まるで沖縄の集落？上甑島をあれこれ散策してみた。長目の浜、トンボロなど。

こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、甑島列島の島の一つ、上甑島を観光してみた報告をしてみたいと思います。

上甑島へのアクセスには二通りあり、串木野港からフェリーに乗るか、川内港から高速船に乗るかです。こちらはフェリー。なかなかええ感じでした。

紺碧の東シナ海を超えて、甑島が見えてきました！！　この島影が見えてくるのが、島旅の一つの醍醐味ではあります。

ちなみに帰りは、フェリーとは別のもう一つの渡航手段「高速船　甑島」を使いました。

普通の離島航路ではありえないほど（結構ボロい船が多い苦笑）洒落た、実に美しい高速船です。あまりにもデザイン性が優れているので、とても印象に残りました。

内装もこの通り。どこのホテルのラウンジだよーと思わずツッコミを入れたくなりました。普通の船の部屋って、ほぼ実用性だけに特化していたりするのですが、「高速船　甑島」に関しては、そのパターンを見事に覆してくれました。

こちらが、上甑島の中心集落、里集落の光景。

こちらはバナナの樹。バナナの樹が青々と茂っています。

こちらなんて、沖縄の建物そっくり。赤瓦だったら波照間島などで普通にありそう。というか、ありましたよ、こんなの笑

ここは沖縄の集落でしょうか？　思わず勘ぐりたくなりました。

極め付けは、こちら。「石敢当（いしがんとう）」という、沖縄の家によくある魔除けです。

沖縄の文化ですが、聞いたところでは鹿児島にもあるそうです。

それにしても、上甑島の琉球テイストには驚きました。緯度的には、鹿児島市街よりも北なくらいなのですが、もう南国の様相を呈しています。

私はよく知らなかったのですが、テレビ番組「ボンビーガール」の「こしきの宿」というスポットらしいです。一から宿を作ろうという取り組みだそうです。ここが名所になって観光客を呼んでいるとか聞きました。

「日本島嶼学会」という組織がありまして、上甑島を訪れたのはその年次大会に参加するためだったのですが、上甑島をあちこち名所を観光する便利なバスツアーに参加させていただきました。

上の写真は、中甑島と下甑島を結ぶ大橋。まだ架橋途上です。２００８年頃から造り始めて、２０１８年に完成するそうなので本当に壮大な事業です。あともうちょっとで完成！！　これで上甑島、中甑島、下甑島の三つの島が一つになります。

これで旅行者の移動も容易になるし、経済的な結びつきもより強まる。色んな意味で甑島を変容させることでしょう。

よろしければこちらの記事を。橋は離島をどう変えるか→http://ritou-navi.com/2015/08/21/bridge/

こちらは、「長目の浜」というスポット。実に眺めの良いスポット。京都の天橋立と似ています。砂州が海岸に蓋をして、池を作っています。

江戸時代、島津の殿様が甑島を訪れた時に「眺めが良い」と言ったことから「眺め→長目」になったそうなので、実際その名通りなのです。面白いネーミングセンスですよね。

ちなみに三つの池は手前からそれぞれ「鍬崎池」「貝池」「なまこ池」という名で、それぞれ水質が違うそうです。上甑島随一の有名スポットで、国内でもなかなかこういうところはないと思います！

こちらは、里集落周辺の風景。函館とどこか似ている地形。これ島が砂州でくっついたトンボロ（陸繋島）という地形なのです。こちらも上甑島の見所の一つだそうです。地形の魅力がふんだんなのが、甑島列島の魅力です。

実は甑島列島の地形の魅力を真に知ることになったのは、この二日後に参加したクルージングにおいてなのですが・・・。

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