香港島の「中環」は異国情緒溢れる大都会!夜は100万ドルの夜景が待ってました。
こんにちは、ドクターリトーです。引き続き「海外の島」について扱います。今回の記事は日本から比較的近い外国の離島、香港の「香港島」についてです。香港の一番発展しているエリアは実は島なんです。知っていましたか?
⬛️香港島、世界屈指の人口密度の高い島!
香港は日本人は誰でも知っている都市。東アジアきっての大都会で、ニューヨーク、ロンドン、東京、上海などと並び世界都市の一角をなしています。
現在は中華人民共和国の一部になっていますが「一国二制度」という方針の元、中国本土とは別の政治体制が取られています(最近は色々ともめているようですが)。
http://hongkongshenzhen.seesaa.net/article/hongkongkanko-hongkongisland.html
香港は主に大陸部と島嶼部からなります。大陸部は九龍や新界など。香港島は島嶼部に当たり、香港では2番目に大きな島です。一番大きな島はランタオ島です。
香港島の面積は、約80平方キロ。これは日本の島で考えると、北海道の礼文島とほぼ同じ面積です。
驚くべきは香港島の人口です。この小さな島に130万人以上もの人が暮らしています。人口密度は1平方キロあたり18000人にもなります。
ちょっとこの数字は信じられないですよね。香港島、世界屈指の人口密度が高い島です。
⬛️香港への入港風景
東シナ海の数日間の航海を終え、大陸が見えてきました。これこそが香港!?まさしくそうです。香港島です。
おそろしく密集密度の高い高層ビル群。狭い土地を有効利用しようと、ところ狭しとビルが林立しています。壮大な光景です。
⬛️スターフェリーで香港島へ向かう!
香港島は大陸から分離された「離島」ではなく、九龍と橋で繋がっています。その上地下鉄もあるので、もう半ば陸続きのようなものですね。
しかし島へ入るにはやはり船が一番という離島好きの信念に基づいて(団体で行ったので必ずしもそういう訳ではないのですが)、フェリーに乗って島に入ることになりました。フェリーが一番香港の絶景を楽しめるそうですよ。
九龍と香港島を繋いでいるのは、「スターフェリー」というフェリー。
老舗のフェリーで19世紀の1888年に運行開始。今でも変わらず毎日運行しています。運賃は約3香港ドル。日本円で約40円ですから、日本ではまずあり得ないほどの格安価格設定です。
日本のフェリーでは珍しいほど、老朽化が進んだ設備・・・笑 船にも歴史を感じます。
ちなみに香港島が初めて訪れる海外の島でした。
初めて訪れる海外の島、そして海外のフェリーということで、ダブルの初体験でテンションがかなり上がっていました。
いよいよこの香港島から「世界の島旅編」という新しいステージが始まるんだなあと、非常に感慨深かったです。「日本の島旅編」は、おかげさまで船に乗る前にちょうどよく達成することができました。
船の上からは、香港島の「中環(セントラル)」の遠景が見渡せます。ここが香港でも一番中心的な地域。
航海中、土砂を乗せた不思議な船を見かけました。こんなの初めて見たなあ。早くも軽いカルチャーショックを覚えました。
⬛️中環探検
対岸、つまり香港島にフェリーが着き、「中環探検」が始まりました。
上のバスは、「トラム」と呼ばれる路面電車。日本の地方都市でみかける路面電車と比べて遥かに幅が狭く細身です。
ビル(マンション?)はこんな感じ。なんというか・・・非常にぎっしり詰まっている感じです。日本ではこういうタイプの建物あるようでなさそうです。いや、絶対ないですよね。
なんか笑ってしまうような光景です。これ階段で上り下りするとしたら、苦行極まりないですね。エレベーターを使わなければ生活できそうもないです。
こちらも高層ビル群。色合いがとてもカラフルですね。そしてやはり高い。ひたすら高い。地震とか来ないのかなあ、香港は。
こちらはマーケット。南国だけに、南国果実(ドリアン?)などが並んでいます。とても活気に満ちた街並。
日本と同じ東アジアだし、街並みの景色も共通点が多い。それに香港は発展途上国ではなく先進地域です。
それなのに、何かが決定的に違う。本当に違う。この不思議な違和感を、上手く言い表すことができないのがもどかしい限りです。
香港島は、島の常によって平地が少なく、街並みは山裾に沿って展開してきます。だから坂道が多い。これが香港の街並みの一大特徴のようです。
歩いて階段を登り続けるのは大変なので、エスカレーターが設置されています。これも日本ではまず見かけない不思議な光景。
実際に乗ってみた様子はこんな感じ。
香港面白いです。歩いているだけで楽しくなってきます。街が雑然として賑やかで、エネルギッシュ。気分がいやおうなく盛り上がってきます。
沢木耕太郎の「深夜特急」という紀行小説がありまして、学生の頃とても好きだったのでした。香港の街でカジノにはまりながら興奮の日々を送るというシーンがありましたが、まさにそんな感じ。香港には、人を熱狂させる何かがあるのです。そうに違いありません。
坂の下を眺めた様子。乗り継いできたエスカレーターがずらりと見渡せます。
中国風ですが、街並みにどことなくヨーロッパの情緒が漂っているのも香港の特徴だそうです。
これは元々香港が英国の統治下にあったことから。イギリスといえば紅茶が有名ですが、香港式ミルクティーという独自の紅茶文化があるそうです。濃いめに淹れた紅茶にエバミルクというものをトッピングするそう。残念ながら飲まなかったので、どんな飲み物なのかは分からないまま。
⬛️牛肉麺も美味しい
そんな坂道沿いにあったちょっとした食堂で食べたのはこちら。牛肉麺です。廉価なのにとても美味しいです。香港がグルメ天国であると聞きましたが、その実力を思い知りました。
⬛️ストリートアートも存在する
中環の街並の一部には、ストリートアートも存在します。大掛かりで本格的。是非とも記念写真を撮りたいスポットです。これは法律には違反しないのかな。面白いですが、取り締まられないように人目を忍んで描いているのでしょうか。制作過程が気になる限りです。
⬛️ヴィクトリアピークに「100万ドルの夜景」を見に行こう
香港といえば、あまりにも有名なのは「100万ドルの夜景」。
夜景を見にいくには、ヴィクトリアピークという香港島の山頂へと行く必要があります。ピークトラムという登山列車に乗って向かうのが人気かつ王道の行き方らしいのですが、この日はなんとピークトラムが止まっていました。
ですので代わりにバスで山頂へと向かうことに。
ヴィクトリアピークで見られたのは、鮮やかな色彩の素敵な夜景。日本の夜景と比べて遥かに色合いがカラフルな感じがします。中華の色彩感覚の影響なのかな。
あたかも海外の旅の始まりを祝ってくれているかの如く感じました。
時間もそれほどなかったので、香港島のスポットのごく一部しか巡れなかったのですが、是非とも何度も訪れたい街に思えました。とてつもない魅力をもった街です。早くデモが収まって、平和が戻ってきて欲しいなあ。心からそう思います。
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