河童が本当にいる?山口の水車はおとぎ話のよう。遠野物語の里を散策してみた!
こんにちは、ドクターリトーです。
今回の記事では、岩手県の遠野(とおの)について取り上げたいと思います。
◾️遠野物語の里
遠野と言えば、柳田國男の執筆した「遠野物語」の舞台ということで全国的に有名です。
馬と結婚した娘の話のオシラサマ。見つけると運が向いていくる不思議な隠れ家、マヨイガ。家にいつくと幸運が訪れる妖怪、ザシキワラシ。そして山の神による子供たちの神隠しなど、数々の数奇な伝承が残っているとても神秘的な土地柄です。
また日本の農村の原風景が色濃く残るとされる町でもあります。
私は昨年訪れたのですが、非常に興味深い秘境であったので、特別に本ブログで扱うことにしました。もちろん遠野は、離島ではないですが、「陸の孤島」とも言うべき周囲から隔絶された環境にあるので、もう離島ナビで扱ってしまってもいいかなーと(適当・・・笑)。
遠野へ向かうには、電車の場合は、JRで釜石か花巻の方から向かいます。私は釜石の方から向かいました。途中はすっかり山道になり、旅情を盛り上げてくれます。
◾️駅前には河童たちの姿が!
駅前に着くと、池が作ってあり、小さな河童のモニュメントたちが出迎えてくれます。意外なほど痩せ気味なことに驚き。
すでにここから遠野物語の世界の始まっているかのようです。ワクワク感満載。
◾️のどかな田園風景
盆地ゆえにアップダウンの少ない遠野を観光するには自転車が最適。天気がよければ風に吹かれながらの観光はとても気分が良いです。
駅前を離れてしばらく走ると、こんな田園風景が広がります。周囲を山で囲まれた盆地なので、どこを走っても向こうには山々が見渡せます。
空も晴れわたっていて、新緑の季節ーという感じです。
5月頃なので、田畑もこれからという感じ。遠野は岩手の山岳地方なので、五月といってもまだまだ寒く、3月ごろの気候にも思われました。
◾️カッパ淵
こちらは、カッパ淵。昔は河童が本当に現れていたとか(!)。確かにそんな雰囲気は漂わせている水辺であります。
きゅうりをくくりつけた釣竿が設置されています。好物のきゅうりで、河童を釣ろうという仕掛けなのか。
◾️あちこちにある石碑たち
遠野の里を歩いていて思い知るのは、石碑がとてつもなく多いこと。
遠野物語にも、「路傍に石塔の多きこと諸国其比を知らず」とあるらしいので、こんなに石碑の多い所は、日本の他の土地にはないのでしょう。
本当に至る所にあるんです。この石碑たちが、遠野の秘境感をより演出しているように思われます。
◾️デンデラ野
こちらは、かなり東の方。デンデラ野ということろ。ここは、姥捨(うばすて)が実際に行われていた土地だそうです。働けなくなったお年寄りたちを、食い扶持を減らすために置き去りにしたのです。遠野など東北は、飢饉も多く食料に余裕がなかったので、高齢者は捨てられる運命でした。
今ではいたって平穏な草原ですが、当時は行き倒れた遺体が転がっていたりしたのでしょうか。おそろしや。
◾️山口の水車
こちらは、山口の水車。まるでおとぎ話の世界のようにも思われます。日本昔話の世界とかにも出ていそうな、そんなノリの代物。
新しく建て替えられたばかりのようで、とても真新しい感じでした。
黄金色の水車が、遠野の田園風景にアクセントを加え、引き立ててくれます。
こちらも、遠野についての記事です「子孫繁栄!ホトホラのコンセイサマ。馬に恋したオシラサマ」
→http://ritou-navi.com/2017/02/28/toono2/
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