The Topから眺める世界遺産・ジョージタウンは必見!マレーシアのペナン島。
こんにちは、ドクターリトーです。「海外の島」についての記事が続いていますが、今回はマレーシアのペナン島について扱います。街自体が世界遺産されたジョージタウンを擁するとても美しい島でした。特にThe Top という高層ビルの頂上から眺める街並みは素晴らしかったです。後ほど紹介しますので、お楽しみに。
⬛️ペナン島
ペナン島は、マレーシア(半島部の方)に属する島。半島の西側、つまりマラッカ海峡に面しています。マレーシア国土の中ではかなり北の方に位置します。
https://www.travel-zentech.jp/world/map/malaysia/Penang.htm
ペナン島自体はこんな形状をしています。ほぼ四角い形の島で、「ペナン・ブリッジ」でマレーシア本土と繋がっているので「離島」ではありません。
面積は295平方キロと結構大きいです。日本の離島と比較すると、八重山の西表島(289平方キロ)とほぼ同じ大きさですね。
人口は70万人と驚くべき数字。東南アジアの島あるあるで、相当人口密度は高いです。
⬛️マラッカ貿易。イギリスの「海峡植民地」
ペナン島はマラッカ海峡に面しているので、その地勢を利用して古い時代から貿易船の寄港地として栄えました。
18世紀末にイギリスに割譲されて以降は、シンガポールやマラッカなどと同様に「自由貿易港」になります。イギリスの「海峡植民地」になったということですね。
そういう訳でペナン島の中心エリアである「ジョージタウン」には現在でもイギリス風の文化が色濃く残り、エキゾチックな雰囲気の街並みです(後ほど紹介します!)。歴史的価値の高い建築も多く、街並みが美しいので「東洋の真珠」なんて呼ばれたりもしているようです。確かに島の形も真珠みたいですし・・・笑
ジョージタウンは「マラッカ海峡の歴史都市群」の一角として世界文化遺産に登録されてもいます。
第二次世界大戦の際は、一時日本に占領され、日本の勢力圏に入ったこともあります。そういう意味では日本とも関係のある島と言えるかも知れません。
⬛️ペナン島に着港
船は朝方には、ペナン島のジョージタウンに着港しました。ジョージタウンの街並みが朝日に染まり、美しいです。
どんな街なのか、早く降りて散策してみたくなりますね。
⬛️市役所・市庁舎
こちらは、「Town Hall」つまり、ペナンの市役所。
もう一つ、こちらは「City Hall」。つまり「市庁館」
市役所の建物も綺麗でしたが、こちらの方がさらに豪華でまるで宮殿のような佇まいです。これこそイギリス植民地時代の名残に違いありません。
1903年にオープンしたそうで、ビクトリア建築様式がとられているようです。なぜか、日本語の説明もありました。日本人が多いという証左でしょう!
実はマレーシアは10年以上連続で「日本人が住みたい国」1位であり続けているそうです。その中でもこのペナン島は日本人の移住者が多いところだそうです。
料理も中華、日本、イタリアン、マレー料理など各国のものが揃っていて、ジョージタウンの文化的な街並みもあります。またマレーシア自体治安の良い国で、親日的。そして道路もイギリスの植民地だったので左側通行、日本と一緒です。確かにこれは言うことことないですよね!
