ポテチの匂い?「生ける軍艦島」東邦亜鉛の契島(ちぎりしま)を訪問した話。
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、瀬戸内海の「生ける軍艦島」と呼ばれる契島(ちぎりしま)について取り上げたいと思います。
◾️契島?
契島。 ちぎりしま? なんぞやそれは。
それほど知名度がないので、知らない人も多いかと思います。契島は、瀬戸内海は広島県大崎上島沖に浮かぶ小さな島です。
この離島はとても不思議な島でして、全島を東邦亜鉛という一企業は占有しております。そして関係者ではない一般人は上陸が許されていません。なぜなら、この島は亜鉛の精錬を目的に利用されている特殊な離島だからです。
しかしその風貌が、遠くから眺めるとまるで軍艦島のようで、長崎の世界遺産「軍艦島(端島)」になぞらえ、「生ける軍艦島」と渾名されています。
それではさっそく生ける軍艦島、契島を見に行ってみましょう。
◾️大崎上島を発つ。
契島へ向かうには、二通りの行き方があり、一つは本土の竹原港から東邦亜鉛の社用船で行くこと。もう一つは大崎上島の白水港から町営フェリーで行く方法です。
一般人は社用船には乗れないので、大崎上島から出発する必要があります。上の写真の船ですね。かなり小さいです。
日の丸の旗を揺らしながら、船が出発。さっそく契島へと向けて出発です。
◾️契り島が見えてきた!
さっそく契島が近づいてきました。まだ遠いですが、尖塔(?)も聳え、確かに見た目いかにも軍艦のようです。
軍艦らしく、白煙も上がっています。白煙が上がっているということは、契島が稼働している証拠。
さすが、生ける軍艦島!!
◾️島の中を見渡す
契島が近づいてきました! 島の中がはっきりと見渡せるようになります。
小さい島なのに、車が何台も止まっているのが印象的。移動にはやはり必要なようです。
倉庫や、岩山のようなものが見受けられます。亜鉛の精錬の過程で排出されるものでしょうか。
そして気になるのは、コンソメポテチのような謎の匂い・・・笑
これもやはり、亜鉛の精錬の副産物なのでしょうか。とても鼻につきます。しかし、何故かとてもくせになる匂いです・・・笑 ずっと嗅いでいたい。
◾️上陸してみた!
船はついに、めでたく契島に着岸しました!
しかし一般人の私は、上陸することができません。島へとすたすたと歩いていくお兄さんが羨ましい。間違いなく東邦亜鉛の関係者です。
せっかくなので、フェリーの上で船員の方に記念写真を撮っていただきました。ありがとうございます。
船の上なので、ぎりぎり上陸はしていません。桟橋までは上陸オッケーなので、船から降りてしまっても別に良いのですけど。
◾️さようなら、契島!!
海の上から見ても、ザ・「工業の島」。
未来少年コナンに、インダストリアルという工業島が出てきましたが、まさにそれを彷彿とさせます。自然などひとかけらもなく、工業のためだけに存在する謎の島。
それが契島と言えるかもしれません。通常の離島風景からはあまりに逸脱していて、深く印象に残ります。
契島を後にして、フェリーは海を走ります。
上陸することすら叶わない、幻の島。中はどうなっているのか、全くわからない。
しかしだからこそ大きな想像を掻き立て、ますます知りたくなる。
契島はそういった底知れない魅力を持った離島なのだと思います。
見にいくだけですが、行く価値は十二分にある。契島。
是非とも、ご自身で見に行ってくださいねー。
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