こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、最近話題沸騰のラピュタを思わせる要塞跡が残る友ヶ島を訪れたので取り上げていきたいと思います。友ヶ島に向かうために乗った「めでたいでんしゃ」も大変面白かったので同時に取り上げます。
和歌山市街から加太の方へと向かうには、南海加太線を使うのですが、その際に乗車した電車が一風変わっていました。
なんと、電車内のディスプレイ全てが海と魚に関係している!! 広告欄、つり革、床、椅子・・・本当に全てです。
「めでたいでんしゃ」という名前。おそらく「めでたい」は鯛にかけてあるのでしょう。
椅子の柄も全てが海の生物たち!!
ここまでやられると、清々しいです。海の中にいるという気分になっています。ファンタジー電車、めでたいでんしゃ。友ヶ島に行く途中に気分を盛り上げてくれます。
私が乗った「めでたいでんしゃ」は水色でしたが、以前からピンク色のめでたいでんしゃも走っているそうです。そちらも乗ってみたいなあと思いました。
詳しくはこちらの南海電車のHPを→http://www.nankai.co.jp/kada/medetai.html
いよいよ友ヶ島への最寄り駅、加太駅に到着しましたが、なんと船の時刻表のところに「運転見合わせ中」の表示が!! この日は朝から雨が降っていたし、海が荒れているようです。
せっかくここまでやってきたのに、友ヶ島へと行き着けないのか! 多少失望しましたが、船会社に問い合わせたところ時間は遅れるが出航する可能性が高いとのことだったので港へととりあえず向かうことにしました。
港へと向かう途中には「めでたいでんしゃ」のノボリをいくつも見かけました。どんだけPRしてんのやと。
友ヶ島行き船乗り場へと到着しました!! 比較的小さな高速船が二隻並んでいます。
船の名前は、なんと「ラピュタ」笑 ネタのような名前ですが、友ヶ島の要塞跡がラピュタに例えられているので、ふさわしいネーミングです。ちなみに友ヶ島には売店などなかったので(自販機はありましたが)、おやつや食料などこの乗り場の売店で買っていくようにしましょう。
高速船に乗り込み、海へと出発!! 船が海へと出るタイミングは、やはりいつでも良いものです。
天候も回復していい感じ。波が高かったですが、その方が冒険感が出て面白いです。大阪湾付近ですが、青い美しい海。
上の写真の島は地島という島。
実は友ヶ島という名はこのあたりの無人島の総称で、友ヶ島という島は実際にはないのです。普通は一番メジャーな「沖ノ島」を指して友ヶ島と呼ぶことが多いです。結構ややこしいので要注意。
いよいよ友ヶ島こと沖ノ島へ!! 無人島ですが、建物がちらほら見えます。無人島といえども観光スポット化しているので結構整備されているようです。年間数万人もこの島を訪れているといいますし。
「無人島なのに人だらけの島」という意味では東京湾の猿島と似ているように思いました。猿島もかつて要塞化されたラピュタに例えられるスポットです。東西の二大ラピュタ島ですね。猿島はこじんまりとしていて、友ヶ島の方がはるかにスポットとして壮大に感じましたが。
猿島の記事はこちらを→http://ritou-navi.com/2017/03/09/sarushima/
◾️孔雀、鹿。友ヶ島の動物たち
この日は真冬でとても寒かったため、友ヶ島行きの船に乗っていた人もそこまで多くはありませんでした。島に降り立つとまず迎えてくれたのは、なんとこちらの孔雀! とても美しいです。最初は飼われていて、やがて野生化したのでしょうか?
そして次に飛び出してきたのは、野生の鹿。昔瀬戸内海の他の無人島に行ったときにも、孔雀と鹿が生息していたことを思い出しました。無人島によくいる生き物なのでしょうか。
大阪湾の守りの役割を果たしていた友ヶ島には、敵を迎え撃つために設置された砲台跡がいくつもありますが、船着場から一番近い第五砲台へとまずは向かってみました。
上の写真は途中の道中。「危険立ち入り禁止」というのが、アウトローな感じを醸し出していて良いです。カーブして反り返っている謎の木もありました。
こちらが第五砲台跡。煉瓦造りや階段跡に木々が生い茂っていて、まさにラピュタ感満載です。
こちらの空間は、もともと弾薬を保管する倉庫だったとか。
第五砲台を見学したので、友ヶ島の一番メジャーな砲台、第三砲台へと向かうことにしました。第三砲台は山の頂上付近にあるので、かなり登山をしなければなりません。歩きやすい靴をおすすめします。
いやー、道が長い。周りには人の姿はなく、まるでジャングルに迷いこんだような感じ。
第三砲台跡に行く途中に、展望台を訪れました!! 展望台からは、友ヶ島の周囲の海を綺麗に見渡すことができます。
対岸に見えるのは、淡路島。淡路島の面積は、およそ592平方キロ。日本の離島の中でもかなり大きな部類に入ります。対して友ヶ島は面積合わせても約1・3平方キロなので、同じ島と言えども大違いです。こういった面積の格差も、離島の面白さのひとつかなーと思ってみたりします。
近くには、謎のこんな巨大な構築物も。これは関西空港の電波灯台だそうな。そういえば、関空からもかなり近いところにあります。
こちらが第三砲台跡。友ヶ島で一番有名な場所です。友ヶ島の紹介写真などでもよく使われる場所です。
第三砲台に至るまでは、あまり人の姿を見かけなかったのですが、ここでは多くの人に出会いました。レンガ造りの洒落た建物で、ここだけでも十分絵になるスポットなのですが、この第三砲台の真髄は、建物内部、地下にあります!!
