若宮神社が極めて美麗。街並みも独特でのどかな伊勢湾の秘島、坂手島。
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、伊勢湾のマイナーな秘島、坂手島について。有名ではないですが、のどかでリラックスできる島でした。是非読んでみてください。
■坂手島に行く
坂手島へ向かうには、鳥羽市の中之郷からフェリーに乗ります。
“しおさい”という、実に美しい船です。三島由紀夫の有名な小説・潮騒の舞台になった神島がすく近くにあるので、ふさわしい名称ですね。
■島に上陸
坂手島は本土からほど近いところにあるので、すぐに島へと到着しました。
坂手島は面積約0・5平方キロ。人口400人足らずです。鳥羽市の四つの有人島(答志島、菅島、神島、坂手島)のうちで最も小さな島です。
おもてなし精神たっぷりの看板。・・・少々錆びてはいますが。
港のすぐそばにはお地蔵さんが並んでいます。
なんだかすべてがほっこりとしていて、温かい島なんです。実際に足を運ぶと分かると思いますが。
■集落散策開始。狭い通路
さっそく坂手島の集落散策開始です。
不思議な→マークが。まさか集落を回る順番が決まっているとか?
集落中の階段に、白いペンキで境界が塗りこめられているのです。島の人によると、これは転倒防止だとか。
石垣があったりと、懐かしい昭和時代の雰囲気を残した街並みが、非常に魅力的です。
家々の間隔が狭く、細い路地。いかにも離島の街並という感じ。
階段から海辺を見下ろす。
鳥居。なんという神社かは、確認が取れていません。
こちらは、林昌寺という、坂手島を代表するお寺。庭園が美しく整備されています。
やはりペンキで塗りこめられた階段。なんだか楽しくなってきます。
■神々しい雰囲気。若宮神社
集落を山側へと上がっていくと、少し雰囲気の異なる場所へと出ました。整えられた樹木が生え、明るい雰囲気です。
若宮神社という神社。この神社を訪れてしばらく時間を経てからこの文章を書いていますが、いまだに印象に強く残っているほどに素晴らしい場所でした。
言葉で上手く伝わるかは分からないのですが、ふわりとした明るい空間で、神々しく清浄な空気が場を包んでいるのです。純白で、清潔で、光輝く神社なのです。
長らく島巡りをしてきましたが、こんなに美しい神社に出会うことは珍しいです。この伊勢湾の片隅にある有名でない島で、予期せぬ出会いに恵まれ、嬉しくなりました。
こちらは本殿から入り口を眺めた構図。実に清々しい神社です。こういうことが起きるから、島旅はやめられません。日本中の島々には、宝が埋まっているのです。
■小学校跡地
島の小学校は廃校状態。子供がいないということですね。こんなに良い島ですが、フェリーで7分で本土につけるので、もし子供がいても本土まで通学するのかも知れません。
グラウンドは雑草のない状態に整備されています。立派な校舎なのにもったいないです。
使われなくなったブランコ。試しに乗ってみましたが、壊れるかと思いきや、意外に大丈夫でした。
集落から降りてくる中腹から。小さな灯台も見え、実に美しい景色。
坂手島。のどかで美しい島でした。特に若宮神社は抜きんでて素晴らしい。この神社に参拝するだけでも行く価値があるかも知れません。そう思わせるものがあります。
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