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世にも稀なるレッドオーシャン、赤い海!? 三島村・薩摩硫黄島。

こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、薩摩硫黄島(さつまいおうじま)の赤い海について取り上げたいと思います。

【薩摩硫黄島情報】

《アクセス》鹿児島港からフェリー。運行形態が複雑なので(毎日出ている訳でない)こちらのHPを参照→http://mishimamura.com/livinginfo/442/

《宿泊》民宿ガジュマルなど。数軒あり

《食事》売店はあり。食堂はないよう(居酒屋が一 軒あるとの情報が)

 

◾️フェリーで往復しただけ(!)の三島航路

 

 

薩摩硫黄島に行ってきました!! 

 

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といっても港までいって帰ってきただけです・・・苦笑。期待させて申し訳ありません。

 

本当は宿泊して島内を探索する予定だったのですが、天候が悪いためになんと船が一日の内に行って帰ってくると言われたので、硫黄島で宿泊することを残念ながら断念し、とりあえずフェリーに乗って硫黄島だけを眺めて帰ってくることにしたのです。

 

三島航路に関しては、人口も少ないためにフェリーは毎日出航する訳ではありません。このアクセスの不便さが、辺境にある離島の航路の痛いところです。

 

鹿児島港から、三島村に向けてフェリーが運行されています。上の写真の船。

http://mishimamura.com/livinginfo/603/(詳しくは三島村のHPを)

 

三島村とは、竹島、薩摩硫黄島、黒島の三島から成る村。

 

よってこの船は、鹿児島港を出てから、竹島→薩摩硫黄島→黒島の順で停泊します。

 

薩摩硫黄島は港あたりが真っ赤に染まっていて何とも絶景だと聞いていたので、港の風景だけでも見ておきたかったのです。赤い海が見られる港なんて、この薩摩硫黄島しかないそうな。

 

◾️薩摩島の名物、メンドン

 

 

鹿児島港のフェリー待合所に陳列してあったのが、これ。「メンドン」といって、硫黄島のお祭りで使われるそうです。このメンドンは、先日、トカラ列島の悪石島のボゼ祭りと共に「国指定重要無形民俗文化財」への登録が決定したそうです!

詳しくは三島村のHPを→http://mishimamura.com/ech/5560/

 

メンドン。見るからに東南アジアなど熱帯地域の文化の香りがたちこめています。機会があったら是非実際に見てみたい限り。

 

◾️硫黄島に接近

 

 

鹿児島港を出て竹島によって、そして約4時間後、薩摩硫黄島が近づいてきました。

「硫黄島」というだけあって、山裾から白い煙が上がっているのがよくわかります。船までそこはかとなく硫黄臭も漂ってきます。

「薩摩」硫黄島と敢えて呼ぶのは、太平洋戦争で硫黄島の戦いが行われた小笠原の「硫黄島」と区別するため。あちらの硫黄島の方が遥かに有名ですから。

 

 

硫黄の黄色い筋も多く見えます。今もまさに噴火真っ盛りといった様子。

しばらく前までは噴火を繰り返していたそうなので、バリバリ現役の活火山です。

 

 

まだ港近くには到達していないですが、このあたりの海も少々黄色味を帯びています。まさに火山の島という感じ。港への到着が楽しみになってきました。少し硫黄の香りも立ち込めています。

 

◾️港に到着

 

 

とうとう港に入り始めました。赤い!赤い!赤い! 本当に真っ赤です。

 

噂に聞いていた「赤い海」というのは、本当だった。湾内に溶け出した硫黄の成分で真っ赤に染まっています。

 

 

港が近づいてくると、さらに真っ赤に。見事なレッドオーシャン。

海の色は青色という定説をあからさまに覆す絶景に、信じられない思いでした。

 

 

どこかで聞いた話ですが、硫黄島の子供が海の絵を描く授業で海の色を真っ赤に塗ったところ注意を受けたそうです。

しかし硫黄島の海は確かに真っ赤なので、これは正解。

「海の色は青」という常識はどこでも通用する訳ではなかったのです。海の色は赤というのも、また真実。

常識に縛られてはいけないと、硫黄島の赤い海を眺めながらつくづく思いました。

 

◾️お出迎え

 

 

港では、アフリカの太鼓のようなもの(?)を叩いて歓迎してくれる人々の姿が。太鼓は非常に軽快な音を立てていて、楽しいお出迎えです。

 

降りたい衝動に駆られましたが、日帰り航海なので乗りっぱなしです。次行く機会があったら、きっと島に降り立ちたいと思いました。ちなみにこれはアフリカから伝えられた「ジャンベ」という楽器だとか。

「平成6年から交流を続けている西アフリカの世界的なジャンベ奏者「ママディ・ケイタ」氏との出会いにより、彼から伝授された」そうです(三島村公式HPより)。

 

 

アフリカの楽器には、島に転入してきた小学生の歓迎の意味合いがあったようでした。小学生たちの自己紹介タイムも、船の上から目撃しました。ずっと島で暮らし続けるのかはわかりませんが、この薩摩硫黄島で楽しい日々を送ることができたらいいですね!

 

◾️島内散策もしたい薩摩硫黄島

 

今回は船旅だけになってしまいましたが、実に面白そうな離島に思えました。是非とも次は時間に余裕を持って島内散策をしてみたいと強く思いました。硫黄岳に登山してみたいと思いました。しかし未だに静かに活動を続けているようなので、訪れることが可能かはわかりませんが。

 

関心を持った人も是非行ってみてください!

 

離島ナビ

http://ritou-navi.com

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