サクユリとイタジイの森。「小さな屋久島」御蔵島へ行こう!就航率には要注意。
こんにちは、ドクターリトーです!
今回の記事では、伊豆諸島の御蔵島(みくらじま)について取り上げてみたいと思います。
◾️御蔵島
御蔵島は、隣の三宅島(http://ritou-navi.com/?p=1354)から見ると東南の方角に位置する離島です。
https://www.sof.or.jp/jp/news/1-50/28_3.php
御蔵島はこんな位置にあります。伊豆諸島の中では小さめの島ですね!
http://www.ohhori.com/dolphin/mikura_map_b.htm
私は三宅島に一泊した後、フェリーで御蔵島に入りました。
御蔵島へのアクセス方法ですが、いずれにしても三宅島を経由することになります。フェリーで東京から直接訪れるか、それか飛行機で三宅島まで行って、三宅島から船(もしくはヘリコプター)かのいずれかになります。
◾️三宅島から御蔵島へ
三宅島を朝早く、フェリーは出発します。朝ぼらけの中をやってくる橘丸。なんとも味があります。
◾️まんじゅうのようなシルエット!
日が昇ると共に御蔵島が見えてきます。海から急に盛り上がった、形のよい島です。
大福のようにも見えますね。面白いです。
◾️御蔵島に到着
三宅島に着きました。港を出ると、急斜面の道路が続いています。
しばらく道路を歩くと、遥かに続く青い海が広がります。うん、とっても絶景。
そして近くには趣のある神社が。
◾️飛び入りでツアーに参加する
道路を歩いていると、何故か車が私の横に止まりました。
そして「乗って行きなよ」と車を運転していたお兄さんが言ってくれたのです。
せっかくなので乗せてもらうことにしました。実はこの車、「御蔵島案内ツアー」の真っ最中だったのです。
アメリカ人の若い男性と、30代のお姉さまが車には載っておられました。ツアー中だと知らずに乗ってしまって驚いた次第です・・・笑
しかし、私も便乗してツアーに途中から参加することになりました。毎度旅のプランが適当すぎて申し訳ないのですが。
ここ御蔵島は自然の宝庫なので、他にもエコツーリズム(自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることでその価値が理解され、保全につながることを目指す仕組みのこと)など、自然を満喫するためのプログラムが多数用意されているようです。
詳しくは、以下のページにて。
https://www.kankyo.metro.tokyo.jp/nature/island/ecotourism/mikurashima.html
◾️ヘビに出会う
車を走らせていると、前方にヘビがはっていました。ガイドのお兄さんは車を降りてヘビを捕まえてくれました。これは「シマヘビ」だそうな。私も握らせてもらいました・・・笑
◾️遭難しない仕組み
石仏の並び。山に入る時にはここに葉っぱを一枚敷いて、その上に石を置き、山に入っている合図にするのが風習だそうな。
葉っぱの存在で誰が山に入っているか、そしてまだ帰ってきてないかが分かるらしいです。
遭難しないための工夫か。まさに秘境感たっぷりです。
◾️サクユリ
道路沿いには、サクユリという大きなゆりがたくさん生えています。
サクユリは伊豆諸島固有の品種で、そして世界最大のユリだそうな。
とても大きく、可憐なユリです。御蔵島の自然を彩るユリですね。
◾️スダジイの森
車を降り、ガイドの人について森の中へと入っていきます。水気たっぷりの森。
三宅島は噴火が繰り返され、溶岩だらけの「火の島」という感じですが、御蔵島は「水と森の島」とでも呼ぶべき存在であるように思います。
三宅島と御蔵島、隣同士の島で距離も近いのに島の性格は正反対で、そこも面白いと思います。
森の中を歩いていると、大きな木がたくさんあることに気が付かされます。
実は御蔵島、巨樹の島として有名なんです。スダジイやシイの木が多くあります。
小さな島なのに、幹回り5メートル以上の巨樹が500本程度もあり、日本の巨樹の5パーセントがこの離島に集中しているとされます。樹齢数千年のスダジイもあると言われ、森が生い茂っていることから「小さな屋久島」と呼ばれるらしいです。
ガイドのお兄さんによると、屋久島が「大きな御蔵島」だそうですが・・・笑
水気のある森には、こんな可愛らしい生き物も暮らしています。
御蔵島、自然たっぷりの非常に魅力のある離島です。
◾️海にはイルカも生息
そして御蔵島、イルカが島沿いの海で暮らしている、伊豆諸島で唯一の島であるそうな。イルカが暮らす海を持つ島は、伊豆諸島の中で御蔵島らしいです。
なぜ御蔵島だけなのか、はっきりとした理由は分かっていないようですが、自然の豊かさと関係があるのかも知れないですね。イルカがたくさん生息することから、ドルフィンウォッチングのコースが御蔵島ではたくさん用意されているようです。
◾️船の就航率が良くないのは注意
注意点ですが、この御蔵島、船の着港率が良くないことで知られます。
風が強かったり天気が悪かったりすると、御蔵島を飛ばしてそのまま船が八丈島まで行ってしまうことがあるので要注意です。
私が島を出る時も、船がなかなか進まず、もしかしたら着港できないのではないかと思わせるほどでした。
帰れなければ、仕事を休まなければならないところでした・・・苦笑
是非、スケジュールに余裕をもって旅をしてくださいませ。
船が1日1便なので、もし着港しなければ次の日まで待たなければなりません。
その不便さ、時間的な緩さも島旅の魅力の一つだとは思います。本土の旅では、なかなか味わうことはできないでしょう。
ちなみに、夏場に比べて冬場は着岸率が下がるそうです。おそろしや。
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