京都の山間に秘境あり!北山杉の里や菩提の滝。銀杏が有名な神社まで。

今回の記事では、京都市の山間地域で半年程度暮したので、名所などをいくらかご紹介させていただきます。

 

下の地図の赤丸あたり。京都市街からもかなり近いエリアです。車で30分くらいかな。京都は市街が観光地として有名ですが、山間もそれに負けない魅力的なエリアです。近いですので、足を運んでみてくださいませ。

 

 

 

◾️北山杉の豊かな地域

 

中川地域は“北山杉の里”として有名です。北山杉は、全国的なブランド力を持つ杉です。磨き丸太など、床の間には必須の木材です。

 

 

 

北山杉が文字通り“林立”する光景を、至るところで目にすることができます。とても素晴らしい眺望で、心安らぎますよ。

 

 

北山台杉”といって、下部の太い部位だけ残して、上の方に直径の小さい幹を伸ばしていく手法も、北山杉独自のものです。幹の細い木材は垂木と呼ばれるもので、細くても需要があります。比較的短い年数で生産することができるのが良いところ。

この台杉は北山が世界唯一の産地であり、歴史は数百年にも及ぶそうです。それにしても、ユニークな形状です。京都にこんな不思議な文化があるとは、初めて知りました。

 

 

こちらが北山杉の母樹と呼ばれる白杉です。中川八幡宮の敷地内にあり、神々しい雰囲気を醸しております。

 

北山杉は、実は挿し木で増やす方法。つまり全て同じ遺伝子を持つクローンだそうです。つまりこの母樹が全ての北山杉の親ということ。伝説なので事実かは分からないのですが、夢のある話です。

 

 

現在は使われていないのですが、木造倉庫群というところもあります。昔はこちらで丸太材の製造をしておりました。

 

◾️北山杉を研磨した磨き砂を採取した、菩提の滝

 

 

北山杉を磨くための、磨き砂を採取した菩提の滝が、中川集落の南側にあります。

 

この菩提の滝には伝説があり、かつて病気で難渋していた坊さまを中川村の村民たちが助けたところ、“この滝の砂を用いて北山杉を磨けば良い木材になり、村も豊かになるだろう”とアドバイスをお礼にしました。その通りにしたところ、北山杉は有名になり、貧しかった中川村は豊かになったということです。

 

実際に訪れてみると、かなり迫力のある滝です。

 

 

ただアクセスするのが難しく、途中はこのように川の中に水没した道を歩かなければなりません。どうしてこうなっているのかよく分かりませんが、地形変動が起きたのかも知れません。サンダルなど履いて、濡れても良い格好で赴く必要があります。

 

 

こちらは、鷹ヶ峰に近い場所になるのですが、沢の池というところ。京都市街からすぐそばにあるのに、とても静謐で魅力的なスポットです。バーベキューやキャンプをする場所としても密かに人気があるそうです。

 

川端康成の名作、“古都”の映画化(上戸彩主演)では、ここがロケ地に使われています。古都は北山杉がテーマの一つになっている小説ですので、是非読んでみてください。

 

◾️小野郷、岩戸落葉神社

 

 

小野郷地域には、シンボル的存在である、“岩戸落葉神社” こちらは、源氏物語に登場する落葉姫を祀っているというユニークな神社。小説の中の登場人物を祀るとは、不思議な感じ。でも日本神話の登場人物もおそらく架空の人物たちなので、そういう意味では普通のことなのかも知れません。

 

 

とても静かで、暮らしやすい地域です。

 

 

少し小さな写真になるのですが、秋になるとこの通り。黄金色に染まり、非常に美しいです。

 

 

境内にも、銀杏の葉の絨毯が広がる。知る人ぞ知る、黄葉の名所です。

 

◾️司馬遼太郎もよく宿泊した、雲ヶ畑・志明院

 

 

志明院”という寺院が雲ヶ畑にはあります。

 

こちらの寺院は賀茂川の源流に位置していて、大阪湾へと注ぐ淀川の出発点になります。ですので、水源の守り神としての役割があります。

 

有名な歴史作家・司馬遼太郎がよく宿泊して、執筆をしていたそうです。色々な意味で奥の深い神社です。住職さんも面白い方だそうで、何度も行ってみたいところです。

 

京都というと、金閣寺・銀閣寺、大文字、伏見稲荷などメジャーなものを思い描きがちですが、高雄の向こう側には“もう一つの京都”がありました。私もしばし京都市民でしたが、これまで全く知りませんでした。新鮮な発見に目からうろこの想いです。

 

まだまだ魅力いっぱいなので、是非とも訪れてみてください。

 

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