「海のジェット機」ジェットフォイル。伊豆諸島のセブンアイランドは爽快でした!
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、伊豆諸島の式根島(しきねじま)について扱いたいと思います。式根島は伊豆諸島の中では結構マイナーな方の離島だと思いますが、秘湯・地鉈温泉や松の下雅湯など、天然風呂の多い魅力たっぷりな島です。是非楽しみに読んでくださいね。
⬛️海のジェット機、「ジェットフォイル」で式根島へ
前回の記事でご紹介した神津島から式根島へと渡ったのですが、移動には「セブンアイランド 友」を使いました。
セブンアイランドは、普通のフェリーではなく、「ジェットフォイル」という特別な船です。
ジェットフォイルとは初めて聞く単語の方も多いかも知れませんが、「海のジェット機」とも呼ばれるとても快適な船です。
https://www.tokaikisen.co.jp/ourship/jetship/
普通のフェリーは、スクリューで海をかきわけ少しずつ前進していくのですが、ジェットフォイルは完全に違う原理で動いています。
なんと水をすごい勢いでジェット噴射することでスピードをあげていき、揚力を得て船体を海上に持ち上げて離れ、海上を「飛ぶ」のです。
普通のフェリーとの違いが伝わったでしょうか。実はこれ、飛行機が離陸する原理と全く同じなのです。「海のジェット機」と呼ばれる所以です。船なのに海を走らないという、なんとも掟破り・アウトローな船。
実際に乗船してみると、とても静かな乗り心地であることに驚かされます。海の上を直接走っていないので、波の影響を受けないのです。船酔いしがちな人には、うってつけかも知れません。
そして海面の抵抗を受けないので、スピードも早い。とても感動しました。こんな船があったとは。
いやもはや船ではなく、船の形をした「飛行機」でしょう、本当に。オオスカシバという蜂によくにた姿の蛾がいますが、あんな感じで。
姿は似ているだけで、実は別の代物なんです。根本的に別の種類のもの。
「海のジェット機」だけあって、乗船時にはシートベルトを締めるように要求されます。
そしてまさかの、レスキュー服の説明動画まで。まさに飛行機そのもの。・・・今乗ってるの、船じゃないのかな?
実はこのジェットフォイルは、航空機で有名なボーイング社が製造しているんです。道理で飛行機っぽい感じですよね。ジェットフォイルはひと昔前は多く作られていたのですが、現在は製造はほぼ休止状態で老朽化が目立つようです。
手入れが大変だったり、燃料費が高かったり色々とデメリットも多いそうですし、ジェットフォイルが造られなくなっていくことは仕方ないのかも知れません。もともとが実験的に造られ始めた船なので。それにやはり料金も普通の船に比べてかなり高いですし。
生物の進化の歴史を例に取っても、一時期繁栄しても途中で消えていく系統とかありますけど、それと似ているのかも知れません。
しかし「海のジェット機」には今後も活躍をしたいです。なんといっても普通の船にはない爽快さと豪快さがありますから。見ていて楽しいということです。
ジェットを噴射する時とか、まるで飛行機のように「キュイーーーーン!!」という音がするんです。これはテンション上がりますよ。
ジェットフォイルは伊豆諸島の東海汽船の他、鹿児島航路や佐渡航路などでも活躍中です。全国のジェットフォイルに是非とも乗ってみてくださいね。
離島ナビ