能登半島・輪島から50キロ!!国境の島、舳倉島(へぐらしま)
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では能登半島沖に浮かぶ国境の離島、舳倉島(へぐらしま)について取り上げたいと思います。
【舳倉島情報】
《アクセス》輪島港までバスで移動。輪島港からはフェリー(1日1便。欠航多し)
《宿泊》二軒のみ民宿あり。宿泊は事前に予約必須。なかなか宿泊大変のよう。
《食事》日帰りなら用意していった方が良い。
◾️小さな舳倉島、絶海の孤島!
http://wajimanavi.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=182
舳倉島は、能登半島・輪島市の沖合、北に約50キロのところに位置していて、文字通りの「絶海の孤島」です。
島は真っ平らで山などなく、そしてとても小さな島。面積は約0.55平方キロです!1平方キロもない本当に小さな島。
googleマップで確認するとこの通り。現在地の青丸しか見えない。小さすぎて、かなり縮尺を大きくしないと地図に反映されません。
ちなみに人口はたったの数十人!! まさに日本海に浮かぶ「幻の島」。
漁業の島であり、夏場は海女さんがやってくるので人口が増えるそうです。バードウォッチングでも有名らしいです。
◾️まさかの「突き返し」
こちらは能登半島の先端に位置する輪島港。
漁船がいっぱいで、賑やかなことこの上ないです。イカ漁も盛んなのか、電球を吊るした船を非常によく見かけます。
こちらが、舳倉島に行くための船、フェリー「ニューへぐら」。結構いかしたデザインの船です。
フェリーは、輪島港と舳倉島の間を一日に一往復のみ運行です。人口も少ないし訪れる人も少ないので、船便は少ない様子。
詳しくはこちらのHPをどうぞ!→http://hegura.com/unkou.html
しかし、この日は特別でした!
チケットを買いに行った際に衝撃の事実が発覚し、この日は波が高いためにまさかの「突き返し」という運行になるということ。
「突き返し」とは、フェリーは一応島に向かうが、天候が崩れることが予想されるので停泊せずにすぐに引き返してくるということらしい。
日帰りでも数時間かけてたっぷりと観光できると思ったのに、島にはほとんど滞在できないことになってしまいました。とほほ。
それでも能登まではるばる来たのだから、とりあえ舳倉島まで行くことにしました。ドクターリトーとしては、これくらいのことでは諦めません。
◾️船中で島の老人と出会い、解説してもらう!!
船は無事輪島港を出発しました。
空は晴れ渡っているが、確かに波は少々高い。こんなに晴れているなら、島に長い間停泊してくれればいいのになあと思いつつ。
しばらくするとこんな不思議な島(岩?)が見えてきました。これは「七つ岩」という岩だそうです。確かに7つある!
輪島と舳倉島のほぼ中間に浮かんでいます。
フェリーの屋上デッキに立ち尽くして七つ岩を眺めていると、乗り合わせていた島の老人に話しかけられ、色々と教えてもらいました。
行きずりの老人から情報を聞き出すなんて、まるでRPGの世界のようですが、島旅では自然とこういう展開になることもままります。これも旅の面白いところではあります。
老人の話によると、舳倉島は今では人口はとても少なくなっているが、かつては小学校が何クラスもできるほど子供がいたこと。ただいまは小学校は休校中だそうです。今の人がいない状況からは信じられないような事ですが。
そしてさらに驚くべき情報。それはなんとこの七つ岩内の一つ、「大島」にもかつては人が住んでいたということ(!)
なんでも漁師が小屋を建てて暮らしていたそうです。こんな島とすら呼べない岩のようなところに暮らすとは、とてつもなく寂しい暮らしだと思うのですが。一体どんな様子で暮らしていたのでしょうか。何だか気になりました。
無人島のロビンソンのような暮らしか・・・そんな訳はないだろうけれど。
こちらがその、一番大きな「大島」。よく眺めると灯台も設置されています。絶海の孤島感がすごいこと。
◾️ついに舳倉島が見えてきた!
船はさらに北へ向けて進み、輪島港を出て一時間半もすると、ついに舳倉島が見えてきました。
海の上から眺めても、実に扁平な離島であることが伺い知れます。あまりに平なので、昔は船が島と気がつかずに座礁したりしたそうです。
舳倉島間近に到着。平たい島の中で真っ白い灯台が目立っています。この灯台は、平らな島に船が衝突することを避けるために設けられたとのこと。
◾️たった15分の島内散策!
「突き返し」のため、船はたった15分しか港に停泊しない(!)ことになり、少ない時間を有効活用するため全力疾走しながらわずかな時間の島内観光にいそしみました・・・笑 こんなに全速疾走したことは、久しぶりでした。
こちらは先ほども紹介した島のシンボル、舳倉島灯台。なかなか洒落たデザイン。青空によく映えます。
こちらは金刀比羅神社。
鳥居の両脇に石が積み込まれていますが、これはケルンといって、舳倉島特有の文化だそうです。石を積み込むと龍神様への供養になって利益が上がると信じられているそう。不思議な信仰です。
島の北側には、荒涼とした風景が広がります。まさしく「孤島」という表現がぴったりくる、そんな景色。この向こうには日本海がただ広がるばかりです。
「へぐら愛らんどタワー」というところに登ってみると、こんな光景が広がります。鍵が閉められていて、展望台に出ることはできませんでした。
◾️もう一度ゆっくり探検したい舳倉島
あっという間の15分間でしたが、船の出航には間に合い、帰路につくことに。もう一度時間の余裕をもって訪れてみたいと思った舳倉島でした。
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