日本の一番北の「南の島」?「イギリス坂」の宝島集落を散策してみた。
こんにちは、ドクターリトーです。今回の記事では、トカラ列島宝島(たからじま)の集落について扱ってみたいと思います。
【宝島情報】
《アクセス》鹿児島港、または名瀬港(奄美大島)からフェリー。週2便しか出ていないので、要注意!!
《宿泊》民宿が数軒。事前予約必須。
《食事》売店はあり。レストランなどないので、民宿で1日3食出してもらえます。
◾️宝島
こちらが、宝島の入り口。港の、海底都市をイメージした壁絵が印象的です。
宝島はトカラ列島にあります。そしてそのトカラ列島の有人島の中で、一番南にあるのが、この「宝島」。宝島って、なんだか夢の島のような名前ですが、ちゃんと日本に実在するんです。
名前の段階でロマン溢れる夢の島みたいな感じでキャラ立ちしてますが、それだけではないんです。日本の一番北の「南の島」でもあるんです!!
◾️一番北の「南の島」?
このガジュマル。いかにも南の島のシンボル的存在です。
この墓が面白いには、なんとアダンの実がそなえられています。そして写真右側には、パパイヤの樹も!!
どこからどうみても、南の島の風景です!! 沖縄のお墓(亀甲墓)とはまた雰囲気が違う、より和風のお墓なのが面白いところです。
しかし宝島は、緯度的には、実は奄美大島よりもかなり北にあります。そして奄美大島って、いわゆる南西諸島の中でも結構北寄り。
実は、この宝島は「日本の一番北の南の島」と言えるかも知れません。というのも、宝島とその隣のある小宝島と、その少し北にある悪石島の間には、生物相が異なる「渡瀬ライン」という境界線があるからです。
だから宝島から南は、正真正銘の「南の島」と言えそうです。最北端の宝島から最南端の波照間島までが、日本の中の亜熱帯地域に相当すると。
◾️イギリス坂
宝島には「イギリス坂」という不思議な名前の坂があります。
イギリス坂って素敵な名前に思いますが、これは幕末にイギリス人が宝島に不法上陸した物騒な事件に由来する名前なんです。
イギリス人は家畜を射殺したり悪さをしたので、幕府の役人が対抗して発砲。イギリス人を一人射殺したといいます。
それがこのイギリス坂。今は穏やかな坂道にしか見えないのですが、そういう血塗られた歴史があったりするみたいです。
信じられないですよねー、こんな辺境ののどかな離島にそんなグローバル(?)な歴史があるなんて。
◾️ハブの島、宝島
宝島は、「南の島」だけあって、非常にハブの多い離島として知られています。それはもう、集落を少し外れて森の中に入るとうじゃうじゃいます。専門のハブ取りの人が島にはいるくらいです。
上の写真は白ハブで、こちらが黒ハブ。種類もあるらしいです。
樹の上には、ハブごとにお決まりの定位置があり、いつもそこで過ごしているそうです。そしてたまに地面に降りるらしい。
樹の上にいる時はまだ問題ないですが、地面に降りている時は要注意ですよー!!
まあ一人で出歩くよりも、ガイドの人と一緒に観光した方がはるかに安全です。
◾️イマキラ岳からの風景、サンゴ礁の海
イマキラ岳というのは、宝島の最高峰で眺めがとても良いところです。
トカラ馬をイメージした、こんなコミカルな展望台もあります。
そしてこの展望です。展望台からは、宝島の風景が360度大パノラマで眺めることができます。
島の裾野に広がるエメラルドの部分は、なんとサンゴ礁。
宝島は「南の島」なので、もちろんサンゴ礁があるんです。宝島より北の島には、サンゴ礁はないと思われます。
◾️南の島、宝島へ行ってみよう!
ちなみに宝島を離れる時は、上の写真のように見事に虹がかかっていました!
まるで島を離れる私たちに別れを告げるかのように。
そこまで詳しくは紹介していないですが、宝島の記事いかがだったでしょうか?
宝島はキャプテンキッドの財宝伝説で有名な離島ですが、日本最北端の「南の島」としても興味深い島です。
本当に面白い島なので、是非訪れてみてください。トカラ列島の中でも、抜群に一番良い島だと思います。
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