沖永良部島の鍾乳洞。エメラルドに輝く地底の秘境を探検しよう!!
こんにちは、ドクターリトーです!沖永良部島について紹介してきましたが、今回はこの離島の代名詞の一つである鍾乳洞(しょうにゅうどう)について書いてみたいと思います。
【沖永良部島情報】
《アクセス》那覇港、もしくは鹿児島港からフェリー。もしくは、那覇空港、鹿児島空港から飛行機。
《宿泊》民宿、ホテルなど多数あり。「スリー・ハピネス」(素泊まり)が感じが良くて好きです。
《食事》食堂多数。スーパー・コンビニ(24h)もあり。
◾️鍾乳洞だらけの沖永良部島
沖永良部島は、奄美群島の離島の一つ。沖縄島と奄美大島のちょうど中間にある離島です。鹿児島県に所属していますが、上の地図に示されている通り、沖縄本島からの方が距離は遥かに近いです。
沖永良部島は最近人気度が急上昇してきた離島。それはこの島が誇る鍾乳洞の素晴らしさが有名になってきたからです。
沖永良部島はサンゴ礁が隆起して出来た島なので、地下は石灰岩でできています。そして石灰岩は雨で浸食されるので、沖永良部島には洞窟、鍾乳洞が非常に多いのです。
島全体で数百もの鍾乳洞があると言われています!! まだ発見されていないものもあると言われていますから驚きです。
一番島で長い昇竜洞(しょうりゅうどう)という洞窟は、なんと長さが3500メートルもあるというから驚きです。この鍾乳洞はよく整備されていて、簡単に見学することができます。
◾️風連洞に案内してもらった
実は私も島の人のツテをたどって案内してもらい、比較的マイナーな風連洞(ふうれんどう)という洞窟に入らせてもらいました。
洞窟に至るまでしばらく階段がついていて、そして階段の横には棚田のような小さな泉がたくさんありました。この棚田の泉を専門用語で、リムストーンと呼ぶらしいです。
リムストーンは鐘乳石が水の流れで溶け出してできる地形らしいです。少し日本離れした風景ですよね。中国の九寨溝とかにもある地形です。
◾️鍾乳洞の内部
ちなみに懐中電灯を持って洞窟内を探ると、中はこんな感じになっています。写真は風連洞ではなく、昇竜洞の内部ですが。
これは「カーテン」という地形。鍾乳洞が垂れ下がってまるでカーテンみたいになっているからだとか。
いったい、この地形を作るのに、どれくらいの時間が必要なのでしょうか。
地上の世界とは全く異なる奇妙な世界が、沖永良部島の地下には存在するんです。
◾️実際にケイビングしてみた!!
鍾乳洞は、以前は勝手に探検するしかなかったのですが、最近では「ケイビング協会」という団体が発足し、ガイドをしてもらって安全に、そして本格的に鍾乳洞を探検することができるようになりました。
私は3度目に沖之永良部島を訪れた時に、ようやくケイビングをすることができました。懐中電灯片手の素人探検ではなく、ちゃんと専用の防水コスチュームを着用して洞窟の奥へと進んでいくんです。なんとわくわくとすることでしょうか!!
※ケイビングをするためには、事前に参加を申し込む必要があります。
→http://okierabucave.com/(ケイビング協会のHPです)
◾️鍾乳洞の中へ!!
私が参加した時には、他に3人ほど参加者がいました。
今回参加したのは、大山水鏡洞のリムストーンケイブという洞窟。
初心者は、まずこのコースに案内されます。二回目からの参加では上級者向けのもっと難しい洞窟に行けるようです。リムプールが有名な「銀水洞」とか。
車で入り口近くまで運んでもらって、そしてそこからは亜熱帯のジャングルを歩き、ようやく鍾乳洞の入り口にたどりつくんです。
もうこの段階から冒険ぽいです。ウェットスーツとヘルメットも着込んで、本格的な冒険仕様。
◾️地底湖がお出迎え
そして少し洞窟に入ると、もうこんな感じ!! 一面水で満たされています。地底湖です。
鍾乳洞は水の浸食作用によって作られるので、中は水が豊富なのです。
ちなみにこの水はそれほど冷たくありません。鍾乳洞の中は年中一定の気温が保たれていて、夏は涼しく冬は暖かい過ごしやすい環境になっているとか。
◾️鐘乳石
こちらも石灰岩が丸まってできたもの。鳥の卵のようですが、鐘乳石です。純白で美しいですねー。
◾️つらら
こんなつららがぶらさがっているような地形もあります。
この世のものとはとても思えません!! なんだか別の世界にやってきてしまったかのようです。ファンタジーの世界。
◾️クリスタル
こちらは「クリスタル」。
自然の造形というより、まるで人間が意図して生み出したアートみたい。
◾️地底湖に滑り込む
つるつるしていて、滑り台のような地形も。
実際滑り台として滑ることができます!
水たまりの中にどぼんと滑り落ちていきます。なかなか気持ちいいですよ、これ。
◾️リムストーンプール
奥の方はこんな感じ。小さな水たまり(リムストーンプール)が棚田のように並んでいます。これも石灰岩の浸食で形成された地形。
もちろん太陽の光が届かない洞窟中なので真っ暗なのですが、ガイドの方がライトを一本一本水たまりの中に並べていくと、こんなに幻想的な光景が浮かび上がります。
エメラルドに輝く水たまりたち。なんという絶景でしょうか。
見事な柱もあります。
天井からのつららと、地上から生えるたけのこのような地形が合体すると、こんな姿になるそうです。
洞窟にはさらに奥があるのですが、これ以上は水が深すぎていけません。この先は、完全に水没するエリアが続くそう。
エラブの地底には、何とも想像を絶する世界が広がっているのです。
◾️洞窟脱出
そしてケイビングを終えて、入り口に戻ってくると、太陽の光が差し込みます。
地上の世界に帰ってくると、なんだか妙に安心しました。この世に帰ってきた、という感じがします。
鍾乳洞の向こうには異界があると昔は想像されていたようですが、その感覚がよく分かります。鍾乳洞の中は、あの世という感じ。
◾️もっと上級の「銀水洞」にもチャレンジしたい!!
沖永良部島に行ったら、是非ケイビングしてみてください。
上の方でもちらと言いましたが、「銀水洞」というすごい洞窟も他にあります。
こちらは所用時間6時間くらい。費用も数倍!
それだけあって、リムストーンケイブとは比較にならない凄まじい冒険ができるようです。
銀水洞は、テレビでもよく紹介されていたりします。私も次回は是非銀水洞入ってみたいなー!! 絶対に行こう。
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