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「ひんぎゃ」の恵み!!地熱釜とふれあいサウナ:青ヶ島

こんにちは。ドクターリトーです。今回の記事では、青ヶ島の「ひんぎゃ」、および、地熱釜とふれあいサウナについて、特集してみたいと思います!!

【青ヶ島情報】

《アクセス》八丈島から「愛らんど」ヘリコプター(1日9席)または、青ヶ島丸(欠航率高し)。アクセスに関しては、日本でも最高難度の離島ではないかと思います。

《宿泊》民宿が何軒かあります。ただアクセスが悪いこともあり、価格は結構高いです。島内に飲食店がないので、1日3食が基本

《食事》島内に食堂など一切なし。ただ居酒屋は夜やってます。

 

◾️ひんぎゃ

「ひんぎゃ」

聞きなれない言葉ですが、これは青ヶ島の方言。ひんぎゃ→ひのきわ(火の際)という意味合いで、要は青ヶ島の丸山付近の噴気孔のことを指します。

 

◾️二重カルデラの青ヶ島

 

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http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/star/gallery/

 

上の図は、青ヶ島の立体地図ですが、実に不思議な地形を示しているのがこの青ヶ島です。

 

二重カルデラといって南側のカルデラ内部に、小さな山(丸山)がそびえており、そのてっぺんがまたカルデラになっているのですね。カルデラの入れ子構造です。

 

◾️還住(がんじゅう)

この丸山は現役ばりばりの活火山で、1785年頃(江戸時代)の「天明の大噴火」では大規模な災害を引き起こし、島民が大量に死亡しました。つい230年前のことです。そして噴火以後、豊かな楽園だった青ヶ島は人が住めない無人島と化しました。

 

しかし人々は青ヶ島への思いを捨てることはありませんでした。青ヶ島から避難した人々は隣の八丈島で暮らし、忍耐の末に約50年後、見事青ヶ島への帰還を果たしました。大量死者を出した活火山の島への帰還を待ち続けた、青ヶ島の島民の望郷への執念は少し理解を超える面があります。この一連の帰還への行動は「還住(がんじゅう)」と呼ばれています。「還住」という厳しい言葉には、青ヶ島の人々が経験した苦難が染み込んでいるような気がします。

 

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◾️丸山から沸き立つ湯気

こちらが、丸山です。かつて大噴火を起こした丸山も、今では深い緑に覆われています。写真の手前側が地肌がむき出しになっていますが、ここにひんぎゃ、およびひんぎゃの地熱を利用した施設があります。

 

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地面から湯気が立っています。これこそがひんぎゃ。こんなところが何箇所もあるんです。青ヶ島自体が、生々しい活火山であることを嫌でも思い知らされます。

 

◾️外輪山の迫力

 

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このひんぎゃのあたりにいると、青ヶ島のカルデラの外輪山(カルデラを取り囲む山)の迫力をひしひしと感じます。360度、まるで城壁のような高い山が島を取り囲んでいるのです。ちょっと信じられないような景色。

 

◾️ひんぎゃの熱を利用した地熱釜

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ひんぎゃは、噴火のなごりで恐ろしいものでもあるのですが、大地の恵みも一方でもたらすものです。

こちらは、ひんぎゃの地熱を利用した、地熱釜。強力な地熱で、釜の中に食べ物を入れておくと、なんでも蒸してくれる便利な代物です。

 

◾️さっそく調理してみる

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こちらは、泊まった民宿で用意してもらった食材たち。魚やウィンナー、卵、じゃがいも。

じゃがいも以外は10分程度。じゃがいもは30分程度で蒸しあがると言われました。

 

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釜の足元近くに赤いレバーがあり、レバーを上に引き上げると蒸気が出始め、調理が始まります。

 

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準備も整い、調理スタート!!

 

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10分が経ち、調理完了。ひんぎゃを利用して作られた塩、「ひんぎゃの塩」を使っていただきます。

まろやかで、非常にいい味をしています。

 

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じゃがいもも、ほっこりしていて、いい感じ。

 

◾️ひんぎゃの隣には地熱サウナも

 

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地熱釜だけでなく、地熱を利用したサウナとお風呂もあります。「ふれあいサウナ」という名で、格安300円で利用可能。

 

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結構暑かったですが、暑い中集落からカルデラまで徒歩で向かったので、ありがたい存在でした。

 

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タイルはとても熱くなっているので、注意必要です笑

 

◾️製塩工場

 

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こちらが、ひんぎゃの塩を作っている、製塩工場。見学は不可でしたので、よくわかりませんでしたが。

 

青ヶ島を訪れた際には、まず島全体が見渡せる大凸部、次にこのひんぎゃに行ってみてくださいませ。とても楽しいところです。

 

離島ナビ

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