私もマレーシアに移住したくなってきました・・・笑 いつか移住できるようになってみたいです。未来は分からないので。
ペナン島と日本人についてはこちらの記事もご覧ください。
長期滞在したい国8年連続1位 マレーシア・ペナン島の観光戦略
→https://www.projectdesign.jp/201412/vitalizinglocal/001753.php
⬛️コーンウォリス要塞
こちらは、「コーンウォリス要塞」というスポット。
18世紀のイギリスの東インド会社が防衛のために築いた要塞です。大砲がずらりと並び、とても堅牢そうに見えます。海際にあるので、対敵艦用かも知れません。
⬛️ビクトリアメモリアル時計台。ペナンの街並み。
こちらはジョージタウンのランドマーク的存在である「ビクトリアメモリアル時計台」。
ジョージタウンの街並み。写真奥に見えるのは別の時計台です。
ジョージタウンの街並みは本当に美しく、確かにここで暮らせたら素晴らしいいだろうなと思わせるものがあります。東南アジアの街は猥雑なイメージがありますが、ここはそうではありません。
傘付きの三輪車。こちらは東南アジア独特な乗り物かな。不思議な趣があります。便利で快適ですが、こんな異国情緒漂う光景も同時に眺められる街。
信号の渡れる時間も長いので、シンガポールのように時間に急かされることもありません。同じ東南アジアの国なのに大違い。このペナン島はリゾート地なので、時間がゆったりと流れています。まさに「島時間」。
⬛️プラナカン様式の家並
ジョージタウンの街でよく見かけるのは、こんなカラフルでかわいい街並み。
これはシンガポール島の記事でも紹介しましたが、「プラナカン様式」という文化が反映された建築物です。
プラナカンとは、マレーシアに東南アジアに移住した中華系移民の末裔を示す語ですが、プラナカン文化は中華文化とマレー文化、そして西洋文化が融合された不思議なもので、独特な味わいがあります。
ジョージタウンのあちこちで見かけます。このプラナカンの家並もこの街の美点の一つであるように思いました。
⬛️針金アート
街のあちこちで見かけたのは、こちらの「針金アート」。
漫画を題材にしているのかもしれませんが、かなり本格的に作り込まれていて、もはやただの遊びでなく芸術の域に立派に達しています。一緒に記念撮影してみるのが良いかも知れません。
「ストリートアート」といって、壁に絵が直接描かれたものもあります。そちらの方がむしろ有名です。私はなぜか見かけなかったのですが・・・苦笑 また見てみたいです。
⬛️「The Top」に登ってジョージタウンを見下ろそう!
街並を歩いていると、いやでも目を引くのはこちらの高層ビル。このビルだけが突き抜けて高いです。ジョージタウンの風景の中では奇妙な存在で、東京のスカイツリー的な存在です。
これは「コムタ(Komtar)」というビル。
コムタの最上階には「The Top」という展望台があるので、是非上がってみましょう。2000円しますが、その価値は十分あるし、せっかくペナンに来たなら行かないと損です。
エレベーターの中では、乗っている間中こんな映像をずっと見させれます。コムタについてのあれこれ、エピソードらしいです。
実はこの何の変哲もなさそうな映像にはある仕掛けがしてあって、頂上についた時にはあっと言わせる面白い仕様になっています。ネタバレになりますので、書きません・・・笑
こちらが、頂上からの展望! 街がおもちゃのように見えます。
街を歩いている時には気がつかなかったのですが、赤い屋根の家が大部分です。そして家の幅は狭く、奥行きが長いですね。まるで京都の家のような感じ。
赤い屋根は、沖縄の赤瓦の家屋を思い起こさせました。南の島と赤屋根は相性がいいのかなあ。確かに青い海や熱帯の緑の深い森と馴染みが良さそうですが。
足元が透明のプラスチックになっている箇所もあり、怖ろしくもありますがより空中散歩感覚を楽しめます。安全だとはわかっていても、やはり怖いです。でも自由で楽しい。なんとも言えない気分。
実はバンジージャンプもできるそうです。財布に余裕のある勇敢な方はトライしてみるのも良いではないでしょうか。いろんな意味で、このThe Topには来るべきですよ。絶対。
⬛️南の島にはフルーツが似合う
コムタから降りてからも、観光を続けました。
街角で目につくのは、南国フルーツのお店。バナナやスイカ、マンゴーなど。南の島ではトロプカルフルーツはひときわよく映えます。
車にて移動販売のお店まで。すでにカット済みで氷で冷やされているので、とても美味しそう。
⬛️戦争犠牲者の碑
港のそばにまで帰ってきました。海岸沿いにはハイビスカスの花が咲き乱れるこんな公園が。海の色も明るく、南の島感が抜群です。日本の南西諸島でもよくみかけるような景色。初めて訪れた海外の島は香港島でしたが、初めて訪れた「海外の南の島」はこのペナン島。そう確信しました。
こちらは公園内にあった戦争犠牲者を供養する碑。
我らが日本国も「WORLD WAR II」にて大迷惑をかけたはず。犠牲者たちの冥福を心からお祈りします。こんなのどかな島にも、確かに戦争で荒廃した時代があったはずなのでした。
ペナン島の散策記はこれくらいです。まだまだ知らない魅力があるのでしょうが、1日では分かりません。マレーシア、そしてこんな素敵な島に移住できたら、きっと毎日楽しいだろうなあ。心からそう思います。
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