へと戻っていく姿がうかがえました。
街全体が雪に埋もれている感じ。
この利尻島で冬を越すのは、なかなかに大変そうです。家に引きこもるしかなさそうだし。
白い灯台も、雪に埋もれて擬態しているよう。
夏と冬では趣が全くことなる利尻島。まるで衣替えです。ホッキョクギツネか、ライチョウかという。
◾️ファンタジーのような雪に閉ざされた冬の世界
ペシ岬も登ったことで、次はレンタカーを借りて島内探検!!
真冬の利尻島は道も凍結していて、原付やバイクはまず使えません。というか、車以外を借りることはできませんでした。
スリップしそうで相当危険かも知れないと思っていたら、実際にスリップしてしまい、かなりヒヤリとしました。
あまり運転はおすすめできません。
除雪車も稼働中!
普段温暖な地方で暮らしていると除雪車など目にする機会すらないので、新鮮この上ないです。勢いよく雪を噴出しています。もしかしたら初めて見たかも。
除雪車がないと、ライフラインの道が使えなくなり、島の生活が成り立たなくなりそうです。
おそらく毎日稼働しているはず。とても労力のかかる作業だと思われます。
郷土資料館も雪に閉ざされていて、入り口も雪まみれです。
冬季閉館だそうで、入れませんでした。残念。雪が深すぎて、歩く旅に地面に足がめり込んで行きました。
こちらはオタドマリ沼。雪で覆われていて、沼の面影はありません。
◾️夏とは対照的な、真っ白な利尻富士
こちらが、利尻富士!! 利尻島のシンボル的存在です。
雪に完全に覆われて真っ白に輝いています。青空に白雪はとてもよく映えます。幻想的な光景でした。
こちらは真夏に利尻島を訪れた時に撮影した写真。真冬の利尻富士と比較すると、違いに愕然とします。
雷鳥のように衣替えする離島。それが利尻島。
違うエリアから撮影してみました。
つい少し前まで雲で空が一面覆われていましたが、急に晴れていきました。
ちなみに利尻富士は世にも珍しい山で、一島一山というべき不思議な山(島)なのです。
山自体が島でもあり、そしてその山は2000m近くの標高がある。こういう地形は世界にもほとんど例がない稀有な存在らしいです。屋久島も島自体が山のようなところは類似していますが、山がいくつもあるので利尻島とは異なっています。
利尻富士は「日本百名山」にも入っていますが、それは即ちそのまま利尻島でもあるという訳です。
そのことが利尻富士の美しいシルエットに反映されています。
また違う角度から。
「北のいつくしま弁天宮」も、この有り様。真っ赤な鳥居と白い雪のコントラストが美しいです。
◾️冬の島人たちはどのような暮らしを?
温泉に向かう途中、バス停で待っていると島の老人たちと出会いました。京都から来たことを伝えると、「島ごと連れていって欲しい!」と冗談半分に言われました笑
冬の利尻島は思ったほどには寒くはなかったのですが(もっと極寒の地を想像していました)、やはり雪に閉ざされて生活はなかなかに厳しいようです。
宿の人に尋ねたところ、冬は皆家にこもるしか仕方がないそうです。北海道の冬、とりわけ道北の冬は大変そうだなーとしみじみと思いました。
◾️利尻島の名物温泉、利尻富士温泉
こちらは、利尻富士温泉。夏もいいですが、冬は露天風呂の周りが雪で覆われていて、また趣があります。
この温泉に入りながら、お酒とか飲んでみたらかなり良さそうです(もちろん不可ですが)。
真冬の利尻島、観光シーズンでは全くないのですが面白いことづくめなので、是非訪れて見てください。夏の利尻島と比べてみると、より楽しめるかと思います。
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