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子孫繁栄!ホトホラのコンセイサマ。馬に恋したオシラサマ。遠野物語の里を散策してみた。

こんにちは、ドクターリトーです。

今回の記事は、遠野探訪の続きです。

 

◾️ホトホラ(程洞)のコンセイサマ

 

 

遠野には、神社なども多く、中でもこの「ホトホラ(程洞)のコンセイサマ」は、非常に興味深くて印象に残るスポットでした。

 

 

コンセイサマとは、「金精様」と書いて、子宝を授かる利益があるとされています。

金精様・・・つまり、ち◯こを祀っている神社なのです。すごい神様がいたもんだなー。しかし子孫繁栄のシンボルでもあるので、日本各地に同じような神様がいます。

遠野には、他にも数箇所よく似た神社があるみたいです。

 

 

神社に至る山道に設けられた赤い鳥居をくぐって歩いていく。あたりには、樹齢の長そうな樹々がそびえていて、どことなく薄暗い。浮世離れした雰囲気が魅力のスポットです。

 

 

そして階段を登り終えると、コンセイサマ本体が祀られている社に行き着きます。社の内部には、まさにその形そのものの像が安置されているそうです。あまりよく見えなかったのですが。

 

 

こんな湧き水も付近にありました。実に楽しい場所です。

 

◾️ウネドリサマ(卯子酉様)

 

 

こちらは、少し離れたところにある、ウネドリサマ(卯子酉様)。変わった名前の神様。

遠野には◯◯サマというのが、実に多いように思われます。この地方特有の名称なのか。

左手だけで赤い布を巻きつけることができると恋愛成就するとされています。だからたくさんの赤い布が巻き付けられているのでした。これもなかなかに印象に残る風景でした。

 

◾️サムトの婆

 

 

こちらは、「サムトの婆」の碑。これは神隠しの話で、少女が山の神に呼ばれて神隠しにあい、数十年後に老婆の姿で戻ってきたらしいです。そしてこれは明治時代に実際に起きた事件。つまり実話というから、すごい話です。

まあ立派な誘拐事件とみなすこともできますし、連れ去られていた間、少女はどうやって暮らしていたのでしょうか。詳しいことは分かりませんが、とても興味をそそらせる話でもあります。

やはり遠野は、普通の場所ではないのかも知れません。異界と隣り合わせというか、向こうの世界にとても近い土地柄である臭いがします。

 

 

稲が植えられる前の水田風景。代掻きってやつかな。

いよいよ春が始まりましたーという感じがひしひしと伝わってきます。

 

 

田園の向こうに山がうかがえる、のどかな風景。こういうのを日本の原風景と呼ぶ感じがします。

 

◾️飢饉の碑

 

 

遠野では、繰り返し飢饉が発生し、何千人もの人々が飢えたそうです。それを表現しているのが、こちらの飢饉の碑。

ある江戸時代の飢饉では4000人、即ち藩内人口の三分の一が死亡したと言いますので、遠野が際立った飢饉に襲わやすい場所であったことが伝わります。寒いし、作物を育てるのに適した土地とは言い難いので飢饉が起こってしまうようです。

 

 

こちらにもやはり石碑が。壊れかけのようですが。

遠野には、当たり前のようにあちこちに石碑が作られています。

 

◾️遠野ふるさと村

 

 

こちらは、遠野の主要観光名所。「遠野ふるさと村」。遠野独特の昔の建築がたくさん移築されている面白いスポットです。

 

 

遠野の伝統的な家は「曲がり家」と呼ばれています。曲がり家というのは、こうやって屋根がカーブを描いて曲がっているからです。家の主屋と馬屋がつながっている構造であるようです。こうすれば馬の体も温めてやれるという、効率的で馬にも優しい構造(!)

 

◾️オシラサマ

 

 

屋敷の中には入ることもできます。こちらでまつられているのは「オシラサマ」。馬と娘がセットで並んでいます。これは、馬に恋した娘が、馬に連れ去られて行方不明になった伝説にちなむものです。ちなみにオシラサマは、以下のような話です。

 

昔々ある所に貧しい百姓がいた。百姓は早くに妻をなくして、美しい娘と二人きりで暮らしていた。百姓の財産といえば、娘の他にはたった1頭の牡馬だけだった。美しい娘はこの馬をとても愛していた。馬の方も百姓の言う事は少しも聞かなかったが、娘の言う事だけはなぜか素直に聞いた。
 娘は夜遅く床を抜け出して、馬小屋へ行って馬とともに眠り、朝早く父に気付かれないうちに床に戻った。娘と馬が交わり、夫婦となるまでに時間はかからなかった。
 ある夜父はこの事を知り、翌日娘に知らせずに馬を連れだし、桑の木に吊り下げて殺してしまった。
 その夜、馬のいないことに気付いた娘がその理由を父に質し、事実を知った。娘は驚き悲しんで死んでしまった馬の首にすがって泣いた。父は娘がまだ馬に未練があるのを憎く思い、斧で馬の首を切り落とした。すると娘はたちまちその首に乗って天に昇って去ってしまった。馬を吊り下げた桑の木の枝でその神の像を造り、祀るようになった。これがオシラサマの起こりである。

 

つまりオシラサマとは、馬に恋した娘のお話です。

 

 

こちらもオシラサマ。色んなところに設置されています。こういった伝説が生まれるのは、やはり遠野では馬がかなり身近な存在だったということでしょう。

 

 

実際、ふるさと村では馬も飼育されていたりします。見た感じ通り、こちらの馬はかなり高齢だそうです。

 

 

◾️日本の原風景が残る秘境

 

遠野について、長々と書いてきましたが、少しは雰囲気など伝わりましたでしょうか?

興味が湧けばぜひ行ってみてください。とても面白い場所であることは間違いないです。癒されますし。

 

離島ナビ

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