RPGの世界?小さな浮島と可憐な水芭蕉の秘境「尾瀬ヶ原」へ行こう!!
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、群馬県と福島県にまたがる、大いなる湿原尾瀬ヶ原(おぜがはら)について扱いたいと思います。
ご存知の通り尾瀬ヶ原は内陸地にあり、地理学上は離島とは正反対の位置づけにあるかも知れませんが、逆に周囲を隈なく山に囲まれた「陸の孤島」であるので、特別に離島ナビでも扱ってみようかなーと考えた次第であります。私、尾瀬ヶ原のとある山小屋にて、住み込みアルバイトをしばらくしていたのです。
【尾瀬ヶ原情報】
《アクセス》東京方面からは、新宿から関越交通バスで戸倉、鳩待峠へ
《宿泊》弥四郎小屋など、山小屋が数件ほど。
《食事》山小屋レストランか、持参しましょう。
◾️尾瀬ヶ原
&http://www.oze-info.jp/ozegahara/;
尾瀬ヶ原とは、ご覧のように山あいに囲まれた湿原地帯です。尾瀬ヶ原だけが平原になっていて、そしてあちこちに小さな池や沼が点在しています。
なぜこんな不思議な地形が出来上がったのでしょうか。私ではうまく説明することができなさそうなので、こちらの東京電力のHPでもご覧ください→http://www.tepco.co.jp/oze/deai/structure-j.html
◾️延々と延びる木道、RPGの世界のよう!
尾瀬ヶ原の典型的な風景の一つがこちら。延々と伸びる木道です。これは自然保護のためという話に今はなっていますが、実は元々はぬかるむ尾瀬ヶ原を歩きやすくするために作られたそうです。
湿原を貫く一本の木道。シンプルですが、この上なく美しい絶景に思われます。
尾瀬は内陸の奥地にいるはずなのに、何だかまるで離島にいるような感覚に襲われます。これは本当にそうです。
まあ周囲から隔絶されているという点では、相通じている訳ですが。
まるでファンタジーのような、おぼろげな世界。
ロールプレイングゲームの舞台のようにも感じます。ドラゴンクエストとかで出てきそうじゃないですか?「荒野を行く」というか。
モンスターは登場しないので、安心してください。いるとしたら、イタチくらいです。
◾️尾瀬ヶ原のシンボル、水芭蕉
こちらが尾瀬ヶ原のシンボル、水芭蕉。真っ白い花が可憐で、妖精に例えられるとか。
近くで眺めると、花の軸の部分が少々グロテスクかも知れません。少し離れて見た方がいい花かな。
◾️池塘と浮島
水芭蕉と並ぶ、尾瀬の シンボル的存在 はこちらの池塘(ちとう)。見た感じ沼ですが、尾瀬では池沼ではなく、池塘と呼ぶらしいです。
そして、浮島(うきしま)。浮島は地理的には島ではなく、植物や泥炭が集まったものが池塘を漂ってあたかも島のように見えるのです。昔の子供は上に乗って遊んでいたとか。
浮島は小さくとも、立派な「島」であるには違いありません。「周囲を水に囲まれた陸地で、大陸以外のもの」という、島の定義を十分満たしていますから。
陸の「孤島」である上に、「浮島」まである。だから「離島ナビ」で尾瀬を扱うことは、とても意味があるかと思います。という正当化をしてみました・・・笑
◾️山小屋集まる、見晴集落
尾瀬ヶ原の木道を歩き抜いた先に行き着くのは、こちらの見晴(みはらし)集落。
山小屋がいくつも集まって、集落の様相を呈しています。宿泊も休憩も可能、登山客にとっては必要不可欠な施設。
こちらもRPGの村のようで、雰囲気を盛り立ててくれます・・・笑
◾️尾瀬沼
そして尾瀬ヶ原から足を少し伸ばすと、尾瀬沼(おぜぬま)方面へと行き着けます。途中見えてくるのは日本百名山の一つ、燧ケ岳(ひうちがたけ)。6月時点だとまだ山裾に残雪が残り、非常に美しい光景です。
6月半ばでも、山道はご覧のように雪まみれ。これには心底驚きました。真冬はいったい、いかほどになるでしょうか。
ようやく尾瀬沼に行き着きました。尾瀬沼の向こうには、相変わらず燧ケ岳の雄姿が。本当に美しいところなんですよ、尾瀬は。
私も山小屋の仕事が忙しくそこまでみっちりとは観光できなかったのですが、とにかく尾瀬が良いところであることだけはみっちりと学んできました。是非時間を見つけて訪れてくださいませ。
離島ナビ