船舶関係,  瀬戸内海・豊後水道の島

子供や若者に優しい離島?学生の多い離島・元気な坊勢島を散策してみました。

こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、家島諸島の3島目、坊勢島(ぼうぜしま)について扱いたいと思います。

坊勢は見どころが多く、とても楽しい島であるので是非とも読んでみてください。

 

■若者の多い島、坊勢島

 

坊勢島は、家島諸島の一つ。面積1・87平方キロ。人口は約2000人。小さな離島である割に、人口が非常に多いのが特徴です。

 

最近は人口減少が進んでおりますが、かなり最近までは坊勢島は人口がむしろ増加していた離島でした。子だくさんで、学生・若者の多い島なのです。その理由も推測しながら、記事にしていきたいと思っております。

 

■坊勢島へと渡る

 

 

前回紹介した男鹿島から、坊勢島へと渡っていきました。港付近には、素敵な神社があり、とても良い感じです。

 

 

“海神社”という神社です。赤い橋を渡って参拝します。まるで竜宮城のような雰囲気ですね。弁天様とよく似ております。

 

 

橋を渡ると、こんな感じ。いかにも漁村らしい、素敵な神社です。

 

■港すぐそばの食堂、“ひろちゃん”で昼ご飯

 

 

坊勢港のすぐそばにあるのが、こちらのお店。飲食店の少ないこの島では、貴重な存在です。

 

 

 

唐揚げ丼です。これで500円なので、お手頃ではないでしょうか。他にもお惣菜などが取り揃えてあり、テイクアウト可能。島のプチ商店的な役割を果たしているのかも知れません。

 

■漁獲高は兵庫県でも有数の島、漁船がいっぱい並んでます

 

 

坊勢島は人口の多い島だと最初に書きましたが、その理由は漁業が盛んであることが大きな要因です。やはり産業がある離島は強い。瀬戸内のほかの島々でも、業種は違いますが、造船業が盛んな島はやはり勢いがあります。

 

 

漁船には、それぞれ特徴的な図柄が描かれていまして、目を楽しませてくれます。

 

 

かっこいいから一隻欲しいなあ(笑)

 

私は御覧の通り、離島好きなのですけれど、船も好きなので、余裕があれば一隻くらい手に入れたいと思います。難しいかも知れませんが。

 

ただの離島好きというより、海・島・船の三つが好き。三位一体のようなものです。

 

■迷路のような集落で楽しんで迷おう!

 

 

前述した通り、坊勢島は面積が小さい割に人口が多い離島です。だから家々が非常に密集しており、道も細く、意図せずに迷路のような面白い街並みが実現しています。

 

 

土地の狭い離島では、一般的に集落の通路が迷路化していることが多いですが、坊勢島は特にその傾向が強いように思われます。

 

 

初めて離島を訪れると、一体どっちにいけばどこに辿り着くのか、全く分かりません。しかし、その迷う過程を楽しむが島旅だと思います。島旅なんて、効率を求めてやるものではなく、非生産的な営みでしかないので、それでよいのです。

 

 

階段から垣間見える景色も素晴らしいです。本当に隙間なく、家々が並んでいるのが分かりますよ。

 

 

家々の向こうに墓地もあります。斜面を利用した、いかにも島っぽい墓場です。

 

 

ソーシャルディスタンスが要求される昨今に反するかのように、ぎっしりと家が密集していますが、ちゃんと畑も営まれているのですから立派なものです。島では新鮮な野菜が手に入れにくいので、ちょっとした畑があると非常に役に立つかも知れません。

 

 

路地が狭いので、原付は必須アイテムであるようで、島中に溢れかえるようにあります。この島で車は確かに使えない。原付がふさわしいです。

 

 

御覧の通り急な坂道が多いので、自転車も向いてないはずです。原付一択です。

 

免許はやはり、16歳から取得なのかなあ。

 

■子供が多いので、学校が生きている。

 

 

離島は、そして瀬戸内海の島々は特に、長らく続く人口減少に悩んでおります。ですので、小学校が廃校・休校になっていることが大抵多いです。

 

でも坊勢島は子供や学生が多いので、小学校がちゃんと開いております。やはり子供がいると、島の雰囲気も明るくなり、未来があるなあと感じさせてくれますね。

 

 

こちらは中学校。

 

家島になぜ子供が多いのかというと、伝統的に子供を大事にする文化が根付いていることが原因として挙げられるのではないかと思います。近頃では廃れ気味だそうですが、子供が独立する際に、新築の家をプレゼントする習慣が島にはあったそうです。それくらい子供を愛する文化がこの島には根付いてきたということ。もちろんそれを可能にしたのは、漁業を基盤とする確かな経済力がこの島にあることです。

少子化や地域おこしという観点からも、学ぶべき点の多い島であるように、感じられました。

 

基盤産業と、子供(未来世代)を愛する姿勢。それが地域の活性化には不可欠な要素なのだと感じられます。

 

 

中学校の片隅に安置されていた、化石。珍しい“波の化石”だそうです。

 

 

坂道から眺める景色も絶景。

 

本当に色々な意味で、関心を惹く面が多いのがこの坊勢島です。まだまだ魅力がたくさんですが、力不足で伝えきることができずに申し訳ありません。何回も足を運んでみたくなる離島。それがこの島です。

 

離島・秘境ナビ

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