奄美パーク、あやまる岬、おがみ山展望台etc。奄美大島北部の名所を巡ってみた。
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、引き続き奄美大島について扱います!
2年ほど前に大島に来た時、島の南部へと足を伸ばしたので、今回は原付を借りて北側を巡ってみることにしました。奄美大島はとにかく広い島なので、一回で回りきるのが大変なんです・・・笑
◾️田中一村終焉の家
こちらは、田中一村終焉の家。ご存知の方も多いと思いますが、田中一村というのは奄美大島に移住して、その豊かな自然を描き続けた画家です。
その一村が最後に暮らしていたのが、こちらの家だそうです。貧しい暮らしの中、最後までひたすら画業に打ち込みました。そういう訳で、小屋があまり裕福そうには見えないのも納得できます。しかし借家暮らしから移住した一村は、この小屋を御殿のように思いなしていたそうです。
こんな石碑まで設置されています。最後まで貧困の中でも、画家として名を残したのだからたいしたものです。多分幸福な人生だったんじゃないかな。
◾️田中一村と奄美パーク
奄美大島のよく目立つ名所の一つが、こちらの「奄美パーク」。こちらに田中一村記念美術館も併設されています。
こちらの美術館に一村の亜熱帯チックな絵画が多数掲載されているのですが、写真撮影NGなので残念です。
美術館の外装も素敵です。こちらは奄美特有の「高倉」をイメージした建築でしょうか? 高倉とは、穀物などを収納する伝統的な倉庫です。
◾️風変わりなネーミング、「あやまる岬」
島の北端へと向けて原付を走らせます。すると、美しいサンゴ礁の海岸が姿を表しました。これは、「土盛海岸」。奥の方まではるかにサンゴ礁が広がり、南の島情緒を感じさせてくれます。奄美群島のビーチの中でも指折ではないでしょうか?
こちらが、奄美十景の一つ「あやまる岬」。面白い名前の岬ですが、謝罪、apologizeの意味ではなく、「アヤ鞠」から来ています。岬一体のなだらかな地形が、アヤに織られた鞠に似ていることが由来だそうです。しかしここに来られたら、日頃の悪事でも懺悔されてはいかがでしょうか?
◾️大島紬村
山あいには、奄美大島の伝統工芸、大島紬がテーマにした村がありました。予定にはなかったのですが、せっかくなので立ち寄ることに。
大島紬が陳列されています。大島紬は百以上の工程を経て生み出される、恐ろしく手間のかかる工芸品。
それだけあって、値札を見ると恐ろしい額がついています。とても私などが手が出る代物ではないということが、よく分かりました・・・笑
しかし見れば見るほど、洒落た織物ですねー。
大島の重要な伝統工芸品である大島紬ですが、最近では産出量は激減し、後継者も育っていないと言います。中国韓国など人件費の安い国へ(今は上がってきているでしょうが)注文が行くようになり、奄美大島で作る必要性が薄くなったことが理由だそうです。・・・いつか大島紬が地上から消滅してしまう日がやってきてしまうのでしょうか?
ここ大島紬村では、数少なくなった職人さんがいらっしゃり、実際に大島紬が製造されていく行程を目にすることが出来ます。
といっても織物に詳しくないので、あまりよく理解出来なかったのですが・・・笑
◾️おがみ山展望台
こちらは奄美大島北部というより、名瀬市街から近くの「おがみ山展望台」へと向かう山道。都会近くとは思えないほどに鬱蒼とした亜熱帯林が広がっています。
山頂まで上がりました。おがみ山はご覧のように名瀬市街が一望できる、展望スポットなのです!
こうしてみると、名瀬の都会ぶりが伝わってきます。名瀬は奄美群島の中心地なので、全てが集まっているのです。銀行、ホテル、カラオケ、レストラン、コンビニ、とても離島とは思えない充実ぶりです。
狭い土地に人口が密集しているので、高層ビルが多い感じですね。景色が良く、いつまで眺めていても見飽きることがありません。ここは市民の憩いの場になっているそうです。
奄美大島の紹介、いかがでしたでしょうか?
最後に奄美の名産、黒糖焼酎「島のナポレオン」の写真を。やっぱり奄美と言えば黒糖焼酎。とても美味しいです。黒糖にまつわる奄美の悲しい歴史を知ったと今となっては、黒糖地獄のことを思い浮かべずにはいられませんが。
魅力満載、奄美大島、是非行ってみてくださいね。
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