木江地区・五階建木造建築は見もの!!造船の島・大崎上島を散策して回ろう。
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、広島県の離島、大崎上島(おおさきかみじま)について取り上げたいと思います。大崎上島は瀬戸内海の離島の中ではかなり面積が大きい方。それだけに見所も多く、楽しみに読んでくださいね!
◾️大崎上島
大崎上島は、芸予諸島のしまなみ海道沿いの大三島の西側に位置します。大きな島であるにも関わらず、よその島と橋で繋がってはいない、完全な意味での「離島」です。
ちなみに南側にはよく似た名前の「大崎下島」があり、大崎上島とセットになっています。下島の方も御手洗地区など、魅力的なスポットが満載です。
◾️「船」にゆかりの深い離島
大崎上島の主要産業。それはご覧のように造船業!!
巨大な造船設備があり、大々的に造船に励んでいます。大きな船が建造されているところは壮観で、見応えがありますよ。
こんな船を買うには、いくらくらいするんでしょうね。新品のタンカー。実に素敵です。スケール大!!
大崎上島には、「佐々木造船」ともう一つ「松浦造船」という二箇所の造船所があります。間近で造船風景を眺められる場所は貴重なので、島に行ったら是非とも訪れてみてください。
運が良ければ、新船が海へと滑り出す瞬間である「進水式」にも立ち会えるかも知れません。
http://osakikamijima-kanko.moon.bindcloud.jp/navi/travel/mobility/shinsuishiki.html
(大崎上島町観光協会)
大崎上島には、「広島商船高等専門学校」という、船舶を専門に学ぶ高専すらあります。
私が訪れた時は休暇中で、構内にどなたもいらっしゃいませんでした。しかし船舶を中心にして学ぶなんて、とても楽しそうです。船に目がない私としては、羨ましい限り。
こちらの船は、航海実習に使う船なのかな。
閉館中でしたが、「ふれあい郷土資料館」の建物がこちら。
どこからどう見ても、船の形状をしています(笑)
船、船、船。とにかく船づくしなのが、大崎上島と言えるのではないでしょうか。江戸時代は、風待ち潮待ちの港として栄えたのがこの島なので、当然のことかも知れませんが。
◾️歴史ある「木江」の街並みを散策する。五階建木造建築はすごい!
大崎上島の中でも、歴史の深い地区が木江(きのえ)集落。
港町としてかつて栄えたことから、木造建築が多く残っています。
離島では地勢的に都市開発が進みにくいので、古い街並みが残りやすかったりします。この木江地区もその例の一つと言えるでしょう。
中でも、一番の見ものはこちらの五階建の木造建築!
なんか、すごい違和感を感じます・・・笑 現代の建築基準法に照らすともしかしたら違法かも知れませんが、地区の人に話を聞いたところ、なんと約築100年という。法律よりも先に建てられたので、大丈夫なのでしょう。
人が出てこられたので、現在でも現役で活躍中のようです。
集落の中で、異様な存在感を示しています。面白すぎる建物。昔は遊郭だったらしいとかも聞きましたが、確証はありません。そう言われると、そんな気もするかな。建物の雰囲気。
木江地区は伝統はありますが、現在は衰退気味で、現在は北の地区の方が島の中心となっていっているようです。残念な限りです。
◾️中高一貫のグローバル教育!?
木江地区の方に聞いたのですが、島には中高一貫のグローバル教育を行う学校が設立されるのだとか。その名も「叡智学園」という凄みのあるネーミング。
まだ建設途中ですが、間も無く完成するようです。離島では少子化の進展が本土よりもさらに早いので、学校ができて児童が島にやってくるのは願ってもいないこと。
そして瀬戸内の過疎化が進む離島でグローバル教育というこの上ないギャップ。
希望が持てる事業で、私も嬉しくなりました。もう今は開校して数年ですね。どんな学校になっている事だろう。
◾️神峰山(かんのみね)から、瀬戸の絶景を眺めよう。
最後に、大崎上島きっての絶景スポット。神峰山(かんのみね)について取り上げましょう。
神峰山は標高452メートル。ここに来て、私は「大崎上島にやってきて良かったなあ」と心から思いました。それくらい素晴らしい場所でした。
向こう側は中国地方。見渡す限り広がる瀬戸の海。なんと美しい景色でしょうか。
こちらは反対側のとびしま海道沿いの島々。夕陽が沈んでいきます。360度ぐるりと見渡せる絶景スポット。
神峰山のおかげで、瀬戸の多島美を存分に堪能することができました。ありがとう。これは行くしかないです。
大崎上島、他にも魅力たっぷりの離島なので、是非とも訪れてみてくださいね。知名度はそれほど高くはないですが、とてもおすすめな離島です。アニメ「たまゆら」の聖地でもありますね。知る人ぞ知る、か。
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