北海道網走監獄などに行った話。ゴールデンカムイの聖地に一つ。
かなり昔の事になりますが、網走監獄に行った写真を見つけたので、少々取り上げます。
時代と共に移り変わる受刑者の制服たち。昔はオレンジだったのですが、今は緑のようです。近頃は普段着も着用するなど、刑務所の暮らしはラフな方へ向かっているよう。
施設の入口近くで、網走刑務所の概要について説明してくださる典獄のマネキンさん。
こちらは監獄本館跡、パノプティコンと言って、囚人を一か所から監視できるシステムが整えられた、非常にうまくできた構造物。「ゴールデンカムイ」でも、登場いたしました。
中央に設けられた見張所から、放射状に広がる刑務所全体を見渡す事ができます。とてもよく考えられたシステムです。
就労風景。罪人ですから、勤労義務があります。畑が青々として美しい。勿論レプリカですが、生ける人間のような躍動感があります。
こちらは監獄名物「監獄食」と言って、実際の刑務所で現在も供されている食事内容がお手軽に体験できます。麦飯やさんま、切り干し大根などですが、意外なほどに美味で驚きます。
こちらは罪人たちの食事風景。メニューは現在の刑務所で出されているものよりはるかに粗末です。
入浴風景。入れ墨の入った人々が多いような。入浴中ですら、見張りの刑務官が立っているのでプライバシーはゼロですね。
こちらは、教誨室(?)だったような。罪人たちが悔い改めの機会を持つために設けられております。網走の囚人たちは一般的な犯罪者ではなく、政治犯だったそうですが。
縄を打たれて連れていかれる姿。一人くらい実物の人間が混じっていても、気が付かなそう。
当時北海道へ送られた罪人たちは政治犯が主で、明治期の北海道開発に多大な貢献を成しました。道路やトンネル掘削などやる事はいくらでもありました。ゼロから開発が始まった時期でしたから。その過程で大勢の人々がなくなったと言います。今の北海道の繁栄の礎には、名も無き彼らの活躍があったのです。
「網走感動朝市」と言って、おいしい海鮮がお得価格で食べられる催しもありました。今でもあるのかなあ。