「ヤギ汁」が島の名物。ヤギがたくさん放牧されている波照間島!!
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、波照間島のヤギたちについて扱いたいと思います。波照間島はヤギがたくさん放牧されている珍しい島なんです!!
【波照間島情報】
《アクセス》石垣離島フェリーターミナルから高速船、またはフェリー(高速船は欠航しやすいので要注意)。
《宿泊》民宿は充実。ホテルもありました。ただ予約は事前に取っておいてください。シーズン中は観光客多いので。私は民宿「うるや家」に泊まりました。食事も美味しく良い宿でした。
《食事》売店に関しては、スーパーコンビニはなく「共同売店」のみ。食事処はいくらかあります。
◾️ヤギだらけの島
波照間島の中心の集落には赤瓦の家が立ち並んでいますが、集落を一歩外れると途端に草地やさとうきび畑が広がり、実にのどかです。
そして草地には、ちらほらと真っ白いヤギの姿が見受けられます。
こちらは子ヤギ。耳がピンクでまだ生後それほど経っていないようなあどけない雰囲気を醸し出しています。
ヤギは、波照間島の至るところで見かけます。それは本当にたくさんに。
ヤギはペットとして飼われている訳ではなく、もちろん食用です・・・笑
波照間島では「ヤギ汁」が郷土料理としてあり、ヤギたちはその材料に使われるのです。ヤギ汁は沖縄では「ヒージャー汁」とも呼ぶらしいです。
ヤギ汁なんて本土で食べる機会はないので、これはかなり日本離れしている食文化です。
私は食べたことがないのでわからないのですが、ヤギ汁はかなり臭いの激しい食べ物らしいです。
部屋中にヤギの臭いが漂い、食後もヤギの臭いが取れないのだとか。
チャレンジする勇気、ありますか?・・・私は、あるかどうか分かりません。
ちなみに見た目はこんな感じだそうな。ちょっとソーキそばっぽいかな。臭い消しによもぎの葉などを入れてヤギ肉を骨ごと煮込むそうです。
ヤギは逃げ出さないように、首輪で繋がれて一定範囲内しか歩き回れないようになっています。
しかし子ヤギには縄がつけられていません。子ヤギの習性上、親ヤギの元を遠く離れることはないからです。
草をもりもり、ひたすら食べています。食欲旺盛です。
子ヤギは高い声で「メェーーーー!!」と、ヤギのテンプレのような鳴き声を立てるので、とても可愛らしいです。
何度も何度も繰り返し鳴きます。
一頭だけですが、黒ヤギも見かけました。
◾️郵便局にもヤギ?
島の郵便局では、やはり童謡「ヤギさんのお手紙」ネタが!!
「波照間島から」おてがみついた?・・・笑
この波照間島の郵便局は、日本最南端に位置する郵便局としても有名です。
なぜなら波照間島が、日本最南端の有人島だからです。
◾️八重山独特の墓、亀甲墓(かめこうばか)
ヤギ以外も少し見てきましょう。
波照間島だけでなく八重山全体の文化ですが、不思議な形の巨大なお墓も島ではたくさん見かけます。
これは亀甲墓(かめこうばか)と言われ、女性の子宮を表現しているといいます。
子宮から生まれ、子宮へ帰るという、沖縄の思想を体現しているのだとか。本土のお墓とは大違いですよー。
ちなみに本土のお墓は個人に対する墓ですが、沖縄の亀甲墓は一族が皆入るお墓なのです。それだけ血縁の結びつきが強いということだと思います。
周りには、印象に残る植物も植えられていました。
名前は分からないのですが。紫と緑のツートンカラーの草。お名前知っている方がいたら、教えてください。
◾️昔の見張り台、コート盛り
こちらは、コート盛。集落の外れにあります。
サンゴ石を積み上げてつくられています。といっても現在は使われていません。琉球王国時代に、海を監視する見張り台として使われていました。
船が海を通りかかったりすると、いち早く発見することができました。
現在もコート盛の頂上まで登ることができ、ちょっとした展望台のようになっています。
◾️集落を救った井戸、シムシケー
こちらは、シムシケー。大昔に使われた井戸です。
波照間島は川などないので干ばつが多く、雨が降らずに水不足に陥りそうな時にも、このシムシケーは変わらず水をたたえていたので、実に重要な集落の命綱だったと言われます。
日照りで大変な水不足に陥っていた時に、集落の女性が飼っていた牛が偶然探し出したと言います。
まさに集落を救った神の牛です。牛は死後も集落の守り主として、手厚く埋葬されたと言います。
他にも波照間島には見所いっぱいです。是非とも訪れて、ヤギたちと遊んでくださいませ。