ガリンコ号に乗って紋別の流氷を見よう!!「4倍大クリオネ」も凄かった。
こんにちは、ドクターリトーです。
北海道・オホーツク地方の紋別で砕氷船「ガリンコ号」に乗って流氷を見てきたので、今回の記事ではその振り返りをしたいと思います。
離島ではないですが、非常に面白かったので、離島ナビでも特別に扱うことにしました!
◾️紋別のシンボル?カニの爪
紋別のガリンコステーション近くでバスを下車すると、目の前に現れたのは一面銀世界と、もう一つはこの「カニの爪」というモニュメントです。
オホーツクといえばカニの産地でもあるので、カニの爪のモニュメントがあるのはふさわしいと思われます。しかしカニの爪の部位だけがドンと置かれているのは不思議な光景でもあります。
驚くべきことに、「カニの爪」は冬季には海、つまり流氷の上に置かれていたとか。
→こちらの記事ですhttps://pucchi.net/hokkaido/laufen/201501monbetsukani.php
◾️どうやって作ったの?氷の家
紋別は、北海道の中でもアクセスの大変なオホーツク地方の街。
私が訪れた時は、ちょうど「流氷まつり」が行われている真っ最中で、氷のモニュメントがいろいろと作られていました。
その中でも際立って目立っているのは、こちらの「氷の家」。建築は年ごとに変わるそうで、今年2017年はマレーシアの世界遺産、シティホールを再現したものでした。
氷でこれだけの建物を再現できるとは、どういう技術を使ったのか分かりませんが、驚嘆するばかり。氷のブロックを積み上げて作っていくのでしょうか?
本当に精巧なんですよ。そばでみると更に。取り壊すのがもったいないくらい。
◾️氷の像たちもたくさん
氷の家の近くには、こんな氷像も多くありました。氷の家に比べると若干素人っぽさが滲み出ていますが、見ていて面白いです。
こんな氷像は、ここにやってくる前に札幌で見学した「さっぽろ雪まつり」でもたくさん見かけました。北海道の人にとっては、氷像を作ることは結構身近なことなのかも知れません。
◾️流氷科学センター「ギザ」に入ってみる!
ガリンコステーションに近くにあるのが、こちらの「オホーツク流氷科学センター」。オホーツク地方の代名詞的存在である流氷について色々と知ることができる便利なところです。
◾️氷漬け(!)の水族館
ガリンコステーションの地下には、驚くべきことに氷漬けの魚たちが陳列されていました。部屋は零下に冷やされているので、氷漬けにされた魚たちが博物館のように展示されていました。ある意味、氷漬けの水族館と呼べるかも。
冷凍庫のような部屋に氷漬けにされたままずらっと数知れず並ぶ魚たち。この光景はしばらく眺めていると、不謹慎ながら何だか滑稽に見えてきました。
同じ頃「スペースワールド5000匹の魚を氷漬けにしたアイスリンク演出」事件がありましたが、それとどことなく近しいものを感じてしまいました・・・笑
面白かったので私は別に問題ないと思いましたが。使っているのはもう死んだ魚たちですし。来年も是非展示を続けて欲しいと思います。
◾️4倍大? 巨大クリオネの展示
この流氷科学センターの目玉展示(?)が、こちらのクリオネたち。こちらはかなり話題になりました。
クリオネと言うと「流氷の妖精」と表現されるように可愛らしいものですが、何故とりわけ話題になったのかというと、今年2017年は「4倍大クリオネ」が捕獲されて展示されていたからです。
こちらがその、4倍大クリオネ。
周りに漂う標準サイズクリオネと比べるとその巨大さが伝わるかと思います。大きくても愛らしさはそのままです。ただ大きいクリオネは生命力が弱いらしいので、すぐに死んでしまうそうです。とても面白い展示でした。
◾️ガリンコ号
お待たせしました! いよいよ流氷について書いていきます。
こちらが、流氷を見に行くのに使う船。ガリンコ号Ⅱ 。
「Ⅱ」というのは、初代のガリンコ号が別にあったからです。初代はもともと油田開発用の実験船だったのですが、後に観光用に転用されたのです。
今では初代ガリンコ号はこちら。もう使用されていず、乗り場の近くの広場に展示されています。実際に目にすると、今の「Ⅱ」に比べてかなり小型の船であることが分かります。
◾️ガリンコタワー展望台から!
こちらは「ガリンコタワー」の展望台から眺めたガリンコ号。ガリンコタワーは、ガリンコステーションからしばらく距離があります。堤防の先端に作られているからです。ガリンコステーションからはバスが出ています。
氷の海を突き進んでいく様はカッコ良いです。。普段こんな流氷に覆われた海を目にすることはないので、とても新鮮に思われました。
◾️ガリンコ号に乗ってみた!
ガリンコ号に乗って流氷を眺めにいくことにしました。乗り込んでみて気がつくのは、外国人、特に中国人と思われる人々が非常に多いこと。ツアーを組んでやってきているみたいです。日本人だけでなく外国人にとっても流氷を間近に見ることができる紋別の環境は珍しいようです。
◾️厚みのある流氷
ガリンコ号に乗ってしばらく経ち港を出ると、流氷たちが見えてきました。
そばで目にしてわかることは、氷はかなり厚みがあるということ。流氷はもっと平なのかと思いきや、かなり立体的でした。これはかなり意外でした。
氷だらけの海に、白く煙った空。全てが真っ白な世界。こんなに浮世離れした光景は、初めてでした。
山盛りになった流氷たち。大きな破片(?)が氷の板の上に乗っているので何だか不思議。これはガリンコ号で押しのけられた跡なのでしょうか。
ガリンコ号の後ろには、そこだけ氷がなくなり、海面が顔をのぞかせます。まさに「砕氷船」と言われる所以です。海にできた道のように見えます。
流氷は実はもともとは小さい塊なのですが、岸に接岸するとくっついたりして、どんどん大きくなります。そしてついに一枚の大きな板、氷原になるようです。なんとも壮大な話です。
こちらの写真。船内から撮影しているので分かりにくいとは思うのですが、大きなドリルで氷を砕いている設備です。ドリルでガリガリと氷を砕いて進んでいく砕氷船なので「ガリンコ号」と言います。そういう意味ではとても分かりやすい名前なんです。
オホーツクの流氷、是非紋別まで見にいってみてください!
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