地下へと降りていく階段が設けられています。もはや、ゲームのダンジョンのような雰囲気。それにしてもこんな山奥に、どうやってこんなに精巧な施設を作ることができたのでしょうか。ちょっと信じられませんでした。
明治の日本人は偉大だったという他ありません。今だったら味気ない鉄筋コンクリート製になるだろうところを、レンガで丁寧に仕上げています。
さらに凄まじいのは、階段下の弾薬庫。レンガの建物の地下には、弾薬庫が設けられていたのです。そしてここは全く太陽の光が届かずに真っ暗です。写真もうまく撮れないくらいの暗さ。
私は電灯を用意してこなかったので、相席した観光客の明かりに便乗しなければあやうく戻れないところでした。とにかくそれくらい暗闇が広がっているんです。友ヶ島探検をするには電灯が必須だと強く思いました。忘れずに持って行ってください。
こちらは第三砲台の、砲台跡そのものです。かつてはここに砲台が据えられていました。もちろん砲台自体は現在は撤去されていますが、ここから敵を狙い撃ちしていたことに思いを馳せると、ロマンにあふれているように思われます。
砲台は複数個あり、砲台と砲台をつなぐ通路はこんな様子です。これもダンジョンみたいで面白いです。第三砲台は、とても夢があるスポットです。
謎の細い穴もありました。これは一体何に利用していたのでしょう? 気になります。
第三砲台は、一度訪れただけではまだまだ興味の尽きないスポットでした。おくが深い!! そのうちもう一度友ヶ島を訪れて、ゆっくり散策して回りたいなあ。
こちらは将校の兵舎だそうです。第三砲台のすぐ近くにありました。将校たちのくつろぎスペースだったそうな。こんな辺境の小さな島に暮らすのはさぞ大変で窮屈だったことでしょう。
第三砲台を見学し終わったので、下山を開始しました。途中に、山際にこんな不思議な洞穴を見つけました。
これは、沖縄などにも残る空襲の際などに身をひそめるトーチカではないかと思いました。友ヶ島は砲台がある島なので、もちろん敵の攻撃を受ける可能性が極めて高かったはずです。その際に兵士が逃げ込むために設けられたのがこの穴なのかも知れません。そう考えると、とても生々しい戦跡です。
こちらが第二砲台跡。かなり海際にあるのが、山に埋もれている第三砲台跡との違いです。壊れ果てているのは、太平洋戦争後に今後しようできないように占領軍に破壊されたからです。
第二砲台跡の目の前には、海が広がっていました。第二砲台は、とても開放的。
対岸には、やはり淡路島が。友が島が淡路島の間近にあることが思い知らされます。淡路島にも砲台が設置されていて、通過する船を狙い撃ちにする作戦だったそうです。
最後に友ヶ島灯台をご紹介。この灯台は、第二砲台の近くにあります。この灯台は明治初期に建造されたもので、保存価値がとても高いものらしいです。明治期の建造されて未だに現役で活躍中の灯台は67基あるそうですが、保存価値が高い順にABCDでランク付けがされている中でこの友ヶ島灯台はAランクの灯台だそうです。
明治の昔に造られた灯台が未だに稼働しているのです。離島に行くと灯台を目にする機会は多いのですが、その中でもデザイン性に優れたものであるように思われました。
友ヶ島。非常に寒かったこともあり、全てのスポットを回った訳ではなかったのですが、噂にたがわずとても興味深い離島でした。ぜひ訪れてみてください。
冬に行く場合は暖房付きの待合室など一切ないので、カイロは用意した方がよいかも知れません。
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