江戸時代の風待ち港・御手洗港を歩いて回る。大長みかんも絶品:大崎下島
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、瀬戸内海は広島県・大崎下島(おおさきしもじま)、および御手洗港(みたらいこう)について扱いたいと思います。
◾️大崎下島
大崎下島は、とびしま海道の先端の方にあります。そしてしまなみ海道の大三島の西側。
まあ、とりわけ離島が密集しているエリアにあると言えるでしょう。面積は約17平方キロと、瀬戸内海の離島の中では比較的大きな方。後で取り上げますが、大長(おおちょう)みかんが有名だったりします。
◾️大長みかんの産地、大崎下島。
大長(おおちょう)というのは、大崎下島の一集落。ここでは、みかんやレモンなど、柑橘類の栽培が盛んなことで有名。「大長みかん」としてブランド化されています。
地元の農家の方の倉庫で、販売されていました。都会で販売している価格よりも遥かに安く売られています。これは買うっきゃないとして、もちろん購入いたしました。
大長みかんはとても甘みが強く、食べ応えもあるので、島を訪れた際は絶対に食べてくださいね。絶対ですよ。
◾️風待ちの港、御手洗港を散策する。
御手洗(みたらい)地区は、世界遺産に倣って設定された「日本遺産」に認定された魅力的なスポットです。
江戸時代は風待ち・潮待ちの港として栄えました。上の写真にも記載があるように、主に日本海や瀬戸内海で運行していた「北前船(きたまえぶね)」の立ち寄る場所だったのです。
北前船とは、このような船。いわゆる「和船」です。西洋の帆船とは異なり、長方形の横帆が一つだけのとても原始的な船。
当然航行能力も低く、追い風でなければうまく進むことができませんでした。だから風待ち・潮待ちの港が必要だった訳ですね。
日本遺産に登録されているだけあって、御手洗地区には伝統的な街並みがあります。
江戸時代の建築が、そのままの形で残っているようです。とても魅力的。
乙女座という、元映画館もありました。大正時代にはハイカラなスポットだったそうです。
ただ正月中だったので、めっきり閉まっていました。他の名所も閉まっているところが多数。平常シーズンに行けば、もっと楽しめただろうになあ。
「足長小僧」という、謎の交通標識。
◾️星野文平の碑
島に行くまで全くもって知らなかったのですが、大崎下島にも幕末の「維新の志士」がやはりいたとのこと。
その名を「星野文平」と言うらしい(結構普通な名前ですね)。
看板によると、なんでも優秀な志士だったそうですが、切腹を企て、それがきっかけで十九歳の若さで散ったそうです。なんとも残念な話。
志士というと、坂本龍馬や西郷隆盛などが有名ですが、こういった名もなき志士が全国に大勢いたのでしょう。大変勉強になります。
◾️輝く灯台
御手洗港は風待ちの港なので、灯台も充実。純白に輝く灯台が桟橋奥に屹立していました。
桟橋近くには、このような魅力的な神社もあり。御手洗の魅力は、どこまでも深いです。
◾️展望台から、街並みを望む。
星野文平の碑の奥から、御手洗地区全体が見渡せる高台の公園に行けるので、もちろん登ってみることに。
うわお! 絶景。確かに御手洗のこじんまりとした建物たちが綺麗に見渡せます。奥には灯台も。
穏やかな海。確かに風待ちの港なのだったろうことが、ここに来てみてはっきりと分かりました。
大崎下島。見所が満載な離島なので、是非とも行ってみてほしいです。私もまた行ってみたい。
離島ナビ