何もないけれど、全てが美しい。碧き海の鳩間島。
こんにちは。今回は八重山諸島の鳩間島について。鳩間島は目立ったものは何もないですが、全てが美しかったのが印象的でした。
■鳩間島へ
八重山の英雄、具志堅用高の銅像が眩しい離島ターミナルから鳩間島へ向かいます。
途中西表島の上原に寄ってから、鳩間島へ到着。
フェリーの時刻表などはこちらを参照→https://hatoma.com/access
■御嶽
散策を始めますが、人の姿も特にみかける事はなく、フクギ並木と石垣の静かな集落があるばかり。
鳩間島は現在は人口約50人。スーパーもコンビニもなく、自動販売機も一つだけ。実に「何もない」島です。
道すがら、御嶽を見かけました。御嶽とは琉球地方の聖地であり、シャーマン的な役割を果たすノロやユタが祈りを捧げる所です。御嶽は神社のような社もなく、ただ何もない空間があるばかり。シンプルな信仰が息づくのが南西諸島の特徴です。立ち入り禁止なので、内部は御想像にお任せします。
■灯台と眺望
「何もない」鳩間島ですが、素敵な灯台があります。何もないだけに、白亜の灯台の存在感は凄まじいものがあります。鳩間=灯台という図式が出来上がる程に。
山のない平らな鳩間島ですが、灯台が立っているのは島では標高の高い丘の上(標高30メートル)なので眺望が良いです。
第二次世界大戦後すぐ、1948年に建造されたそうです。
近くには江戸時代に設けられていた遠見台も。ここで火を起こして合図を伝えていたのです。
対岸に浮かぶのは西表島。この島とは比較にならぬほどに大きいです。
■各地のビーチ
何もない鳩間島では、海の美しさが際立ちます。
島仲浜、立原浜、屋良浜と色々な浜があるのですが、どこも景色は似通っていて、「鳩間の浜」と総称した方がしっくりする感じ。
どの浜も美しいです。そして人の気配がありません。沖縄県は観光が盛んですが、鳩間島に関しては観光客もまばらなので、くつろぐにはもってこい。
地元の方も何もない時間を求めて鳩間を訪れるのだそうですが、解放感は抜群ですね。
アルプス高地を思わせるのどかな草原。草花があちこちに生えています。
海をただ眺める。
■鳩間ブルー
港近くの食堂。帰りの船を待つ間、鳩間では貴重なスポットです。
「鳩間ブルー」と名付けられたかき氷。〇〇ブルーというのは各地の海の美しさを表す言葉としてありますが、同じ八重山では「波照間ブルー」が有名です。
鳩間と波照間は似ていますが、きっと語源が同じなのでしょう。波照間は「果てのうるま(珊瑚礁)」が由来です。
小学校発祥の地。近頃離島では「島留学」制度が盛んですが、鳩間にもあるそうです。のどかな島で送る学校生活は憧れますね。してみたかったです。
鳩間島、八重山の中ではマイナーですが、一度は訪れるに値します。行ってみて下さい。