焼け石で煮る「わっぱ煮」が絶品!北の日本海に浮かぶ粟島観光。
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、日本海は新潟の離島、粟島(あわしま)について取り上げたいと思います。
【粟島情報】
《アクセス》JR村上駅からバスで岩船港へ。岩船港からフェリー、または高速船。→http://awaline.co.jp/table.html
《宿泊》民宿、旅館多数あり。私は「次郎作」に宿泊。
《食事》食堂いくつかあり。粟島名物「わっぱ煮」が食べられます。
◾️粟島
http://awa-isle.jp/awashima_go.html
粟島は日本海の数少ない離島の一つ。新潟県に所属する2つの有人離島の内のひとつが、この粟島です。もう1つは佐渡島。
粟島は地図に示してあるように南北に細長い島で、山がちです。面積は9.9平方キロ、人口は約300人。佐渡島の人口が約六万人であるのに比べると、実に小さな島です。
◾️粟島へのアクセス
粟島へは、岩船港からフェリーまたは高速船でアクセス。フェリーは一日一便、高速船は三便出ているのでアクセスはかなり良い離島です。
こちらが粟島汽船のHP、時刻表など http://awaline.co.jp/
ちなみに岩船港へは、JRの村上駅からバスが出ています。村上駅はまたアクセスが大変なところなので、粟島に行くには一苦労です。
こちらはフェリー。
こちらは高速船。例に漏れず、フェリーの倍程度の値段が張ります。私はフェリーをオススメしますが。
◾️粟島へ向かう
さっそく粟島へ向けて出航。いかにも日本海らしい緑色に染まる海が広がります。ちなみに日本海が緑色なのは、プランクトンが多いからだとか。
約一時間半の航海を経て、粟島に到着しました。四月末だったのですが、さすがに東北一歩手前だけあって、満開の桜が海の上からも非常によく見え、美しい限りです。
◾️名物、「わっぱ煮」
粟島にやってきたなら、まず食すべきはこちら。粟島の郷土料理、「わっぱ煮」です。港すぐそばの食堂で食べることができます。
味噌汁の中に魚を入れ、焼け石を中に突っ込んで煮立たせた、結構シンプルな料理です。焼け石はジュージューいってます。素手にて触ると大変なことになりそうなほど。
煮られていたのは、メバル。味噌汁の中に新鮮な魚を突っ込んで焼け石で煮るだけに違いないのですが、それだけで実に絶品なのです。味噌汁ってこんなに美味しかったかなと思ってしまうくらい。
食堂はこちらです。「あわしまや」というストレートなネーミング。ちなみにわっぱ煮の値段は1000円でした。少々高い気はしますが、旅行の食事なので奮発しましょう。
◾️風の三郎様
粟島の集落の外れに、「風の三郎様」というスポットがありました。風の又三郎かよとツッコミをいれたくなるような名前ですが、伝統的に漁業で生活をしてきた粟島らしい神だと感じました。
木の下にとても小さな祠が作られているだけですが、風の神なのであまり大掛かりに祀るのも確かに変かも。
岩手、遠野でも○○様という神様をたくさん見かけましたが、北の地域にありがちな名前なのでしょうか。粟島も東北目前ですし。
◾️大銀杏(おおいちょう)
あたりを歩いていると、大きな木が視界に飛び込んできました。これは大銀杏(おおいちょう)というスポット。木の精でも住まっていそうな雰囲気を漂わせています。
樹齢600年というから驚き。なんと室町時代から生えていた銀杏。よく伐採などされずに生き残ったものです。
この威容。無数に生えた枝。しばらく忘れられないほどにインパクトがありました。屋久島の縄文杉にはさすがに及びませんが、それでもすごいのは確かです。
◾️八所神社
こちらは集落の氏神様、八所神社。実に由緒がありそうな、厳かな佇まいが良いと思いました。
神社の付近には、木の枝で作られた不思議な鳥居も見つけました。粟島はこういう信仰にまつわるスポットが非常に多い印象がありました。神様と人間が自然に同居しているようなそんな感じです。今の時代に。
◾️次郎作の私神(?)
人間と神様の近さはこういうところからも分かります。これは泊まった民宿の庭にあった祠。庭に祠があるというのも、最近の住宅に住んでいると驚きでしかないのですが。
さらに驚いたのは、これが次郎作家の「私神」とされていること。神様ってパブリックなものでなく、家に所属するものだったっけ? 自分の家の守り神があるとは、なんと心強いことでしょうか、と少々羨ましくなりました。
これだけ神が近い暮らしってあるんだなと、感心するばかり。
ちなみに民宿、次郎作の夕食はこんな感じでした。海の幸が盛りだくさんで、食べきれないほどの量でしたよ。非常に美味しかったですが。
◾️鳥崎展望台
粟島の東の端まで歩いて行くと、絶景スポットに行き着きました。粟島はなかなかアップダウンの激しい離島なので、なかなかここまで行くのが大変でした! 実は西の端にも日本海を一望できるさらに良いスポットがあるらしいのですが、疲れて結局行かず。粟島に行く機会があれば、是非行ってみてください。
◾️とにかく、わっぱ煮は食べよう!
粟島の雰囲気、少しは伝わりましたでしょうか。粟島に行ってみてください。そして行ったら、「わっぱ煮」は是非とも食してほしいと思いました。
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